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もし親が新型コロナウィルス感染症になったら|今こそ親と「生と死」について対話をしよう

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この記事のサマリ
  • 親が感染してから死に至るまで、会えない事もある
  • 感染するだけではなく亡くなるリスクも踏まえ準備をすることが重要
  • 家族の対話の時間と捉え、ACP(人生会議)の話をしよう

新型コロナウィルス感染症に関して、高齢者の方への感染を予防すべく、さまざまな予防策が求められています。

なぜなら、高齢者の方は若年層よりも感染時の危険性が高いと言われているからです。

having_flu 自分が新型コロナ感染症になったら|事前に準備できることまとめ

もし、自分の親が新型コロナに感染したら?と不安に思う方もいるでしょう。

今まで、親が何を大切に思い、どういう最期を迎えたいかという話合いは必要と思いながら、「縁起でもない」「考えたくない」「いつまでも元気」と先延ばしにしている方も多いのではないでしょうか。

今回の新型コロナウィルス感染症の影響で、これらについて今のうちに家族や身近な人とタブーなく話し合うという事が求められています。

これは、2019年11月にお笑い芸人の小藪さんのポスターで話題となったACP(アドバンス・ケア・プランニング)、通称「人生会議」にも繋がるものです。

そこで、ACPについても触れながら、もし、親に万が一のことがあったらということを想定して、今何ができるか、何が起こりうるかを挙げて解説したいと思います。

もし高齢者の親が感染してしまったら

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発症してから10日前後で重症化する可能性があります。

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引用:新型コロナウィルス感染症 診察の手引き 第1版|厚生労働省新型コロナウィルス感染症対策推進本部

想定される事態は以下のとおりです。

  1. 親とのコミュニケーションが突然絶たれてしまう
  2. 重症化する恐れがある
  3. 万が一の場合は死に至る
  4. 重症化して入院した場合、付き添うこともお見舞いもできない
  5. 本人と話せなくなるので、本人の意思や希望がわからない
  6. 亡くなってしまった場合も最期に面会できない
  7. 葬儀は直葬(火葬)となり、その場に立ち会えない

高齢者の方が感染した場合には、十分に考えられることですので、個別に見ていきます。

1.親とのコミュニケーションが突然絶たれてしまう

同居する親が感染した場合は、重症化が予想され、すぐに入院ということも考えられます。付き添い、面会も難しいでしょう。

また、自分自身も濃厚接触者となり、行動が限られます

リモートワークができる仕事だと、自己管理をしながら仕事を継続することも可能ですが、そうでない場合は、自宅待機、休暇が余儀なくされます。そうすると収入の面でも困ることが出てくるかもしれません。

離れて暮らす親の場合も、すぐに駆けつけることも面会することも難しいことが予想されます。せっかく帰省しても会えることができない可能性もあります。また、感染者の自宅に入ることもリスクがあるため、判断が難しいです。

2.重症化する恐れがある

60歳以上の高齢者、また糖尿病などの持病がある方は重症化するリスクが高いです。

重症化する人の特徴(参考:日本禁煙学会

  1. 男性
  2. 高齢(60歳以上)
  3. 喫煙 (現喫煙者並びに過去重喫煙者)
  4. ぜんそく、COPD
  5. 糖尿病

重症化すると入院が必要で、呼吸が困難になった場合は人工呼吸器が必要です。

本人が医療の希望を残していなければ、家族が治療の方法(人工呼吸器を使うかどうか等)を決定する必要があります。

3.万が一の場合は死に至る

日本人の死亡原因において肺炎は第5位で、既に上位に位置しています(参考:平成30年人口動態統計月報年計|厚生労働省)。

高齢者は、若年層と違い、重症化しやすく人工呼吸器などの措置を受けないと生命を保つ事ができなくなります。体力も弱ってくるので、死に至る確率も高くなります。

80歳以上では14.8%となり、50代に比べて10倍の致死率です。

case fatality rate

引用:新型コロナウィルス感染症 診察の手引き 第1版|厚生労働省新型コロナウィルス感染症対策推進本部

4.重症化して入院した場合、付き添うこともお見舞いもできない

前述したとおり、同居の場合は濃厚接触者にもなり、感染者病棟にも入ることはできません。これは、離れて暮らす場合も同様です。

5.本人と話せなくなるので、本人の意思や希望がわからない

人工呼吸器を付けると会話をすることが難しくなります。
本人が今どんな状態で、どんな気持ちでいるのか?何をしてほくて、何をしてほしくないのかの希望も確認することができません。

6.亡くなってしまった場合も最期に面会できない

亡くなってしまった場合にも、家族が最期に顔を見ることもできません通常であれば、最期を自宅で看取れたかもしれませんし、病院で最期のお別れをすることもできたかもしれません。

それが叶わないのが、新型コロナウィルス感染症による死です。

7.葬儀は直葬(火葬)となり、その場に立ち会えない

今のところ、新型コロナウィルス感染症による死亡の場合、葬儀は直葬(火葬場に直接送られる)の一択しかありません。

これに関しては、受けてくれる葬儀社を探すことにも苦労するでしょう。葬儀社にとっても感染リスクを伴うからです。
また、この場合も火葬場に立ち会うこともできません。火葬後の骨上げも、もちろん自分達ではできなくなります。


以上が、もし高齢者の親が感染してしまったときに想定される事態です。

ともすれば、発症してから亡くなるまで、一度も顔を見ることなくお別れをしないといけないかもしれません。

志村けんさんの場合も、倦怠感を訴えてから、約12日間という短い期間でした。これを聞いた時に、皆さん他人事ではないと思ったはずです。

これらを踏まえて、私たちができること、やっておきたいことを考えてみました。

私たちが今できること

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コロナ疎開をしない

首都圏が緊急事態宣言が出て、感染が拡大しているからといって故郷に帰省する(コロナ疎開)のは、親の感染リスクを高めてしまいます。

しばらくは安全な時期になるのを待って、親が言ってきたとしてもなるべく帰省しないようにしましょう。

親と対話をしよう

家にいて、家族との時間が長く取れるはずなので、親と積極的に対話をしましょう。

同居していなくても電話やオンラインでのコミュニケーションを密にとる事ができます。この機会に親とオンラインで会話できるように教えてあげましょう。
むしろ、以前よりコミュニケーションの回数が増えるかもしれません。見守りにもなります。

ポイント
  • 親が何を大切に想い、これからの人生をどう過ごしていきたいと思っているかを話してもらう
  • 聞き手に徹して、傾聴を心がける

ここでの対話がACP(アドバンス・ケア・プランニング)にも繋がります。今こそ「人生会議」について話合ってみましょう。

ACP(アドバンス・ケア・プランニング)とは
ACPはアドバンス・ケア・プランニング(Advance Care Planning)の略称で、その愛称として昨年発表されたのが「人生会議」です。ACPとは、もしものときのために、自分自身が望む医療やケアについて、身近な人や医療者と前もって考え、繰り返し話し合い、共有することを言います。
参考 「もしものとき」について話し合おうゼロから始める人生会議

今回の状況に限らず、ACPについての考えを共有していれば、今後親に何かあった場合にも、不安に思うことは少なくなります。

ツールを活用して、親の意思を確認する

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どのようにして親の意思を確認していいかわからないときは、ツールを活用しましょう。
「エンディングノート」「もしバナゲーム」「Happy Ending カード」などのツールを使うと確認しやすく、会話も弾みます。

エンディングノート

親の意思を確認するたには、エンディングノートの項目に沿っていくと良いです。
ぜひ、一緒に話し合いながら書いてみてください。これを機会に遺言書の作成有無を尋ねてみるのもいいでしょう。

※エンディングノートは遺言書とは異なり、法的効力はありません。遺言書についての相談(弁護士前相談)はこちらからお問い合わせください。

エンディングノートの主な項目

そのためにはまず自分が書いてみるのも1つです。
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もしバナゲーム

moshibanagard

医療現場でも患者さんと医療者との間で、このもしバナゲームが使われています。

本人が何を大切に思っていて、終末期にはどのようにしたいか、何を優先してほしいかを明らかにしていくカードです。家族で一緒にプレイすることでそれぞれの希望が見えてきます。

参考 人生の最期にどう在りたいか。もしバナゲーム

Happy Ending カード

happyendingcard

老後のリスクを直感的に理解できるカードゲームです。
49枚のカードをプレイするだけで、プレイした方のそれぞれの老後のリスクが自ら確認できます。

全国各地でHappy Ending カードの体験会が行われていますので、検索してみてください。

参考 Happy Ending カードとは一般社団法人 日本Happy Ending協会

お近くで開催がない場合は、Happy Endingカードの認定資格・終活カウンセラーの資格を持った私たちがオンラインHappyEndingカード体験会を行いますので、お気軽にお問合せください。

▶︎オンラインHappy Endingカード体験会の申し込みはこちら

まとめ

重症化し、人工呼吸器に繋がれると本人との会話もままならず、病棟に入ることすら許されません。

突然、コミュニケーションが絶たれるという事が、誰にでも起こりうるという可能性があります。

今こそ親と対話をし、ACP(人生会議)についても話しあってもらいたいと考えます。「死」について考えることは、「生きる」を再認識することでもあります。タブーなく、自分の希望する医療や親の希望する医療について、お互いの意見を交換してみることが大切です。

終わりを思い描くことで、限りある人生を見つめ直し、よりよい人生を生きることに前向きになれるのではないでしょうか。

最期まで自分らしく生きるとは何か、お互いに考える機会にしてみて下さい。

ライター紹介 |  数田 陽子 Kazuta Yoko
終活カウンセラー。介護用品まで手掛ける健康器具開発メーカーでMDと営業を経験。その後、ECサイト運営企業にて健康食品と化粧品の開発・MDに従事。Hubbit株式会社所属。

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