【Excel版】エンディングノート(終活ノート)

エンディングノートにおける「財産項目」の書き方(借りているお金)

この記事を書いた人
臼井 貴紀 Usui Kiki
臼井 貴紀 Usui Kiki

Hubbit株式会社 代表取締役社長。藤田医科大学客員教員。早稲田大学卒業後、ヤフー株式会社に新卒入社。営業、マーケティング、開発ディレクション、新規事業開発など幅広く担当。その後、ベンチャー企業に転職しAIを活用したMAツールの立ち上げを行った後、Hubbit設立。高齢者施設に3ヶ月住み込んだり、1日訪問看護ステーションに密着するなど、徹底的な現場主義タイプ。日本経済新聞、NHKおはよう日本、ABEMA PRIME等に出演。 ▼保有資格 終活カウンセラー FP エンドオブライフ・ケア援助者養成基礎講座修了

GoldenYears 編集部が作成したオリジナルのExcel版無料エンディングノートを入手していただいた方向けの、書き方見本のページです。

エンディングノートの書き方 全10項目

エンディングノートの書くべき内容の多さに圧倒される場合は、以下の記事で目的別に優先して書くべき事項をご紹介しております。もし、どの項目から書くべきかわからないという場合は以下の記事からお読みください。

エンディングノートってどれから書けばいいの? 目的別に優先事項をまとめました

今回は、エンディングノートに記載する「借りているお金」についての書き方を説明します。

ご自身が亡くなられた際に、必ず問題になるのが遺した借金です。遺された方は財産だけでなく、負の財産も相続するので、借金やローンも明確に記しておく必要があります。

遺族の方が知らなかった借金やローンなどが亡くなってから発覚し、返済で負担を強いられたり、借入先と揉めたりする場合があります。

立つ鳥跡を濁さずではありませんが、遺族に気持ちよく見送っていただくためにも、エンディングノートを活用して、今ご自身が抱えている借金やローンなどを整理しましょう。

ローン・借金の棚卸し

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エンディングノートを書き始める前に、ご自身の借りているお金やローンなどを棚卸ししてみましょう。

既にご自身でローンや借金の借入先や金額などを把握している場合は不要ですが、中には分からない方もいらっしゃると思います。そんな方はまず、自分のローン・借金の全体像を把握しましょう。

相続時に、相続人たちが相続破棄をすべきか否かの判断に非常に重要となってきますので、きちんと把握し記載しておきましょう。

金融機関からの借入

▶︎借入先が分かっている場合

借り入れている金融機関に直接問い合わせることで、借入額や借入残高を確認することが出来ます。

窓口に直接行くのでも構いませんが、電話やインターネットを通じて確認することも可能です。いずれの場合でも本人確認が必要となり、場合によっては借り入れた本人にしか開示していないこともあるのでご注意ください。

また、住宅ローンなどではローン残金の残高証明書が毎年郵送される場合もあります。その場合は残高証明書を保管しておきましょう。

▶︎借入先が分からない場合

まずはローン締結時や借入時の契約書を探しましょう。

契約書が見つからない場合や、不安な場合は「信用情報機関」に問い合わせてみましょう。

信用情報機関とはローンやキャッシング、カード利用履歴、その他個人情報を管理している民間企業です。カード会社や消費者金融機関、銀行などはこの信用情報機関に加盟し、利用者の信用情報を提供しています。

信用情報機関は三社あり、借入先の業態(銀行・カード会社・消費者金融)によって問い合わせ先が異なるので、注意しましょう。また、それぞれ開示請求に手数料が1,000円前後かかりますので、こちらもご注意ください。

MEMO
  1. CICの信用情報開示方法
    クレジットカードの利用履歴や信販会社との取引履歴を開示したい方
  2. JICCの信用情報開示方法
    消費者金融会社との取引履歴を開示したい方
  3. KSCの信用情報開示方法
    銀行や信用金庫との取引履歴を開示したい方

個人からの借入

債権者と交わした文書などがないか探しましょう。文書がない場合は手紙やメールなど、形として残っているものを根拠に把握します。

しかし、個人間の金銭のやり取りは口約束で済ますことも多いです。

そのため、大きい金額のやり取りやトラブルを防ぎたい場合は借用書を必ず作成しましょう。メールや手紙など、根拠になるものがない場合は、把握がかなり困難です。

個人からの借金は金融機関からの借金と異なり、当人同士で諸条件を調整が出来ますが、文書に残さないと言った言わないの問題になり、トラブルを起こしやすいです。

借金・ローンの返済義務について

借金の相続

借金の返済義務は基本的に相続人に引き継がれることになります。そのため、エンディングノートを使ってご自身でも管理しながら、遺族の方にもわかりやすく整理しておきましょう。

相続する遺産が借金によりマイナスになる場合、相続人が相続を拒否することが可能です。

しかし、相続を拒否する場合は一切の財産をすべて相続しないことになるので、判断は慎重に行う必要があります。そのため、きちんとすべての財産を書き出しておきましょう。

参考 相続放棄とは?期限や手続き方法と7つの注意点を解説相続弁護士ナビ

住宅ローン

住宅ローンの未返済分に関しては団体信用生命保険で賄われることがほとんどです。

団体信用生命保険とは住宅ローン加入時にほぼ必ず加入する保険で、加入者が死亡した場合に残りの住宅ローンを支払うための保険です。

名義を共有し、夫婦、もしくは世代間で住宅ローンを組んでいる場合もあるので、住宅ローンの内容、割合も確認しておきましょう。住宅ローンの契約書を確認するか、わからない場合は担当営業に電話しましょう。

参考 団体信用生命保険とは?? 絶対に知っておきたい4つの注意点!!保険相談ナビ

最後に

借金は自分が亡くなってからもトラブルの種として残りやすいものです。そのため、記録は正確に残しましょう。節目を迎えるときに、見直しをするのが望ましいです。

借りているお金について記入が済んだら、次は「保険」について記入してみましょう。

stethoscope エンディングノートにおける「財産項目」の書き方(保険)

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