【Excel版】エンディングノート(終活ノート)

自分が新型コロナ感染症になったら|事前に準備できることまとめ

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この記事を書いた人
数田 陽子 Kazuta Yoko

医療衛生用品メーカーでMDと営業、その後、ECサイト運営企業でヘルス&ビューティケアカテゴリを統括。自らが団塊ジュニア世代であることから終活に関する知識を深め、終活講師としてセミナーを主催。超高齢化に危機感を持ち、自らの生活を含めた親世代を支えるために、終活に関する知識を研鑽。おひとりさま、おふたりさまの終活分野に強く、化粧品や健康食品の開発経験から、健康面も重視し、トータルに考えたアドバイスが得意。 ▼保有資格 終活カウンセラー Happy Ending Planner 認知症サポーター 2級ファイナンシャル・プランニング技能士

この記事のサマリ
  • 新型コロナ感染症の受診基準を超えたら、行政に電話相談
  • 自分がかかったことを想定に、事前準備をきちんとしておく
  • 感染するだけではなく亡くなるリスクも踏まえ準備をすることが重要

2020年4月7日に、7都道府県に緊急事態宣言が出されました。

今、私たちが注力しないといけないのは、感染拡大を防ぐことです。そのためには、不要不急の外出を控えないといけません。

今のフェーズはまさに、自分や家族がウィルスに感染するかもしれない、もしくはウィルスを運んでいるかもしれないと考え行動し、より当事者意識を持つということが重要です。

そこで、今回は、「もし、自分が新型コロナ感染症に感染したとき、どのような行動をとればよいのか」を事前に準備しておくことも踏まえ、まとめてみました。

新型コロナ感染症の特徴

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下記の症状が出たら、要注意。

厚生労働省で発表された新型コロナ感染症の受診目安です。

  • 風邪の症状や37.5度以上の発熱が4日以上続く方
    (解熱剤を飲み続けなければならない方も同様です。)
  •  強いだるさ(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難)がある方

以下に当てはまる方は、重症化しやすいと言われているため、上記症状が2日以上続く場合は受診を検討してください。

  • 高齢者
  • 糖尿病、心不全、呼吸器疾患(COPD 等)の基礎疾患がある方や透析を受
    けている方
  • 免疫抑制剤や抗がん剤等を用いている方

また、感染者の方の話によると、味覚・嗅覚が鈍くなり、感じなくなるという症状も出ているようです。辛いはずのものが、全く辛く感じなくなるなどが発生します。


参考
新型コロナウイルス感染症についての相談・受診の目安について厚生労働省健康局結核感染症課

事前に確認、準備しておきたいこと

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いざとなった時に、慌てず、適切な行動が取れるように、下記の情報は事前に入手しておきましょう。

1.受診情報・手段を調べておく

以下の受診に関する情報を調べて、すぐに分かるように手帳やメモ、紙に書いてわかるところに貼っておきましょう。

地域の相談窓口

自分の住んでいる市区町村の受診に関する情報・窓口を調べておきましょう。受診基準になったら、状況を相談し、受診可能な場所を教えてもらい、指示を受けましょう。

各自治体では相談の窓口を設けています。

新型コロナウイルスに係る電話相談窓口(コールセンター)
厚生労働省の電話相談窓口
電話番号 0120-565653(フリーダイヤル)
受付時間 9~21時

▶︎ 各都道府県の電話相談窓口(首相官邸)(外部リンク)

▶︎ 東京都の電話相談窓口が設置されました(外部リンク)

お住まいの地域の受診に関する情報・窓口のインターネットでの調べ方は以下です。

「●●区 新型コロナ 相談」で検索
「●●区 保健所」で検索

例)渋谷区であれば下記です。


参考
新型コロナウイルス感染症への対応について 渋谷区公式サイト

移動手段

受診できる場所がわかれば移動が必要ですが、タクシー、公共交通機関の利用は避けるようにと言われています。検査のみの移動では、救急車の利用はもちろん想定されていません。

理想的な手段は、自家用車がある場合、家族に運転してもらうなどして自家用での移動、または徒歩移動です。

どうしても移動手段のない場合は、新型コロナウイルスに関する帰国者・接触者相談センターに相談しましょう。


参考
新型コロナウイルスに関する帰国者・接触者相談センター厚生労働省

健康情報(かかりつけ医、持病、常飲している薬など)

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受診の際に必ず問われる内容です。自分自身の体質、持病、普段から飲んでいる薬やサプリメント等の情報もまとめておきましょう。

  • 健康状態について(健康診断の結果等あれば◎)
  • 持病について(糖尿病、高血圧他)
  • 常飲している薬・サプリメントについて
  • かかりつけの病院について

2. 万が一の場合の飲食料を準備

ニュースでも耳にするようになりましたが、現在新型コロナに感染したとしても陽性と判断されない限り、入院できません。

つまり、検査結果が出るまではどんなに辛い症状であっても、自宅にいなければなりません。その場合を想定し、身動きが取れない状態であったとしても、数日間は自宅で過ごせるように準備をしておきましょう。

具体的には、以下です。

  • ポカリスウェットやアクエリアスなどのスポーツ飲料
  • エネルギーや栄養摂取ができるウィダーインゼリーなどのゼリー飲料
  • 冷却シートや氷のうなどの熱を抑えるグッズ

症状は人によってかなり差があるようですが、備あって憂いなしです。
重症になるかもしれない前提で、準備をしておきましょう。

3.毎日の健康管理

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自分の身を守るためにも、身体の変化をいち早く発見するためにも、毎日の健康管理がより重要になってきます。

下記に、この時期の健康管理のために気を付けたいポイントをまとめました。

健康管理のために気を付けたいポイント

健康管理のために気を付けたいポイントは、以下のとおりです。

  • 3密を避け、室内の換気を心がける
    「密集」「密接」「密閉」を避ける行動を心がけましょう。
    小まめな空気の入れ替えが重要です。
  • なるべく外出をしない
    人との接触を避けるべく、外出を避ける。どうしても必要な場合は適切な距離(2m以上)離れるようにし、マスクを着用しましょう。
  • 適度に室内でできる運動をする
    家の中にずっといると運動不足になりがちです。普段できない箇所の掃除や、家事等で小まめに動くこともおすすめです。
    無料エクササイズ動画も配信されているので、怪我をしないように注意して、適度に運動を楽しみましょう。
  • 手洗い、うがい
    外から帰ったら、必ずしっかりうがい、石鹸で手を洗いましょう。
  • 検温
    無症状でも感染している人もいると聞きます。毎日2回程度検温をし、体温の変化をこまめにチェックしておきましょう
  • 十分な睡眠
    免疫力の低下は感染を招きます。十分な睡眠をとって、身体のリズムは整えておきましょう。
  • バランスの良い食事
    睡眠同様、食事も大事なポイントです。バランスの良い食事を心がけましょう。足りない栄養素はサプリメント等で補ったり、栄養バランスを考えた食材の定期宅配等を利用するのもいいでしょう。

4.診察に持参するもの

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もし、新型コロナ感染症の陽性と診断されたら、そのまま入院となるかもしれません。

検査結果を聞きに行くときには、念のため、荷物を持っていくことになりますので、その場合に備えて、入院に必要なもの、長期の隔離に備えてあると便利なものを紹介します。

入院に必要なもの

 ■必要な書類
 ・健康保険証
 ・各種医療券(高齢受給者証・特定疾患受給者証など)
 ・印鑑(シャチハタでないもの)
 ・介護保険証(65歳以上の方)
 ・紹介状(他医療機関からご紹介の方のみ)

 ■必要な持ち物
 【衣類】
 ・下着類
 ・着替え(ねまき、パジャマ・スウェットなど)
 ・タオル(小)
 ・バスタオル
 ・ガウンまたはそれに代わるもの

 【日用品】
・現在、処方されているお薬
・洗面用具(歯ブラシ・歯磨き粉・コップ)
・シャワー用具(ボディソープ・シャンプー・洗顔料)
・食事用具(はし・スプーン・コップ)
・義歯(ケース・洗浄剤)
・眼鏡(コンタクトレンズ、ケース、洗浄液)
・室内履き(シューズタイプの軽いもの)
・その他日用品(ティッシュ・ウェットティッシュ・リップクリーム・保湿剤など)

あると便利なもの

・飲み物
・耳栓
・イヤフォン
・本、雑誌、マンガ
・携帯電話・スマートフォン
・充電器
・パソコン
・WiFi

ポイント
入院する病院によっては持ち物を指定している場合もあるので、入院する病院がわかったら、電話で確認するかインターネットで検索しておきましょう。

事前に決めておきたいこと

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これまでは事前に確認しておきたいことを紹介してきました。
ここからは、事前に家族で話あったり、自分で決めておきたいこと治療の希望についても触れておきます。

延命治療について

もし、重症になった場合、治療はどうしてほしい(延命治療を望む)か?
新型コロナ感染症の場合は、重症となった場合、人工呼吸器を使った治療が考えられます。

これまで、胃ろうや人工呼吸器等の延命治療を希望しないとしていた人でも、今回ばかりは考え直す事もあるんではないでしょうか。

これら治療に関する希望は、家族に伝えておく、もしくは書面に残しておくなどして意思を示しておきましょう。書面に残す方法はリビングウィル(尊厳死宣言)、エンディングノート等があります。

例)新型コロナ感染症で人工呼吸器での治療が必要になった場合、その治療を希望します。その後、回復の見込みのない場合は○日後には外してください。

生命・医療倫理研究会では、新型コロナ感染者への人工呼吸器の設置プロセスを以下にまとめています。


参考
COVID-19の感染爆発時における人工呼吸器の配分を判断するプロセスについての提言生命・医療倫理研究会

療養について

軽症か重症か、そのタイミングでの医療体制にもよりますが、自分が感染してしまった場合の治療・療養期間をどう過ごすかについて決めておくと良いでしょう。

これは世帯の状況、家族構成によっても違ってくると考えます。

療養対策

  • 軽症者用の宿泊施設で過ごす
  • 家族への接触を管理しながら、自宅療養

家族がいない場合は、友人や近所の方、同僚など頼める人を決めて、何を頼みたいか相談しておきましょう。

その先の話し合いも|エンディングノートを有効活用する

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もし、万が一のことがあったらと考えるのは縁起でもないと言われてしまいますが、何が起こるかは誰にもわかりません。

今、家族でいる時間が長くなっているこの期間に、その先のことを家族で話あっておくこと、整理しておくこともいい機会ではないでしょうか。

先にも説明しましたが、もしもの時に備える準備としてエンディングノートはとても有効です。エンディングノートは、葬儀やお墓等の決めごとだけでなく、自分の医療や介護の希望が残せるのです。

エンディングのートで決められることをご紹介します。

エンディングノートで決められること

エンディングノートとは、もしも自分に何かあった場合のために、自分の希望を書き記しておくノートです。

エンディングノートは法的な効力を持ちません。相続に関する希望がある場合は、エンディングノートを下書きとして、遺言書の作成をおすすめします。

一般的には、葬儀や供養について決めて記しておくと思われがちですが、医療や介護についての希望も残せておけるのです。

ですので、今回の場合はエンディングノートにしたがって書いていくと、「持病について」「かかりつけ医について」「介護について」「終末期医療について」「延命治療について」等が決められます。

エンディングノートの主な項目

  • 私の基本情報
  • 持病について
  • かかりつけ医について
  • 介護について
  • 終末期医療について
  • 延命治療について
  • 葬儀について
  • お墓について
  • 健康保険・加入保険について
  • 年金について
  • 財産について
  • 遺言書・委任契約について
  • 相続・形見分けについて

エンディングノートに沿って、話合いをし、書き残しておくと、もしもの際に残された人が困らず、希望通りの治療や措置をとってもらえるでしょう。

まとめ

私たちは既に緊急事態を迎えています。

誰しもが危険な状態に陥るかもしれないと考えたときに、できる準備はしておきたいものです。

正確な情報を収集し、その備えを知り、自分の医療に対する希望もまとめておくことで、少しは安心して暮らせるかもしれません。第一は、感染しない、感染させない努力を続けることです。

まだ少しこの状態は続きそうですが、お互い励ましあって頑張りましょう。