【Excel版】エンディングノート(終活ノート)

埋葬の種類は意外と多い?自分らしい選択をするために知っておくべき埋葬方法

お墓

この記事を書いた人
臼井 貴紀 Usui Kiki

Hubbit株式会社 代表取締役社長。藤田医科大学客員教員。早稲田大学卒業後、ヤフー株式会社に新卒入社。営業、マーケティング、開発ディレクション、新規事業開発など幅広く担当。その後、ベンチャー企業に転職しAIを活用したMAツールの立ち上げを行った後、Hubbit設立。高齢者施設に3ヶ月住み込んだり、1日訪問看護ステーションに密着するなど、徹底的な現場主義タイプ。日本経済新聞、NHKおはよう日本、ABEMA PRIME等に出演。 ▼保有資格 終活カウンセラー FP エンドオブライフ・ケア援助者養成基礎講座修了

この記事のサマリ
  • 埋葬の種類は多様化している
  • 時代の変化により「お墓を持たない人」が増えている
  • 埋葬方法を決める際には家族と相談が必要
  • 埋葬方法の希望を叶えるためには遺言書を書いた方が良い

人生100年時代と言われる現代において、人生の終わりをどう迎えるか、残された家族や親しい人たちにどうしてほしいのか、などあらかじめ具体的に考える「終活」をする人が増えています。

自分がこの世を去った後の埋葬方法もその一つです。

この記事では、埋葬の種類や方法、決め方などについてご紹介します。

埋葬方法の種類

「埋葬」と聞いてどういったものをイメージするでしょうか?おそらく、お葬式やお墓などをイメージされる方が多いのではないでしょうか。

埋葬というと、死後の遺体や遺骨を土に埋めることを指しています。

実際、日本では死後火葬した遺骨をお墓に納めるのが一般的で、日本での火葬率は99,9%とほぼすべての人が火葬ということになります。ですので、現在は火葬後のご遺骨をお墓に収めることを埋葬と呼びます。

埋葬と一言で言っても種類は実にさまざまです。最近では家族の携帯も大家族から核家族、おひとりさまへと変化しているので、埋葬の種類や方法も多様化しています。

埋葬の種類と方法を紹介します。

お墓に遺骨を納める

先祖代々続くお墓や新たにお墓を建てて、ご遺骨を収める埋葬は最も一般的な方法です。家族の遺骨のみが収められ、代々長男がつくことが多いです。

生まれ育った場所や両親の故郷などの地元にあることが多く、お墓のある場所は以下が挙げられます。

  • 寺院墓地:お寺が管理・運営している墓地
  • 公営霊園:自治体が管理・運営している墓地
  • 民営霊園:営利を目的としない公益法人や宗教法人に経営が許可されている墓地
「墓地」と「霊園」の違い

お寺が管理・運営しているものを一般的に墓地と言い、自治体や民間団体が管理・運営しているものを霊園と言います。寺院墓地にお墓を建てるときは寺院の檀家にならないといけない場合があります。

納骨堂に収める

お寺や納骨堂施設などに設けられた、自分たちの遺骨を預けるスペースに遺骨を納める方法です。

ロッカータイプのものや立体駐車場のような自動搬送式タイプの納骨堂が増えており、家族以外にもペットや同性パートナーなども一緒に遺骨を納めるタイプもあります。

納骨堂は墓地ほどのスペースがない場所でも建てることができるので、立地の良い場所や都会にあることが多く、普通のお墓に比べ交通の便も良い場所にあることが多いです。

納骨堂について詳しくは以下の記事をご参照ください。

永代供養を依頼する

お寺に永代にわたって供養してもらうように、預ける方法です。

自分の死後、供養を続ける親族がいない場合や入るお墓がない場合に、お寺に永代供養をお願いすることが多いです。最後には他のご遺骨と合祀されます。

永代供養について詳しくは以下の記事をご参照ください。

手元供養する

遺骨を加工し装飾品としてよみがえらせたり、粉骨した遺骨を特別な装飾品の中に収めたりして身につけることで供養する方法です。

インテリアにマッチした、あるいは装飾の施された小さな骨壺をご自宅などの手元に置いておき、供養する場合も手元供養と言います。

最近ではお墓を持たない方(永代供養や散骨をした)がご遺骨の一部を手元に置いて供養する場合も増えています。

手元供養について詳しくは以下の記事をご参照ください。

散骨する

火葬した後の遺骨を粉末状に砕き、海や川、空、山、森林などにまく方法です。

自分の亡き後、遺された家族にお墓の心配や世話をさせたくない方やご家族のいない方に選ばれています。

散骨をする場合は、骨をパウダー状(2mm以下)にする「粉骨」をする必要があります。散骨する場所は所有者がなく、周囲に迷惑をかけない、かつ自治体で禁止されていない場所を選ばないといけません。

散骨場所や粉骨作業などの手間がかかってしまうため、散骨実績のある業者を選ぶと良いでしょう。

海洋葬(海洋散骨)

散骨のひとつ。遺骨を細かく粉糾し、細かくなった粉骨を海にまく方法です。
海洋散骨とも呼ばれ、散骨での埋葬の形としては最も人気の高い埋葬方法です。

空中葬

散骨のひとつ。ヘリコプターなどから海洋に向かって散骨する方法です。

宇宙葬

散骨のひとつ。遺灰をカプセルに入れてロケットで打ち上げ、宇宙で供養をするという方法です。

散骨について詳しくは以下の記事をご参照ください。

樹木葬にする

遺骨を特定の樹木やモニュメントを墓石に見立てて埋葬する方法です。

家のお墓に入りたくない場合や花や緑に囲まれて供養されたいと希望する方に選ばれています。

他に森林葬と呼ばれる指定された区画に埋葬し、そこに苗木を植えて供養する方法もあります。

樹木葬について詳しくは以下の記事をご参照ください。

その他

火葬以外の埋葬方法も地域によっては残されています。

土葬

遺体をそのまま地面に埋めて埋葬する方法です。

自治体と墓地の管理者の許可が得られれば日本でも土葬は可能です。

風葬

遺体を埋めずに外気中にさらして自然に返す方法です。

明治時代に日本では禁止されていますが、かつては奄美や琉球諸島で行われていたと言われています。

水葬

遺体を川、湖や海に葬る埋葬方法です。

インドのガンジス川流域は宗教上の理由で水葬が行われています。日本国内では法律上禁止されています。

冷凍葬

遺体を冷凍して粉砕する埋葬方法です。火葬にかかるエネルギー節約できるため、エコロジーな方法と言われています。

かつては様々な種類の埋葬方法が存在しましたが、現在は火葬が主流になっています。

家族以外の友達やパートナー、ペットの場合

家墓ですと家族以外は基本的にご遺骨を納めることはできませんが、散骨や納骨堂では家族以外の友達やパートナー、ペットとも一緒に入ることが可能です。

ペットの埋葬方法は?

一般的に動物の死骸は一般廃棄物として焼却処分が行われます。なのでペットの埋葬方法というのはしっかりと決まっていません。
どうしても廃棄物として処理することに抵抗を感じる方は、死んだペットの供養をしてくれる民間事業者や寺院に相談するとよいでしょう。

埋葬方法が変化した理由

墓石

埋葬方法は、宗教や文化の違いも大きく関係しています。

日本では法律で埋葬の方法が決められていることもあり、お墓に埋葬するかあるいは納骨堂に納めるのが一般的でした。
しかし、最近では前述したように新しい埋葬方法を選択する人が増えています

その背景には、未婚率の上昇に加え、さまざまな理由で子どもを持たない夫婦が増えるなど、少子化に関係する問題があります。
また、仕事や結婚などで生まれた土地を離れて生活するなど、ライフスタイルの変化なども大きく関係しているのです。

確かに、お墓を守ることは簡単ではありません。

そういった時代の変化に伴い、お墓を代々引き継ぎ管理・維持する人がいなくなり墓じまいをする方も増えています。その結果、お墓をもたないという選択に至ることにも納得ではないでしょうか。

そもそも、お墓をつくるためには、初期費用として墓石代や維持費用として管理費、使用料などが必要となります。
お墓を持たずして供養ができる(してもらえる)ことは金銭面に加え、わざわざお墓参りに行かなくても良いことで、より一層故人を身近に感じられるなどのメリットがあります。

結果、お墓をもたないことを選択する人が増えたことで、埋葬方法の選択肢を広げることに繋がっているのです。

墓じまいについて詳しくは以下の記事をご参照ください。

埋葬方法の決め方

悩む男性

埋葬方法は基本的に自身の要望で決めることができます。しかし、文化や宗教などによってある程度制限があるのもまた事実です。

その証拠に、世界に目を向けると、風葬や冷凍葬、宇宙葬などその埋葬方法は多岐にわたっており、聞いたことのない埋葬方法もたくさんあります。

埋葬方法、そしてお墓に関しては、自身のみならず家族の将来にも大きく関わることから、『自分が〇〇にしたいから』と独断で決めることはできません。

また、お墓を持つか否かについては親族・家族間でトラブルに発展するケースも多くあります。そのため、終活の際に自身の希望についてはあらかじめ相談しておくか、あるいは遺言として残しておくと安心でしょう。

遺言書について詳しくは以下の記事をご参照ください。

自分らしい選択をするために知っておくべき埋葬方法〜まとめ〜

埋葬方法や注意点についてご紹介しましたが、いかがでしょうか?

亡くなった後のことは、亡くなった本人はわかりません。でも、死後もできるだけ自分らしくいたいと思うのは当然のことです。残された人たちも、できる限り故人の意向に沿いたいと思っているはずです。

そのためにも、終活の1ページとしてさまざまな選択肢から、より家族やライフスタイルに合った「埋葬方法」について考えてみてはいかがでしょうか