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散骨とは?費用・法律・種類・個人で散骨した人のトラブル理由まで徹底解説

青い海とヨット

この記事のサマリ
  • 遺骨を山・海・宇宙などの自然に還せるのが散骨
  • 一般的なお墓建立よりも費用が安くすむ
  • 違法ではないが自治体ルールはあり、周辺住人や地域への配慮が必要

「いつか死んだら、人は自然に還る。」

そんなイメージを抱いている人も多いかもしれません。

でも実際には、火葬場で焼かれた遺骨は陶器の骨壺に入れられ、墓石の下に収められるだけ。

自然の一部にもなれず、ただ骨が残っているばかりなのが大多数です。

その状況に満足できない人たちが、いま散骨という方法を選びはじめています。

今回は新しい供養方法「散骨」についてご紹介しましょう。

そもそも散骨って何?

注意点のイメージ

“散”とは「ちりぢりになる・散らばる・離ればなれになる」との意味があります。

では、“散骨”とはどんな意味があるのでしょうか。

骨がちりぢりに、ばらばらになってしまうのでしょうか?

まずは散骨の正しい意味を理解しましょう。

散骨とは

散骨について、ウィキペディアでは以下のように定義しています。

散骨(さんこつ)とは、一般には、故人の遺体を火葬した後の焼骨を粉末状にした後、海、空、山中等でそのまま撒く葬送方法をいう。

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』|散骨

また、NPO法人日本散骨協会では、大地への散骨を『地球への恩返し』と表現しています。

遺骨を土に還すことで地球の栄養分となると、地球環境・自然環境に関心がある人たちからも注目を集めている供養方法です。

散骨を選ぶ理由

チェックボックス

上記のように地球や自然を守りたいという思いだけでなく、散骨を選ぶ人の理由はさまざまあります。

先祖代々のお墓がない、また、自分の死後にお墓の管理を任せられる相手がいない人からも、墓が不要な散骨が選ばれています。

日本人の宗教観や死生観が変化し、お寺とのつながりが薄くなっている現状も、散骨を後押ししています。

さらに、散骨は費用面でのメリットもあります。

散骨の費用については、後ほど詳しくご説明しますね。

散骨できる場所

散骨の種類には、大きく分けて3種類の方法があります。

  • 樹木葬:遺骨を木の根元に埋める散骨
  • 海洋葬:海に遺骨を撒く散骨
  • 宇宙葬:バルーンやロケットで遺骨を成層圏以上へと飛ばす散骨

樹木葬では、専用の里山などもありますが、自宅の庭に埋めることも可能です。

海洋葬の場合、沿岸や漁業エリアは自治体の許可が下りない可能性があるものの、基本的には船で行ける範囲の場所であれば、日本国内だけでなく海外でも散骨ができます。

宇宙葬であれば、広大な宇宙すべてが埋葬場所になりますね。

なお、遺体や遺骨を埋葬する際には、厚生労働省の墓地埋葬法第4条により、墓地以外への埋葬は禁じられています

第4条 埋葬又は焼骨の埋蔵は、墓地以外の区域に、これを行つてはならない。

厚生労働省|墓地、埋葬等に関する法律(昭和23年5月31日法律第48号)

しかし散骨では、上記の法律は適用されません。そのため、散骨ができる場所は「どこでも」とも言えます。

散骨の費用

MONEYイメージ

先ほど「散骨には費用面のメリットもある」と申し上げました。

実は、散骨は通常の納骨に比べて、かなり費用が安くすむのです。

「一般社団法人全国優良石材店の会」によれば、東京都23区内でお墓をてる際には、墓所の永代使用料と墓石代を合わせて160万~200万円ほどかかるそうです。

墓石に使う石材の種類によっても金額が違い、よく見かける黒御影石の場合、サイズ1平米の相場は墓石代だけで220万円となります。

散骨する方法にもよりますが、ほとんどの場合にはお墓を建てるよりも費用が安価になるので、コストを節約したい人にとっても散骨はおすすめなのです。

具体的には、どのくらいの費用がかかるのでしょうか。

遺骨の加工にかかる費用

海洋葬、樹木葬、宇宙葬…どんな形式の散骨でも、共通してかかる費用があります。

法的な規制はないものの、散骨する側のルール・マナーとして、遺骨を粉末化(粉骨)する必要があるのです。

ほとんどの散骨業者では、粉骨費用も散骨のセット料金として含まれています。

遺骨の加工だけを業者に依頼した場合には平均1~2万円ほどの費用が発生しますが、遺族の手で行ってもかまいません。遺族が粉骨すれば、当然費用はかかりません。

散骨にかかる費用

実際の散骨にかかる費用は、それぞれの散骨方法により異なります。

自分で粉骨した遺骨を撒くのか、業者に委託して散骨を代行してもらうかにもよりますので、一概にいくらとは言えません。

費用が一番安いのは、自宅の庭に遺灰を埋める散骨方法です。この場合、散骨にかかる費用は0円です。

それ以外では、散骨する場所まで出向く旅費と、散骨業者への支払い代金、クルーザー等のレンタル費用、献花や献酒などの諸費用がかかります。

ちなみにロケットで遺骨を宇宙に飛ばす宇宙葬の場合には、遺族が宇宙に行くことはできませんので、ロケットのレンタル費用は発生しません。

散骨の相場一覧

樹木葬・海洋葬・宇宙葬を行ってくれる業者の料金相場を一覧にまとめました。

上記のとおり費用は散骨のやり方によって大きく変わりますので、あくまでも目安としてご覧ください。

樹木葬(自分で散骨) 5~20万円
樹木葬(業者に委託) 3~5万円
海洋葬(自分で散骨) 25~30万円
海洋葬(業者に委託) 3~5万円
宇宙葬(業者に委託) 30~120万円

散骨Q&A

皆で土を持つ

ここからは、散骨に関するいろいろな疑問を解決していきましょう。

よく聞かれる質問をまとめました。

散骨は違法じゃないの?

散骨は法律では禁じられていませんが、多くの自治体では散骨時のルールを定めています。場合により迷惑防止条例などに引っかかる可能性もありますので、法律だけでなく各自治体のルールも確認しておきましょう。

いつ散骨すれば良いの?

いつでもかまいません。遺体を火葬した後にすぐ散骨する人もいれば、1周忌などの節目にあわせて散骨する人もいます。遺族の気持ちが落ち着くまでの時間が充分にとれるのも散骨のメリットです。

遺骨の一部だけを散骨しても良い?

もちろん大丈夫です。散骨とお墓への納骨、手元供養分の遺骨を分ける人もいます。一部をお墓に収める場合には、念のために同一人物の遺骨であることを証明する「分骨証明書」をもらっておくことをおすすめします。

既に埋葬済の場合は?

お墓から遺骨を取り出して散骨する場合には、自治体発行の「改葬許可証」が必要になります。現在の墓地管理者から「納骨証明書」をもらい、墓地のある地域の管轄役所に提出すると発行されます。

散骨をする際の服装は?

近隣の住民に対する配慮の観点から、喪服の着用はおすすめしません。海や山など、散骨する場所に適したアウトドアファッションで出かけるようにしましょう。

個人で散骨を行う場合の注意点

初心者マークとスマホ

先ほどからお伝えしているように、散骨は日本の法律上、違法ではありません。

ですが、違法ではないと言っても実際にはグレーゾーンの扱いなので、自分勝手に散骨を行うとトラブルの元になります。

周辺住人の感情を刺激せずに、地域の決まりにのっとった散骨であれば個人が行っても問題はありませんが、すべてを把握しきるのは大変です。

“死”に対して忌避感やネガティブなイメージを抱いている人も多いので、いざトラブルになると、深刻な問題に発展してしまう恐れもあるでしょう。

散骨代行業者とは?

ビジネスマン

散骨代行業者とは、散骨に際してのさまざまな手配を代行してくれる業者です。

遺骨の加工をはじめ、散骨場所の紹介から散骨地点までの移動、式次第の進行、各自治体への申請代行など、必要な手続きをとってくれます。

遺骨を預ける委託散骨では、実際に散骨を代行するだけでなく、散骨証明書などの書類発行も含みます。

散骨に関するノウハウも多く持っているため、トラブルのない散骨をするためには、散骨代行業者をうまく利用した方が良いでしょう。

それぞれの業者ごとに得意分野や散骨の方法、費用も異なりますので、複数の業者へ相談して比較することをおすすめします。

まとめ

木々と海

今回は、遺骨や遺灰を自然に還す「散骨」についてご紹介しました。

どんな散骨をしたいか、どの散骨代行業者を選べば良いか、判断がつかないときには詳しい人や専門家の力も借りましょう。

特に業者選びでは、ホームページの宣伝文句に踊らされない第三者の冷静な意見が参考になります。

ライター紹介 | 杉田 Sugita

認知症サポーター。父母の介護と看取りの経験を元にした、ナマの知識とノウハウを共有してまいります。

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