- 「終活やることリスト」を紹介
- リストの項目に優先順位をつけてすぐに始めると良い
- 効率よく終活を進めるための参考記事を紹介
いざ終活を始めようと思っても、何をやれば良いのか、どう進めて行けば良いのかを悩む方は多くいらっしゃいます。
終活ではやることが多岐にわたるため、項目に優先順位をつけていく必要もあります。
あれもこれもと手を出して、かえって効率が悪くなってしまうこともあるでしょう。
そこで今回は、終活でやることをリスト化して紹介します。
「やることリスト」から終活でやるべきことを可視化し、効率の良い終活を始めましょう。
目次
「終活やることリスト」を確認
まずは終活でやることをリストで確認しましょう。
それぞれの項目について詳しくは後ほど説明します。また、優先順位のつけかたなどについても説明していきますので、項目がたくさんあっても心配は無用です。
【終活やることリスト】
項目 | 具体的にやること |
エンディングノートの作成 | ・エンディングノートに書く内容をまとめる ・エンディングノートに書く |
遺言書の作成 | ・遺言書の種類を決める ・財産の相続先を決める ・遺言書を書く ・遺言書を適切な場所に保管する |
不用品の処分 | ・いるモノといらないモノを仕分けする ・不用品と判断されたモノを処分する |
デジタル情報の整理 | ・使っているSNSやネットサービスのアクセス情報を第三者に伝える ・使っていないネットサービス等は解約する |
葬儀の生前準備 | ・自分の葬儀方法を考える ・希望する葬儀方法を家族などに伝える ・葬儀会社と生前契約を結ぶ |
お墓の生前準備 | ・自分の埋葬方法を考える ・希望する埋葬方法を家族などに伝える ・墓所や埋葬業者と契約する |
介護に関する意思表示 | ・介護が必要になった際の希望をまとめる ・介護保険で使える介護サービスを調べておく |
終末期医療に関する意思表示 | ・終末期医療の希望を考える ・延命治療や救急措置について希望をまとめる ・リビング・ウィルを書く |
生活資金の試算 | ・老後に必要な生活資金を試算する ・生活資金の不足が見込まれる場合は、不足分を補う対策をする ・利用できる福祉制度を調べておく |
老後の住まい選び | ・現在の住まいで最期まで生活できるかを検討する ・自宅で暮らしたい人は介護リフォーム等を行う ・二世帯同居したい人は子供などと相談する ・老人ホームの情報を集めておく |
人間関係の整理 | ・今後も交流を続けたい相手を選別する ・交流を終わらせる相手に終活年賀状を書く |
今後のライフプラン設計 | ・これからの人生でやりたいことを考える |
「終活やることリスト」のはじめ方
「終活やることリスト」を見て、終活でやるべきことがわかったら、以下のようにして終活を始めましょう。
優先順位をつける
上記のリストは、基本的には上から順番に進めていった方が効率よく終活が進められます。
しかし、何よりも老後の生活資金について検討する必要がある方や、すでに介護が必要になっている方などは、リストの下部にある項目でも優先して対策した方が良いでしょう。
また、お墓は先祖代々の墓所があるので検討しなくても良いなど、個々の状況によって不要となる項目もあります。
リストの各項目は自身の状態にあわせて順番を入れ替えてください。
家族とリストを共有する
「終活やることリスト」は、できれば配偶者や子などの身近な家族と共有しておくことをおすすめします。
終活して決定された各項目を実行するのは、最終的には家族です。
いざとなってから明かすよりも、最初から終活を宣言しリストを共有した方が確実です。悩んだときにも相談できますし、リストを見ながら家族全員が終活について話し合えば家族の結束力が高まります。
今すぐはじめる
この「終活やることリスト」と、以下に続く各項目の進め方までを全部読み終わったら、すぐ終活をはじめる準備にとりかかりましょう。
リストを見てもおわかりのとおり、終活ではやることが大変に多いです。「いつかは…」と後のばしにしていると、終活が終わる前に人生の終わりが来てしまうかもしれません。
終活はどんなに早く始めても、早すぎることはありません。今すぐ終活を始めることをおすすめします。
各項目の終活の進め方
ここからは上記の「終活やることリスト」の各項目ごとに、効率の良い進め方と参考になる記事を紹介します。
エンディングノートの作成
エンディングノートは別名「終活ノート」とも呼ばれ、終活を進めるときの指南役にもなり、終活で決定した事柄を書き留めておく記録係でもあります。
エンディングノートの書き方は以下の記事を参考にしてください。

また、当サイトが提供しているエクセル版エンディングノートは、パソコン操作に慣れている現役世代やアクティブシニアの終活におすすめです。
遺言書の作成
遺言書は正式な法的文書のため、書き方には細かな決まりがあります。
正しい遺言書の書き方を知らなければ、法的に有効な遺言書にはなりません。
大事な財産を間違いなく希望の相手に譲るためにも、正しい遺言書の書き方をしっかり学んでから作成しましょう。
遺言書の種類や書き方については以下の記事をご覧ください。

不用品の処分
不用品の処分は、終活の一環である生前整理にあたります。
身体が動くうちに不要なモノはできるだけ処分しておくことをおすすめします。
生前整理の具体的なやり方については以下の記事で詳しく解説しています。次の項目「デジタル情報の整理」についても触れていますので、あわせて参考にしてください。

デジタル情報の整理
最近では若者だけでなく、高齢者でもインターネットを活用していろいろなネットサービスを利用しています。
生きていたときに役立っていたデジタル情報も、利用していた方が亡くなるとデジタル遺品となってしまいます。あらかじめ終活で対策しておきましょう。
葬儀の生前準備
葬儀の生前準備は、おおまかな希望を終活ノートに書いておくだけでも遺族の参考になります。
近年増えている家族葬を希望する場合や、葬儀でかけて欲しい曲、飾って欲しい花などがあれば一緒に書いておきましょう。
具体的に葬儀会社と生前契約を結ぶ場合には、以下の記事などを参考に信頼のおける葬儀会社を見つけてください。

お墓の生前準備
現在は先祖代々の墓以外にも、いろいろな埋葬場所が選択できる時代になりました。
最近では樹木葬なども人気があります。

可愛がっていたペットとともに眠りたいなどの希望がある方は、あらかじめ墓所と生前契約を結ぶか、終活ノートにしっかりその旨を書き記しておきましょう。
介護に関する意思表示
終活とは、何も死後のことだけについて対策する活動ではありません。
認知症や病気などで自分が思うようにことを進めなくなったときにどうして欲しいかを決めておく作業でもあります。
配偶者や子供が自分の介護費用で経済的に困窮しないよう、介護費用について考えておくことも終活の一環です。
介護費用がいくらかかるかの平均値は、以下の記事でご確認ください。

終末期医療に関する意思表示
介護と同じく、終末期医療についても自ら考えておいた方が良いでしょう。
不要な延命治療はして欲しくないなど、終末期医療に希望があるときにはリビング・ウィルの作成がおすすめです。以下のリンクからリビング・ウィルが入手できます。
参考 リビング・ウイルとは公益財団法人日本尊厳死協会生活資金の試算
健康であっても介護を必要とする状態であっても、生きている限りはお金がかかります。
自分が亡くなるまでの間に生活資金が不足しないか、最期までかかる費用を試算しておくことも終活に必要なステップです。
年金だけでは不足が見込まれる場合には、将来的に子供からの援助が可能かどうか相談、もしくは福祉制度の利用を検討しましょう。
老後に必要な生活資金については以下の記事でも解説しています。

住まいの検討
自分の終の棲家をどこにするかについても、自分の経済的な状況や健康状態を総合的に考えて決める必要があります。
できるだけ自宅で過ごしたいと考える人は、介護保険のリフォーム助成を使って高齢者でも安心して暮らせる住まい作りが必要です。

将来的には老人ホームに入所して、安心して暮らしたい人は以下の記事を参考にして今のうちから入所先を考えておいてください。

人間関係の整理
終活をきっかけにこれまでの人間関係を整理し、限られた人生を本当に好きな人だけと交流していっても良いでしょう。
儀礼的なやり取りの廃止手段として、最近では終活年賀状がよく用いられています。
終活年賀状については以下の記事をご覧ください。

今後のライフプラン設計
終活の本当の目的は、人生の終わりに備えながら、人生を最後までイキイキと過ごすことにあります。
終活が終わったら人生が終わり、ではありません。
これからの人生でやりたいこと・やってみたいことを考え、最期まで前向きに暮らせるようなライフプランを設計しましょう。
いつまでも前向きに暮らすためには、生きがいが要ります。
以下の記事も参考にして、老後の生きがいを見つけてください。

まとめ
今回は「終活やることリスト」を紹介し、やることをそれぞれ説明しました。
この記事を読んだときが、終活の始めどきです。
リストの中のやりやすい項目や、優先順位の高い項目から、今すぐ終活を始めてみましょう。

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