【Excel版】エンディングノート(終活ノート)

終活とは何かを改めて確認|やることと準備のしかた・何歳から始めるか

終活について悩む老夫婦の人形

この記事を書いた人
杉田 Sugita
ライター

IT企業に勤務しながら、ライターとしても活躍中。実父の認知症発症と義母の看取り経験から、介護と終活の重要性に気付き、GoldenYears、その他メディアにて啓蒙活動を行い、幅広い読者に終活の知識を提供している。中小企業の経理や社会保険事務全般に習熟しているため、保険や年金などの分野を得意とする。1969年生まれ。 ▼保有資格 認知症サポーター 終活カウンセラー2級

この記事のサマリ
  • 終活とは自分の終末期と死後を自らプランニングする活動
  • 終活でやることは生前整理・終活ノート作成・相続準備など
  • 60代・70代の年齢から終活を始める方が多い(若いうちからの開始がおすすめ)
  • 終活に迷ったときの相談相手がいる

「終活」という言葉が世の中に登場した2009年から10年以上が経過した今、終活は単なる流行語ではなく、すでに定番化しています。

シニア層が「そろそろ終活について考えないと」と思いをめぐらすことも当たり前の時代になりました。

ですが、実際に終活をしようと思っても、何から始めれば良いかがわからずに手をつけられない方も多いようです。

今回は「終活」について改めて解説します。終活とは何か、自分のエンディングをより良いものにするために何を準備すれば良いかをきちんと学びましょう。

終活とは

カラスの群れが一斉に飛び立つ風景

終活とは、自分の人生の終わりかたや、終わった後の後始末のしかたまでを自らプランニングする活動を指します。

日本には「立つ鳥跡を濁さず」とのことわざがあります。終活はこのことわざのとおり、この世を旅立つときにも「跡を濁さず」美しい引き際で人生を終わらせたいと考えている方がする、日本ならではの新しい習慣です。

一方では、終活の実践によって自分自身の人生を見つめなおし、残りの人生を豊かに過ごすための「人生の棚卸し」の側面もあります。

終活でやること

高齢者やることリスト

終活でやることは以下のような活動です。

  • 生前整理(モノ・人間関係・デジタル)
  • 終活ノート作成
  • 相続準備
  • 葬儀・墓の準備
  • 老後資金の検討

以下からはそれぞれのやることを具体的に説明します。

モノの整理

モノの整理は生前整理の一環です。

《生前整理とは》
自分が他界した後に遺族が遺産の処分しやすいよう、あらかじめ財産や持ち物を整理しておくこと

具体的に以下のようにモノの整理を行います。

STEP.1
仕分け
いるモノといらないモノを分ける
STEP.2
処分
いらないモノを処分(譲渡・売却・廃棄)する
STEP.3
指示
財産的価値はないが手放したくないモノは、その後の処分方法がわかるようにしておく
STEP.4
相続準備
財産的価値があるモノは相続先を決めておく

モノの整理は大変な作業なため、自分たちだけで整理が難しいときには生前整理アドバイザーや回収業者など、プロの助けを借りても良いでしょう。

安心安全な生前整理業者の見つけかたは、以下の記事で詳しく解説しています。

人間関係の整理

人間関係の整理とは、自分がこれまでの仕事・家庭・地域でのさまざまな活動によりつちかってきた人間関係を改めて見直す、生前整理の一環です。

具体的には以下のように人間関係の整理を行います。

STEP.1
リストアップ
手帳やスマートフォンなどのアドレス帳から知り合いをすべてリスト化する
STEP.2
検討1
リストの中で「葬儀に呼んで欲しい人」と「葬儀に呼ばなくても良い人」を考える
STEP.3
伝達
「葬儀に呼んで欲しい人」の連絡先を遺族が把握できるようにしておく
STEP.4
検討2
「葬儀に呼ばなくても良い人」との今後の付き合い方を考える
STEP.5
関係終了
「葬儀に呼ばなくても良い人」のうち、今後の付き合いを終わらせても良い人は交流を終わらせる

最後のステップで最近よく活用されている方法が「終活年賀状」の発送です。

終活年賀状については以下の記事で詳しく解説しています。

デジタル情報の整理

近年では、パソコンやスマートフォンの中にあるデジタル遺品についてもあらかじめ整理しておく必要があります。

《デジタル遺品とは》
電子端末に保存された故人の写真・メール・SNSやネットサービスの会員情報、ネットバンキング情報などのこと

デジタル情報をそのままにして亡くなると、管理者不在のSNSが悪用されたり、不要になったアプリ等の課金が継続されてしまう恐れがあります。

自分の死後にはデジタル遺品をどう処分すれば良いか指示しておいたり、使っていないネットサービスは解約するなどして、データが適切に消去できるような対処が必要です。

相続準備

自分が亡くなった後に遺族が相続で揉めないために、相続準備をしておくことも終活の重要なステップです。

相続準備として一番有効な手段は遺言書の作成です。遺言書は弁護士などのプロに依頼しなくても自分で作成できますが、自筆証書遺言の書きかたには細かい決まりがあるため、作成した遺言書はできれば第三者の目でチェックしてもらうことをおすすめします。

Hubbit株式会社ではワンコイン(500円)で自筆証書遺言をチェックし、書きかたや内容に法的な問題がないかを弁護士監修のうえ判断する「ワンコイン遺言書チェック」サービスを提供しています。

詳しくは以下の記事をご覧のうえ、ぜひご活用ください。

葬儀・墓の準備

終活をすれば、自分の葬儀や埋葬方法についても自分でプランニングできます。

現代は死生観の変化により、さまざまな葬儀方法や埋葬方法が選択できます。

また葬儀には多額な金銭がかかり、家族の死で混乱している遺族は葬儀社の過大請求にも逆らえなくなってしまうかもしれません。

自分が生きているうちに良心的な葬儀社などとあらかじめ契約しておけば、葬儀や墓の準備に遺族が悩む必要もなく、費用も節約できます。

葬儀や墓の準備でやることについては、以下の記事を参考にしてください。

終活ノートの作成

終活ノートとは、上記で行った終活の結果を、遺族に間違いなく伝達するために作成するノートのことです。別名エンディングノートとも呼ばれます。

また終活ノートには自分の死後のことだけでなく、自分が病気になったときや、介護が必要なときにどうしてもらいたいかも書いておけます。遺族がいない「おひとりさま」でも役に立つノートなため、万が一の事態に備えて作成しておきましょう。

終活ノートについては以下の記事でわかりやすく説明しています。また当サイト内でも「エンディングノート」で検索すると多くの記事がヒットしますので、終活ノート(エンディングノート)の書き方にこまったときの参考にしてください。

エンディングノート関連記事|Goldnyears

老後資金の検討

上記で説明してきた終活方法は、主に自分が亡くなった後に起こるトラブルを避けるためのやりかたですが、それだけでは終活は終わりません。

人生の終わりの瞬間まで経済的に困窮せずに暮らすためにはどうしたら良いか、充分な老後資金を検討しておくことも終活の一環です。なぜなら経済的に困窮した状態では「良い終わり」が難しくなる方が多いためです。

将来的に老後資金が足りなくなる恐れがある方は、以下の記事で紹介されている救済策などを活用して、安心して最期を迎えるための対策をとってください。

終活を始める年齢

終活は何歳からでも始められますが、実際には60代や70代になってから終活に取り組み始める人が多いようです。

2021年にNTTファイナンス株式会社が行った「終活に関する実態調査2021」によれば、終活に興味がある方の割合は50代・60代・70代でほぼ同一でしたが、終活に「大変興味がある」方のうち、実際に終活を行っている方の割合は50代と70代で13%もの開きがありました。

実際に終活を行っている人の割合

画像引用:NTTファイナンス|終活に関する実態調査2021

しかし、終活はできれば若いうちから始めることをおすすめします。

若いうちから終活するメリットについては以下の記事をご覧ください。

終活に迷った方はカウンセラーに相談

打ち合わせするスーツ姿の女性と高齢者男性

上記の説明を読んでも、終活でやることがわからない方がいるかもしれません。

終活をスタートさせてからも、やりかたについて迷ったり悩んだりすることがあります。

そのようなときには一人で悩まず、終活の進めかたをよく知っている終活カウンセラーへの相談をおすすめします。

終活カウンセラーとは、一般社団法人終活カウンセラー協会が認定する民間資格です。終活ノートの書きかたや生前整理の進めかたなどを相談できるだけでなく、弁護士や税理士、フィナンシャルプランナーなどへの橋渡しもしてくれます。

終活カウンセラーについては以下の記事でも解説しています。

まとめ

今回は終活とは何か、終活でやることなどについて解説しました。

終活という言葉が日本にすっかり定着した今、シニア層の終活がますます身近になっていくと推測されます。

まだ終活を始めていない方は、本記事を読んだらすぐに行動を開始しましょう。