【Excel版】エンディングノート(終活ノート)

老後の生きがいランキング|内閣府アンケートをもとに性別・年齢別で考察

散らばった石の中にある赤いハート

この記事を書いた人
杉田 Sugita
ライター

IT企業に勤務しながら、ライターとしても活躍中。実父の認知症発症と義母の看取り経験から、介護と終活の重要性に気付き、GoldenYears、その他メディアにて啓蒙活動を行い、幅広い読者に終活の知識を提供している。中小企業の経理や社会保険事務全般に習熟しているため、保険や年金などの分野を得意とする。1969年生まれ。 ▼保有資格 認知症サポーター 終活カウンセラー2級

この記事のサマリ
  • 老後の生きがいがある方は生きがいがない方より死亡リスクが減少する
  • 老後の生きがいをランキング形式で紹介
  • いつまでも生きがいを保ち続ける老後生活を送ろう

人は「生きがい」がないと生きていけません。

それは若い方であっても、老後になっても同様です。

しかし会社を定年退職して仕事のやりがいを失い、育児の喜びなども遠く過ぎ去った高齢者は、どこから生きがいを感じているのでしょうか。

今回は現代の高齢者が感じている老後の生きがいについて、ランキング形式で紹介していきます。

老後に必要な要素は「生きがい」

生きがいに丸をつけた紙

豊かな老後を送るための3大要素は「生きがい」「健康」「お金」だと言われています。

その中で「生きがい」は、もうひとつの要素である「健康」にも影響しています。

東北大学が行った大崎国保コホート研究によると、生きがいがある方に比べ、生きがいがない方は死亡リスクが上昇するとの結果が出ました。

宮城県大崎保健所管内に住む国民健康保険加入者55,000人を対象に7年間追跡調査した結果、生きがいがある方よりも生きがいがない方の循環器疾患、肺炎、外因死の死亡者数が多かったとのことです。

なお、外因死には自殺も含まれます。


参考
生きがいと死亡リスクとの関連:大崎国保コホート研究東北大学

高齢者が豊かな老後を送り、長生きするためには、生きがいの存在は必須だと考えられます。

生きがい以外で老後に必要な要素については、以下の記事でも詳しく解説しています。

老後の生きがいを感じるときランキング

それでは、高齢になっている方は、どんなときに生きがいを感じているのでしょうか。

1996年に内閣府が行った高齢者に対する意識調査の結果は以下のとおりです。

高齢者が生きがいを感じるとき

画像引用:内閣府|平成8年度高齢者の健康に関する意識調査の結果について概要版「10 生きがいを感じる時」

今回は上記調査の結果をもとに、ランキング1位~10位までの生きがいについてとりあげます。

1位:孫など家族との団らん

子育てが終わったあとは、今度は「孫育て」に生きがいを感じている方が多いようです。

また孫がいなくても、いくつになっても愛する子供との交流は親にとって一番嬉しいものかもしれません。年金を使って孫にプレゼントして、喜ぶ顔を見ることが生きがいと感じている人も多くいらっしゃいます。

おもちゃやベビー用品を販売しているトイザらス・ベビーザらスでは、50歳以上の人に割引デーを設けています。ぜひご活用ください。

2位:趣味・スポーツの楽しみ

趣味の充実は老後の生きがいを与え、若さをキープしてくれます。

体力が衰えた高齢者でも無理せず楽しめる趣味を見つけましょう。

以下の記事では60歳からの女性におすすめの趣味を紹介しています。もちろん男性でも楽しめる趣味ですので、男性もあわせてご覧ください。

3位:仕事のやりがい

定年年齢が延び、定年制度自体を廃止した企業も存在している現代の日本では、たとえ老後であっても仕事が一番の生きがいだと感じる方が多いかもしれません。

会社を定年退職してから再就職し、いつまでも働き続けようとしている方が増えています。

老後でも働きやすい職種や、仕事の探し方については以下の記事を参考にしてください。

4位:旅行

内閣府の調査では「旅行」はランキング4位になっていましたが、2022年8月に行われたソニー生命のアンケート調査によれば、シニア層の老後の生きがいランキング1位は旅行でした。


参考
シニアの生活意識調査2022ソニー生命

新型コロナウィルス感染症の流行による制限が解除され、これからはさらに旅行を生きがいにしていく方が増えていくと考えられます。

2022年最新版の国内旅行人気ランキングは以下の記事をご覧ください。

5位:テレビ・ラジオ

上記で紹介したソニー生命のアンケートの結果、ランキング2位になっていたのは「テレビ・ラジオ」でした。

加齢や病気により身体が動かなくなり、思うように外出できなくなった高齢者にとってはテレビやラジオの視聴が唯一の生きがいになることもあります。

6位:友人や知人との交流

近所付き合いや昔からの友人だけでなく、デイサービスや介護施設などで知り合った知人や友人との語らいも大切です。

特に近年増加している「おひとりさま」の場合には家族や親族と交流する機会がほとんどなくなるため、老後になっても新しい友人は積極的に作っていきたいものです。

7位:夫婦の団らん

緑の中に浮かぶ二人のハート

長い間連れ添ってきた配偶者の存在こそが、一番の生きがいだと考えている方もいます。

夜に夫婦2人で食卓を囲みながら、その日のできごとをゆっくりと語り合う毎日が生きがいだと思えれば、一番幸せなことかもしれません。

8位:美味しい食事

高齢になると食欲が減退してくるため、低栄養による健康の悪化が気になります。

美味しい食事こそが生きがいだと感じている人であれば低栄養の心配も薄れるため、健康的な毎日が過ごせます。

高齢者に心配な低栄養の危険性については、以下の記事でも詳しく解説しています。

9位:感謝されたとき

本記事で紹介している内閣府調査のランキングでは「社会奉仕や地域活動」が11位に入っています。

ランキング9位の「感謝されたとき」は、ボランティアの奉仕活動をしたときに相手から受けられる感謝も含みます。調査結果では9位になっているものの、本来はもっと上位にランクされていた可能性があります。

10位:勉強や自己啓発

学ぶ喜びは、いくつになっても消えることはありません。むしろ学生時代よりも学ぶ楽しさに目覚め、勉強を生きがいにしている方が大勢います。

また勉強の中でも資格試験の勉強は、ランキング3位の「仕事」にも役立てられます。

老後の再就職がしやすくなる資格については以下の記事をご覧ください。

老後の生きがいランキングは男性と女性で違う

上記まで紹介した1位~10位までの老後の生きがいランキングは、男性回答者と女性回答者を合計した順位でした。

しかし男性と女性の回答を比較すると、老後の生きがいは性別によって異なることがわかります。

生きがいを『感じている』と答えた人に占める男女別の割合

画像引用:内閣府|平成8年度高齢者の健康に関する意識調査の結果について概要版「10 生きがいを感じる時」

男性のランキング1位は「仕事」

男性がもっとも感じている生きがい第1位は「仕事」で、回答者の割合は41.5%です。

女性のランキング1位は「家族との団らん」

女性がもっとも感じている生きがい第1位は「孫など家族との団らん」で、回答者の割合は49.0%です。

老後の生きがいは年齢が高くなるにつれ減少する

今回紹介した調査では、生きがいランキング以外に気になる結果が出ています。

それは、回答者を性別ではなく年齢で比較すると、年齢が高くなるにつれ生きがいを感じている人が少なくなっている事実です。

ランキング1位~10位に入った生きがいの中には、年齢が高くなると実感できなくなるものもあります。健康状態の悪化などの理由により、仕事や旅行、スポーツなどがやりづらくなるためです

生きがいを感じている人の年齢別割合

画像引用:内閣府|平成8年度高齢者の健康に関する意識調査の結果について概要版「9 生きがいの感じ方」

いつまでも生きがいを持ち続ける老後生活に

この記事の最初で説明したとおり、生きがいの欠如は死亡リスクを高めてしまいます。

いつまでも元気で長生きするためには、いくつになっても生きがいを保ち続けるために、ひとつではなくいくつもの生きがいを持っておくことが必要だと言えるでしょう。

まとめ

手のひらの中の水晶の卵

今回は老後の生きがいについて解説しました。

高齢者の生きる意欲を高めるためには、何らかの生きがいが必要です。

そして、まだ高齢者になっていない私たちも、同じように生きがいが必要です。

生きがいを持った老後生活を送るためにも、いまから自分の生きがいが何か、いつまでも生きがいを保ち続けていられるかについて改めて考えましょう。