- 2022年7月現在で出版中の終活おすすめ本を紹介
- 終活の何を知りたいかで本を選ぶと良い
- 読書は娯楽。楽しみながら終活について学ぼう
現代ではインターネットを使って、終活に関するさまざまな情報を手に入れることができます。
しかし昔から読書に親しんできた人の中には、インターネットよりも本の方が内容を理解しやすいという人もいるようです。
今回は2022年7月現在で出版されている、これから終活しようとする人の役に立つ本を合計14冊紹介します。
終活に役立つ本をジャンル別に紹介
ひとくちに「終活に役立つ本」と言っても、その内容は多岐にわたります。
そこで今回は最初に「終活全般をざっくりと理解するための本」を紹介し、その後は終活のジャンルごとにおすすめの本を紹介していきます。
「相続について知っておきたい」「お墓選びの参考にしたい」など、興味のあるジャンルの項目からおすすめ本を探してみてください。
終活とは何かがわかる本
まずは終活初心者に役立つ「終活とは何か」「終活ではどんなことをするのか」をざっくりと学べるおすすめ本を3冊紹介します。
終活の概要については以下の記事でもわかりやすくまとめていますから、おすすめ本とあわせて参考にしてください。
90分でざっくりわかる!終活の本
終活アドバイザーとして活躍する本木千津子さんが書いた、終活について「ざっくり」としたイメージがつかめる解説書です。
終活についてまったく予備知識がない人でも読めるように、難しい専門用語や細かな特例などははぶいています。
終活の全体像の把握に役立つ本です。
終活の教科書
旅行会社のクラブツーリズムが編集し、終活カウンセラー協会が監修した終活指南書です。
同社が開催した終活講座に参加したシニアからの意見を元に編集されました。
講座参加者のアンケート結果なども豊富に引用されているため、先輩たちのリアルな声が参考になります。
この1冊で安心! おひとりさまの終活まるわかり読本
終活全般を解説した本の中でも「おひとりさま」の終活について特化した説明がされている本です。
終活のみならず、独り暮らしの人が病気になったときにどうすれば良いかなどの説明もあり、いざというときに使えるWebサイトや連絡先一覧も掲載されています。
いますぐ終活をする予定がないおひとりさまだとしても、手元に置いておいて損はない1冊です。
エンディングノートの書き方がわかる本
「終活」の言葉を聞いて、まずエンディングノートを連想する人も多いでしょう。
ここからはエンディングノートについて解説しているおすすめ本を2冊紹介します。これからエンディングノートを書きはじめようとする人も、かつてエンディングノートを書こうとして挫折してしまった人も是非参考にしてください。
なおエンディングノートには法的な効力はないため、その1点のみご注意ください。詳しくは以下の記事をご参照ください。
読んで使えるあなたのエンディングノート
相続の専門家が「やっておくべき必須の要点だけ」をしっかり説明した、実用的かつ機能的なエンディングノートの「トリセツ」です。
最新の民法にも対応しながら、要点だけをわかりやすく解説していますので、自分の死後に大切な家族へ残すべき情報だけをエンディングノートに記載することができます。
1日で書けたエンディングノート
過去にエンディングノートを作成しようとして、途中で挫折してしまった人でも再チャレンジできる、必要最低限のことだけをわずか1日で書けるようにしたエンディングノート指南書です。
高齢者の終活としてだけでなく、若い人がいざというときに備えるためにも役立ちます。
生前整理の仕方がわかる本
生前整理は大きく分けて、以下の3種類があります。
- 銀行預金など資産の生前整理
- 衣類や本など「モノ」の生前整理
- PC・スマホのアカウントやパスワードなどデジタル情報の生前整理
以下ではそれぞれの生前整理に役立つ終活本を1冊ずつ紹介します。
生前整理については以下の記事でもわかりやすく解説していますので、本とあわせて参考にしてください。
自分と家族の生前の整理と手続き 弁護士・税理士が教える最善の進め方Q&A大全
弁護士や税理士などの4人の専門家が、資産の生前整理や死後の相続手続きについて150問の質問に回答した本です。
法定相続人を把握するための家系図や資産一覧表なども、実際に本に書き込んで確認することができます。
書き込んだ各種のシートはエンディングノートの参考資料としても利用できます。
終活も断捨離もメルカリ、ヤフオクで!
「モノ」の生前整理を、どうせならお小遣い稼ぎも兼ねてしまおうとおすすめする、シニア層向けのフリマアプリ活用のガイド本です。
2大フリマアプリのメルカリとヤフオクの使い分けや、フリマアプリ利用時のルールなどもわかりやすく解説していますので、終活とは関係なく不用品の処分を考えている人にも役立つ内容になっています。
明日死んでも後悔しない?デジタル資産整理術
SNSやインターネットバンキングなど、PCやスマホの中にはいろいろな情報が眠っています。
もし自分のデジタル情報を何も告げずに亡くなってしまったら、残された家族は大変な思いをすることになるかもしれません。
この本では毎日1項目ずつ、3週間かけて自分のデジタル情報を整理できるように指南しています。
相続対策を学ぶ本
終活の中でも必ずやっておきたい手段が、遺言書の作成などの相続対策です。
適切な相続対策により親族同士の相続トラブルを避けられるだけでなく、相続税の節税にも役立ちます。
相続対策については当サイトでも皆様に役立つ情報をお届けしています。以下の記事などを参考に、自分の望ましい相続方法を検討してください。
いざ!というとき得をする法律のきほん vol.1 終活と相続
弁護士でもあり大学教授でもある山田剛志さんが、いざ相続となったときに遺族間がモメないようにするには生前にどのような対策をしておけば良いのかを、法律の素人にもわかりやすく解説した本です。
相続対策だけでなく、認知症になったときに自分の財産を守れる任意後見制度や家族信託制度などもあわせて解説しています。
ぶっちゃけ相続
YouTubeのチャンネル登録者数7万人を超える人気のYouTuber税理士が、相続でトラブルにならないために、損をしないためにできる対策を徹底的に解説した本です。
相続後に入るかもしれない税務調査への対応など、他の相続対策本とは違う切り口の知識が得られます。
お墓について考える本
かつてはほとんどの人が「先祖代々の墓」に埋葬されていましたが、現代の日本ではそれが様変わりしています。
お墓を作らずに遺骨を散骨するなどする人も多く、これからは自分のお墓も自分で考えていかなければいけない時代になってきています。
またお墓を持たない選択をした人は、いまある既存のお墓の墓じまいも考えなくてはいけません。
以下からは終活でお墓を検討するときに役立つ本を2冊紹介します。以下の記事もあわせて参考にしてください。
お墓どうしたら?事典―お墓をめぐるあらゆる問題で悩んだら最初に読む本
タイトルどおり「お墓をどうしたら良いだろう?」と思ったときに最初に読むと役立つ本です。
現代のお墓事情や選択できる埋葬方法、墓の引っ越し方法などが65の具体的な事例付きでわかりやすく解説されています。
令和版 墓じまい・改葬ハンドブック
石材店を経営するお墓コンサルタントが書いた、お墓の改葬(引っ越し)や墓じまいに特化した解説本です。
終活で墓じまいをしたい人だけでなく、遠方で墓参りがしづらく、継ぎたくないお墓の処分方法を考えるときにも役立ちます。
親と終活を話し合うための本
高齢の親を持つ人は、自身の終活についても気になりますが、親の終活についても気になるところです。
しかし年配の人は終活について「縁起でもない」との印象を持つ人も多く、うかつに終活を提案すると家族トラブルを招く危険性があります。
以下で紹介する2冊の本は、高齢の親とスムーズに終活を話し合えるようにするためのガイド本です。
失敗しない! 親と子の終活ガイドブック
この本では終活の必要性や重要性を高齢の親にもうまく納得してもらい、家族で楽しく仲良く終活を進められる方法を紹介しています。
石原裕次郎さんや石原慎太郎さん、橋田寿賀子さんなどシニア世代になじみ深い有名人の終活例を取り上げて話題にしていくなど、実践的な声かけ方法が身につきます。
“ゆる終活”のための親にかけたい55の言葉
「葬」編集長の奥山晶子さんが、実体験や体験談を元として「ゆる終活」を高齢の親に提案するときに使えるセリフを提案した本です。
具体的な55のセリフで、状況にあわせた声かけができます。
まとめ
今回は終活について学べる、終活を実践するときに役にたつおすすめ本を14冊紹介しました。
読書は人生の楽しみのひとつです。楽しみながら終活に関する幅広い知識を得て、より良い終活に役立てましょう。