- 自宅で新型コロナウイルス感染の有無が調べられる(オンライン診療・検査キット)
- 検査キットは正しい使用方法で検体採取をしなければいけない
- 検査結果は偽陰性・偽陽性もあり得る
新型コロナウイルス収束のきざしは一向に見えず、多くの人が不安を抱えています。
今回のコロナ禍では「かかったらどうしよう」だけでなく「うつしたらどうしよう」という不安もあるのが特徴です。
PCR検査をすれば後者の不安はやわらぐかもしれませんが、そのために皆が病院に押しかける訳にもいきません。
自宅にいながら簡単に新型コロナウイルス感染症の検査は行えるのでしょうか。
今回は検査キットを使った新型コロナウイルス感染症の自宅内検査について解説します。
新型コロナウイルスはいつどこで感染するかわからない
新型コロナウイルス感染症は「いつ」「どこで」「誰から」感染するのかわかりません。
そのため、多くの人が不安を感じています。
画像引用:サーベイリサーチセンター|【緊急調査】新型コロナウイルス感染症に関する国民アンケート
しかし、ここまで新型コロナウイルス感染症が世界中に広がった今となっては、その不安も的中してしまう可能性があります。
感染予防に努めつつ、万が一の事態に備えておきましょう。
新型コロナウイルス感染症にかかったときにどのような行動をとるべきかについては以下の記事も参考にしてください。
PCR検査・抗体検査を希望する理由
新型コロナウイルス感染症は感染しても無症状・軽症なために感染に気付けない可能性があるのがやっかいなところです。
自分が感染していないことを確認しておきたい人は大勢いらっしゃるでしょう。
特に以下のようなケースの場合、PCR検査や抗体検査を受けて陰性を確認したいと希望する人が多いようです。
不特定多数と接触の機会がある
接客業に従事していたり、いわゆる三密になりやすい空間で過ごす時間が多い人は、感染のリスクもその分増えてきます。
また自分自身の感染リスクは低くても、同居の家族に医療従事者や高リスク対象者がいらっしゃる場合には家庭内感染の可能性も捨てきれません。
陰性確認を求められている
仕事で他の都道府県や海外に出張に行く場合、相手先から新型コロナウイルス感染症の陰性証明書を求められる可能性があります。
また訪問先から陰性証明を求められていなくても、遠方の実家に帰省するときなどは、あらかじめ陰性の証明ができていれば行く側も迎える側もお互い安心できます。
コロナうつの回避
新型コロナウイルスへの不安がつのるばかりに心身の健康を害してしまい、コロナうつという言葉も生まれるほど、メンタルの不調をきたしている人が増えているようです。
目に見えないウイルスが相手では、漠然とした不安を払拭するのも困難です。
自宅で新型コロナの検査ができる!検査キットを入手する方法
PCR検査を受けたいと思っても、発熱などの症状が出ていない人は自治体の指定医療機関では検査を受け付けてくれません。
そのため、症状がなくとも上記のような理由により検査を受けたい方は、検査キットを使って保険適用外の検査を受ける必要があります。
できるだけ外出を避けて自宅内で検査する場合、以下で検査キットが入手できます。
対応クリニックで受診(オンライン)
かかりつけのクリニックが新型コロナウイルス感染症の各種検査を行っている場合は、オンライン診療を受けて医師に相談することで検査できます。
受診費用や検査費用は各クリニックごとに異なりますので、詳細は対応クリニックにご相談ください。
検査キット郵送の申し込み
検査会社から直接新型コロナウイルス感染症の検査キットを取り寄せ、郵送のやりとりで検査を受けることができます。
クリニックを経由しないため、判定結果が出るまでのスピードや費用面でメリットがあります。
検査キットを送ってくれる検査会社3選
PCR検査・抗体検査の検査キットを取り扱っている検査会社はいくつかありますが、信頼のおける会社でないときちんと検査してくれるのかどうか不安が残ります。
さらには郵送での検査キットのやりとりもスムーズで、スピーディに結果を出してくれる検査会社が望ましいところです。
ここからは新型コロナウイルス感染症の自宅内検査で一定の評価を得ている検査会社3社をご紹介します。
ジーンライフ
画像引用:ジーンライフ|新型コロナウイルス唾液PCR検査キット
ジーンライフは生まれつきの病気リスクや体質などを自宅で判定できる遺伝子検査キット販売会社のパイオニアです。
遺伝子解析の豊富なノウハウを元にPCR検査を行い、検査結果を受けてから医師のオンラインカウンセリングも受けられます。
検査内容
PCR検査
検体の種類
唾液
所要日数
最短5日
費用
税込14,900円
陰性証明書の有無
オプションあり(提携先医療機関で発行)
[sc name=”video_pcrkit”]GME医学検査研究所
画像引用:GME医学検査研究所|いますぐ検査を受けたい人に 新型コロナウィルスPCR検査
GME医学検査研究所の運営団体である株式会社GMEは、性感染症の郵送検査サービスを日本で最初に始めた検査会社です。
365日営業なので曜日に関係なく検査が行えます。
検査内容
PCR検査・抗体検査
検体の種類
唾液(PCR検査)・血液(抗体検査)
所要日数
最短4日
費用
PCR検査:税込19,800円
抗体検査:税込6,800円
陰性証明書の有無
オプションあり
予防会
画像引用:予防会|郵送の新型コロナウイルス抗体検査
予防会は日本各地に提携クリニックを有し、性感染症(STD)定期検査を通じて社会に貢献してきた医療法人です。
予防会が行う新型コロナウイルスの抗体検査はすべて提携クリニックに所属する臨床検査技師が行いますので、検査精度にも期待がもてます。
検査内容
抗体検査
検体の種類
血液
所要日数
最短3日
費用
税込6,000円
陰性証明書の有無
あり
検査キットによる自宅検査の流れ
検査キットによる新型コロナウイルス感染症の自宅内検査を行う流れは、各検査会社により若干の差異はあるものの、ほとんど同じです。
ジーンライフの例を取り、検査の流れを確認しましょう。
新型コロナウイルス感染症検査の注意点
正しく新型コロナウイルス感染症の自宅内検査を行い、検査結果をその先に活かすために、以下の点に注意しましょう。
正しく検体を採取しなければ無意味
病院で医師が行ってくれる検査と違い、検査キットを使って自宅で検査する際にはすべてを自分自身でやらなくてはいけません。
正しい検査キットの使い方をしないと結果も正しく判定できず、検査自体が無意味になってしまいます。
自宅で検査を行う際にはキットに同封されている説明書の指示に従い、検体をきちんと採取するようにしましょう。
検査キット同封の説明書の記載が不十分だと思われる際は、以下の日本感染症学会の提供資料も参考にしてください。
参考
唾液を用いた PCR や抗原検査における検体採取や検査の注意点日本感染症学会
必ずしも「陰性=無感染」ではない
検査キットの検体を調べて新型コロナウイルス感染が「陰性」だと判定されても、それはあくまで検体にウイルスが含まれていなかっただけにすぎません。
検体採取時に感染初期でウイルス量が少なく検出できなかった可能性もsりますし、また検体採取後に感染する可能性もあります。
検査結果が陰性だからといって、過度に浮かれるのは禁物です。
画像引用:日本感染症学会|無症状者に対する SARS-CoV-2検査での注意点
逆に陽性と判定されても、以下の要因によりそれが偽陽性である可能性もあります。
画像引用:日本臨床検査医学会|臨床検査の偽陽性と偽陰性について
検査キットによる自宅内検査は補助的な検査である旨を心得ておき、発熱や倦怠感などの体調不良がある際には国・自治体から要請されている対応をするようにしましょう。
まとめ
今回は自宅でできる新型コロナウイルス感染症の検査について解説しました。
新型コロナウイルス感染症の流行拡大は、今後も私たちの生活に大きく影響していくものと考えられます。
感染防止の策をしっかり取りつつ、今回ご紹介したような検査キットも上手に使って、ウィズコロナの時代を乗り切っていきましょう。