最近では、書く人が増えてきたエンディングノート。
終活を始めようと思った時に、まずはエンディングノートからと購入したものの、書く分量が多くて筆が進まない・・・そんなことはないでしょうか?
この記事では、目的に合わせたエンディングノートの書き方をお伝えします。
GoldenYearsでは、エクセルで簡単に入力できるエンディングノートを無料で配布しておりますので、もしまだ購入されていない方はご活用ください。
エンディングノートの目的を確認しよう
一言に「エンディングノート」といっても、いろんなタイプのエンディングノートが存在します。
なんのために今回、エンディングノートを書くことにしたのか、目的をきちんと明確にしましょう。既存のエンディングノートは以下のいずれかをベースに設計されているものが多いです。
「人生の整理をしたい」あなたへ
紙で販売しているノートの中で、過去を振り返るような内容担っているエンディングノートを探しましょう。
人生の整理をするというのが目的であれば、特に必須の記載事項はありません。
自分の生い立ち、生まれ、家族関係について記載するエンディングノートが多いです。
具体的には、
- 幼少期はどんな子でしたか?
- 小学校はどこに通っていて、どんなことをしていたでしょうか?
- 中学校、高校、大学(専門学校)、大学院、どこまで言って、何を学びましたか?
- お世話になった人は誰ですか?
- 何が好きだったでしょうか?
- その頃の思い出の場所はありますか?
など、生まれたときから今までを回想させるような内容が多くなってきます。市販のエンディングノートを書かなくても、普通のノートに書き出しても問題がない内容です。
「子どもに迷惑をかけたくない」あなたへ
迷惑をかけたくない場合に準備すべき事項は資産について記載をする必要があります。
ログインのパスワードまで書いておく必要はありませんが(盗難の可能性もあるため)、遺族が電話して問い合わせるような状態を作っておきましょう。
特に意識をしたいのは、もし負債があるようであれば、きちんと記載をしておくことです。
相続人は相続を放棄することができます。
しかしながら、相続放棄ができるのは被相続人が亡くなってから3ヶ月までに申告をする必要があるので、表向きにプラスの資産ばかりと思っていても、結果としてマイナスの資産が後から見つかった場合、大変です。
隠すことなく、きちんと記載をし、後世に負債を残さないようにしましょう。
もしまだ足腰が元気な場合は、以下も準備しておくと、遺族は楽になります。
- 遺言書
- 戸籍謄本
- 家系図
基本的に、亡くなった後は、遺言書にしたがって相続が行われます。遺言書がない場合は、法定相続人同士で話し合った結果、相続が行われます。
また、民法上の規定通りに分割する場合でも、家系図での家族関係の確認が必要になるため、事前に準備をしておくと、連絡する先がわかってスムーズです。
参考
法定相続人の範囲と相続順位|誰が遺産をいくら相続するのか解説相続税の教科書
「自分の資産を有効活用して欲しい」あなたへ
最低限必要な内容は、以下になります。
- 資産の一覧
- 預金口座
- 有価証券
- 不動産
- 保険
- 貸している/借りているお金
- どの資産を誰に渡したいか
- どのように活用してほしいか
また、エンディングノートで情報の整理をした後、遺言書の執筆をしましょう。
一般的には、エンディングノートは法的効力がないとされているため、記入内容はあまり変わらないとしても、エンディングノートとしてではなく、遺言書として残しておく必要があります。
さらに、遺言執行者を指定することであなたの遺志が死後も安心して執行されます。
「身寄りがいないので最期のあり方を示しておきたい」あなたへ
記入しておくべきは以下になります。
以下の項目について特にこだわりがない場合は記載をする必要はありません。
ご自身でこだわりがある項目があれば、記載をしておきましょう。
- 自分の介護について
- 最後の過ごし方について
- 葬儀について
- 必要資金について
- 預金口座
- 有価証券
- 保険
それぞれの項目での必要項目は以下に詳しく書いてありますので、お読みください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
もしものことが起こるというのは、年齢に関わらず言えることです。今回、ご興味を持ってこの記事にたどり着いてくださったのであれば、ぜひ一度書いてみることをオススメします。
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