- 若者の約半数はエンディングノートを書きたいと希望している
- エンディングノートを書く若者が増えた理由は「人生の節目」「新型コロナの影響」
- 若者のエンディングノートで重視するポイントはミドル層・シニア層と異なる
- 若者向けエンディングノート3選
- 長い人生を有意義に送るには「やりたいことリスト」の活用もおすすめ
エンディングノートの作成はミドル層・シニア層だけの専売特許ではありません。
最近では多くの若者がエンディングノートを作り始めています。
しかしミドル層やシニア層ではなく若者が書くエンディングノートは、どのような点を重視すれば良いのでしょうか。
また既にエンディングノートに取りかかっている若者はどんな形式のエンディングノートを利用しているのでしょうか。
今回は若者が書くエンディングノートについて解説します。
エンディングノートを作成したい若者は47.5%
2019年にマーケティングリサーチの楽天インサイトが行った「終活に関する調査」では、終活の意向がある20代~60代のうち、エンディングノートを作成したいと希望している回答者の割合は20代が47.5%でした。
これは50代の48.7%に次いで2位と、非常に高い割合です。
画像引用:楽天インサイト|終活に関する調査
30代でも38.4%がエンディングノートを作成したいと希望しており、昨今の若者が終活について深く考えていることが伺えます。
若者がエンディングノートを書く理由
どうして多くの若者が最近になってエンディングノートに注目し始めたのでしょうか。
それには以下2つの理由が考えられます。
人生の節目となるシーンが多い
まず一般的な理由としては、20代・30代の若者は人生の節目となるシーンが多いためと考えられます。
大学を卒業して新社会人になる、結婚する、子供が産まれるなど、20代・30代の若者にはたくさんのライフステージの変化が生じます。
社会への責任や大切な家族への責任を考え、自分にもしものことが起こった際の対処方法明らかにしておかなければと思う若者が多いようです。
おすすめの終活映画について以下の記事で紹介しています。合わせて参考にして下さい。
新型コロナウィルス感染症の流行
もうひとつの理由は、2020年に世界を席巻した新型コロナウィルスの影響です。
新型コロナウィルス感染症の流行に伴い、若者の間でも「死」が身近に感じられるようになりました。
新型コロナウィルス感染症の死亡率は高齢者よりも少ないものの、実際に若者が新型コロナウィルス感染症を理由に亡くなっているケースもあり、年齢に関係なく「もしかしたら自分も」と考えざるを得ない時代になっています。
新人アーティストの藤井風さんがテレビ朝日「報道ステーション」で語ったように、最近の若者は死生観についてより深く考えていることが見受けられます。
新型コロナウィルスに感染したときにどうすれば良いかについては以下の記事もご参照ください。
特に若者が書くべきエンディングノート項目
一般的にエンディングノートに書くべき項目は当サイトも含め、いろいろなところで説明されています。
今回はエンディングノートで記載する項目の中で、特に若者にとって重要な項目を4つご紹介します。
若者がエンディングノートを書く際には、以下の項目は必ず書いておきましょう。
葬儀に呼んでもらいたい友人・知人
小さな子供の頃と違い、大学生や社会人ともなると自分の交友関係についてはほとんどの親は把握していません。
葬儀に参列して欲しい友人の氏名や連絡先を記載しておきましょう。
SNSアカウント
多くの若者が利用しているFacebookやInstagramなどのSNSのアカウントは、死後もそのままにしておくとデジタル遺品になってしまいます。
登録しているSNSのIDやパスワードをエンディングノートに記載して、つながっているSNS友達への告知やアカウント削除を代行してもらいましょう。
ネット銀行・クラウドサービス
上記のSNSアカウントと同様、インターネットバンクや各種クラウドサービスの登録情報もデジタル遺品の発生につながります。
金銭がからむ内容のものは相続にも影響しますので、エンディングノートへの記載は必須と心得てください。
感謝の言葉
これは若者に限った話ではありませんが、ぜひ書いておいて頂きたいのが周囲、特に両親への感謝の言葉です。
日頃は恥ずかしくてなかなか言えない感謝の言葉も、エンディングノートに実際に書きつづることで改めて「ありがとう」の気持ちを思い出せます。
何で書く?若者向けエンディングノート
エンディングノートの種類にはアナログ・デジタルとさまざまな種類がありますが、20代や30代の方がエンディングノートを書くときにはどのようなものがおすすめなのでしょうか。
アマゾン等で販売されている市販品のエンディングノートと、若者はほぼ必ず持っているスマートフォンを利用したエンディングノートに分けてご紹介しましょう。
市販品のおすすめエンディングノート
市販品のエンディングノートは手帳メーカー、文具メーカー、終活支援団体など、多くの企業や団体が販売しています。
その中でも特に若者におすすめのエンディングノートは以下3つです。
コクヨのもしもの時に役立つノート
アマゾンランキング1位のエンディングノートは、文具メーカーのコクヨが作成した初心者向けエンディングノートです。
20代の若者からその親世代まで、幅広く利用されています。
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星の王子さまエンディングノート
「星の王子さま」に登場する絵や名言がページの随所にちりばめられ、持っているだけで癒されるようなエンディングノートです。
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エディット 大人のライフログ用ノート
「大人のライフログ用ノート」は40代以上をターゲットとして販売しているエンディングノートですが、シンプルでおしゃれな装丁は若者にもおすすめです。
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スマホのおすすめエンディングノート
現代の若者が非常に慣れ親しんでいるスマートフォンでエンディングノートを作成する場合は、アプリの利用がおすすめです。
GooglePlayやAppStoreで「エンディングノート」を検索すると、有料・無料を問わずさまざまなエンディングノートが提供されています。
使い勝手やサービス満足度の評価が高いおすすめのアプリを以下の記事でご紹介していますので、あわせて参考にしてください。
エンディングノートが作れるアプリには有料アプリと無料アプリの両方があります。まずは無料アプリからインストールしてみて、使い心地を試してみるのも良いでしょう。
「やりたいことリスト」で人生を有意義に送る
若者がエンディングノートを書くのはもちろん望ましいことではありますが、まだシニアに比べれば自分の「死」については想像しづらい若者も多いでしょう。
そんな若者には、エンディングノートよりも“生きる”について特化した「やりたいことリスト」の作成がおすすめです。
J-WAVEのナビゲーターであるロバート・ハリスが著述した「人生の100のリスト」では、100のリストを作成することにより自分を見つめ直し、未来の指針を見つけることができるとうたわれています。
これからの長い人生を有意義に送るためにも、エンディングノートとあわせてぜひチャレンジしてみてください。
まとめ
今回は20代、30代の若者にとっても大切なエンディングノートについて解説しました。
年齢に関係なく、いつどこで何が起きるかは誰にもわかりません。
まだ若いからと安心せず、自分に万が一の事態が発生したときに備えて若い方もエンディングノートを書いておきましょう。