【Excel版】エンディングノート(終活ノート)

【テンプレートあり】やりたいことリストを書く出すことから始める新しい終活の方法

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この記事を書いた人
臼井 貴紀 Usui Kiki

Hubbit株式会社 代表取締役社長。藤田医科大学客員教員。早稲田大学卒業後、ヤフー株式会社に新卒入社。営業、マーケティング、開発ディレクション、新規事業開発など幅広く担当。その後、ベンチャー企業に転職しAIを活用したMAツールの立ち上げを行った後、Hubbit設立。高齢者施設に3ヶ月住み込んだり、1日訪問看護ステーションに密着するなど、徹底的な現場主義タイプ。日本経済新聞、NHKおはよう日本、ABEMA PRIME等に出演。 ▼保有資格 終活カウンセラー FP エンドオブライフ・ケア援助者養成基礎講座修了

「終活」という言葉を聞くと、「お葬式の準備」とか「お墓を決める」などと死後のことを想定されていませんか?

もちろん、自分が亡くなった後のことをきちんと考え、残された人に迷惑をかけないように準備をしておくことは大切ですが、終活には「ご自身が死ぬまでの間、どのように生きていきたいか」ということも含まれています。

そのために、終活について考える際に、まずは、今から自分の命の炎が絶えるまでにやりたいことを洗い出してみると、それが終活に繋がったりするのです。

終活と聞くと「まず、エンディングノートを書こう」となりがちですが、今回は「自分のやりたいことをリストを作る」という終活の方法をご紹介します。

やりたいことリストとは?

ご自身がやりたいことをひたすら100個書き出したリストのことを指します。

映画『最高の人生の見つけ方』の英語の原題は「The Bucket List」となっていて、死ぬまでにやりたいことのリストを英語ではバケットリストといったりもします。

自分が仮に平均寿命の84歳(女性87歳、男性81歳)まで生きるとしたら、これからやりたいこと、挑戦してみたいことを書き出してみましょう。

書き出すメリット

「なぜ書き出す必要があるの?」「書き出してみるにしても100個は多い」と思った方もいるかもしれませんが、100個書き出してみるというのが非常に重要です。

ただ、100個書き出すことで、漠然としていた未来が輪郭を持ち始めます。

100個書き出しても出てくるものは十人十色。頭の中で考えていたことが、可視化されて自分自身が大切にするものがわかるようになります。そして、意識して行動するようになります。

ご存知の方もいるかもしれませんが、1979年に行われたハーバード大学での研究では、ハーバード・ビジネススクールの卒業生についてインタビューを行ったところ、卒業時にクラスの3%だけが明確な目標を紙に書き記しており、残りの97%は何も書き記していなかったといいます。20年後、再び調査を行ったところ、書き記していた3%の方がクラスの平均収入よりも10倍高かったという結果になっていたとのことです。

この研究自体に賛否両論あるようですが、GoldenYearsで都内の20〜70代の男女合計100名にリスト作成を行ったところ、以下のようなポジティブな意見をもらっています。

最初は何のため?と思っていましたが、書き出す必要はあるという結論に至りました

目的なく過ごしていた毎日を全力で生きていこうと思います

漠然と思っていた様々な『ことば』に置き換えることによって頭の中がスッキリ整理できました。本当に良い機会を与えていただき感謝申し上げます

書き出してみて自分のやりたいことが見えてきて、よかった

 

リストを書き出す上での注意点

リストを書き出す上で、注意すべき点を以下に書いておきますので、書き出す前に一読ください。

  • 気持ちを楽に、自分の心に素直に書き出してみましょう
  • できるかできないかを気にしないようにしましょう
  • お金がかかるからやめよう、時間がないからやめようなどと制限を設けないようにしましょう
  • 死ぬまでにやりたいこと、と考え見てもいいですし、まずは今年やりたいことを書き出してみても構いません
  • すでに書いていることとの矛盾や重複を気にしないようにしましょう
  • 書き出したからといって、必ずしもやらなければいけないというわけではありません

さっそく書き出してみましょう

紙とペンを準備していただいて書いてもいいですし、お持ちのエクセルなどに書き出しても構いません。

以下でテンプレートがダウンロードできますので、ぜひご活用ください。

▶︎テンプレート(PDF)

▶︎テンプレート(Googleスプレッドシート)

行き詰まったら

書いたものを一度見直してみることで、関連したやりたいことが見つかるかもしれませんし、以下の一覧を見て、再度書き出してみましょう。

  • 行きたい国
  • 行きたい場所
  • 行きたい施設
  • 食べたいもの
  • 会いたい人
  • 自分で作ってみたいもの
  • 学びたいもの
  • 新しく始めてみたいこと
  • 住んでみたい場所
  • 家族との今後の過ごし方
  • 家族や友人に残したいもの
  • 最期を迎えたい場所

今までやったことを振り返り、その中でもう一度やってみたいものを選んでいただいてもいいですし、一旦常識の範囲を超えてやりたいことを考えてみてもいいかと思います。

書いたリストを見直そう

書き上げた100リストを見直してみましょう。見返してみると、今自分が興味関心を持っているものがわかります。

余力があれば、書き出したリストをカテゴリーに分類してみると、より可視化されてわかりやすいかもしれません。また、年末年始などの節目やちょうど1年後に振り返ってみると、昨年の自分との違いを感じられます。決して「できていないこと」に悲観をする必要はありません。「できたこと」や過去の自分と今の自分の差分を感じてみましょう。

リストをシェアしてみよう

もし、やりたいことリストを書き出してみて、具体的にアクションに移してみたいなと思ったら、家族や友人にシェアしてみましょう。自分自身を知ってもらう機会になったり、新たな気づきや機会が得られます。

最後に

リストを書き出してみて、いかがでしたでしょうか?

「終活と全然関係ない」と思ったかもしれませんが、あなた自分に生きたい人生を最後まで歩むこと、それがあなたの終活なのです。