【Excel版】エンディングノート(終活ノート)

介護職の目標管理シートの書き方|キャリア年数・職種に分けて解説

キャリアの階段 イメージ

この記事のサマリ
  • 介護職のキャリア年数(新人・中堅・ベテラン)により目標が異なる
  • 目標は介護スキル・ビジネススキルの向上
  • 目標達成のためには研修参加・資格取得に加え日々の振り返りが大切

介護の現場で働いている人は、年1回くらいのペースで職場から「目標管理シート」や「目標達成シート」などの提出を求められることがあります。

しかし介護職員の中には、どんな目標を立ててば良いか思いつかない人や、目標管理シートにどう書けば良いかを悩んでしまう人も多いようです。

今回は介護の仕事における目標の立て方と、目標管理シートの書き方を解説していきます。目標を設定して自らの課題と向き合い、スキル向上に役立てましょう。

キャリア年数で変わる介護職の目標設定

キャリア年数の違いのイメージ

介護職を始めたばかりの新人と、10年以上介護職に従事してきたベテランとでは、立てるべき目標はまったく異なります。

以下では介護職の勤務年数により新人・中堅・ベテランに分け、それぞれの介護スキルとビジネススキルの目標例を紹介します。

介護スキル:身体介助や生活援助など、実際の業務に必要なスキル
ビジネススキル:接遇や書類管理など、社会人として必要なスキル

介護職1~2年(新人)

介護の仕事を始めて1~2年の新人は、まず業務を覚えて安全かつスムーズな介護が行えるような目標を立てましょう。

同僚や上司の働きぶりを見て「〇〇さんのような介護従事者になるには」とモデルケースを探すと、具体的な目標設定がしやすくなります。

新人の介護スキル目標

  • 介護の基本的な知識や技術を理解する
  • 利用者ひとりひとりの特徴(顔・名前・持病・性格・家庭状況など)を覚える
  • 介護記録を正しく書く
  • 利用者にこちらから積極的に話しかけるように努める

新人のビジネススキル目標

  • 職場の規律を守る
  • きちんと報告・連絡・相談ができるようにする
  • チームの一員として働いていることを自覚する

介護職3~9年(中堅)

勤務年数が3年を超えると、もう職場からは新人ではなく中堅として扱われます。

主体性を持って業務をこなし、後から入ってきた新人の指導ができるように介護技術などの精度を高めましょう。

また介護職に従事して3年以上経つと、養成施設を卒業していなくても介護福祉士の受験資格が得られます。資格取得でキャリアアップを目指すのも良い目標です。

中堅の介護スキル目標

  • 介護福祉士試験に合格する
  • 利用者ひとりひとりに合わせたケアを行う
  • 緊急事態の対応方法を確実に理解する
  • レクやイベント時のリーダー業務が行えるようになる

中堅のビジネススキル目標

  • リーダーの自覚をもって業務にあたる
  • 新人・後輩の指導をする
  • 企画起案書などが一人で作成できるようになる

介護職10年~(ベテラン)

介護職を10年以上続けている人は、既にベテランの域に達しています。

何らかのリーダー職についている人も多く、実際の介護業務だけでなく管理職や責任者としての役割も求められてきます。

自分自身の向上だけでなく、施設全体の成長を目指して努力を重ねましょう。

また2019年10月から、継続して10年以上働いている人は介護職員等特定処遇改善加算の対象となり、給与の加算が事業所に求められるようになりました。

参考 介護人材の処遇改善について厚生労働省

多くの介護事業所では介護職員等特定処遇改善加算の対象を介護福祉士に限定しているケースが多いようです。これまで介護福祉士の資格を取得していなかった人は、改めて資格取得へのチャレンジを目標としても良いでしょう。

ベテランの介護スキル目標

  • すべての利用者の状態を把握し、適切に指示が出せるようにする
  • 新たな取り組み・改善策を提案する
  • 責任者として利用者家族に適切な対応・アドバイスができるようになる
  • 業務管理・シフト管理が滞りなく行えるようにする

ベテランのビジネススキル目標

  • 書類全般の管理が滞りなく行えるようにする
  • スタッフの様子に目を配り、相談しやすい環境を作る
  • 自分の持っている知識・技術を積極的に後進に伝える

職種で変わる介護職の目標設定

ジグソーパズルのパーツに分かれたビジネスマンのイメージ

勤務年数によって目指すべき目標が変わるように、介護の職種によっても設定する目標が変わります。

ここからは介護職の種類ごとに、どのような目標を立てていけば良いか説明しましょう。

介護士

介護士として働く人がまず目指すべき目標は、介護福祉士資格の取得です。

そのためには座学の資格勉強も大切ですが、何よりも介護士として働いている現在の仕事の精度を高めていくことが重要です。

日常業務を漫然とこなすだけでなく、ひとつひとつの仕事にどのような意味があるのか、どんな介助や対応がベストかを常に考えながら業務にあたりましょう。

介護の仕事を徹底紹介|具体的な仕事内容やアンケートでわかる介護職の魅力

介護福祉士

介護福祉士の資格を取得してから5年以上の実務経験を積むと、今度はケアマネージャー(介護支援専門員)の受験資格が得られるようになります。

さらなるステップアップを志し、介護のスペシャリストを目指しましょう。

介護スキルを上げる努力をしつつ、マネジメントや経営の勉強もしてサービス提供責任者など管理職へのキャリアアップを目標にしても良いでしょう。

ケアマネージャー

ケアマネージャーの業務は利用者家族や関係各所との対応や調整、プランニングなどの事務仕事が中心になります。

事務スキルとヒューマンスキルを上げてケアマネジメントの質を高め、利用者本人や家族から「選ばれる」ケアマネージャーになるための目標を設定しましょう。

選ばれるケアマネージャーとはどんな人なのかについては、以下の記事も参考にしてください。

良いケアマネージャーを見つけるには?3つの探し方と4つの選び方

「目標管理シート」の書き方

勤務先の介護施設などでは「目標管理シート」もしくは「目標達成シート」「チャレンジシート」などの書類を使って、職員に自ら目標を立てさせ、職員ひとりひとりのスキル向上を図っています。

行動計画・目標管理シート

画像引用:介護事業所 行動計画・目標管理シート

具体的な書き方はそれぞれのシートに従いますが、以下のような手順で記載すると書きやすくなります。

  1. なりたい介護職の理想像を考える
  2. 理想に近づくには何が足りないかを考える
  3. 足りない部分を埋めるために何をすべきかを決める ← 目標管理シートに記入
  4. いつまでに目標を達成したいか期間を決める ← 目標管理シートに記入

具体的な目標達成のしかた

木で作られた飛行機とチャレンジの文字

目標は「立てて終わり」ではありません。

自分が考えた目標に到達するために努力してこそ、本当の意味があります。

ここからは目標達成のためにどのような努力をしていけば良いかを具体的に説明します。

介護職研修の参加

介護施設の中には、職員のスキルアップを目的として社内研修の機会を設けている場合があります。

業務を通してすでに理解している筈の内容でも、改めて講義等を受けることにより新たな発見があります。ぜひ積極的に参加しましょう。

《介護職研修の例》
・介護技術研修
・ビジネスマナー研修
・クレーム対応能力向上研修
・リーダーシップ研修
・リスクマネジメント研修

また自治体などでも介護職員向けにスキルアップ研修を実施している場合があります。気になる研修を見つけたら、お勤めの介護施設等から申し込みができるか上司に相談してみましょう。

参考 介護職員スキルアップ研修東京都福祉保健局

介護資格の取得

上記でご説明した介護福祉士とケアマネージャー(介護支援専門員)は介護に関する国家資格ですが、それ以外にもいろいろな介護にまつわる国家資格・民間資格が存在します。

《介護にまつわる資格の例》
・認定介護福祉士
・喀痰吸引等研修
・認知症ケア専門士
・福祉用具専門相談員
・レクリエーション介護士
・音楽療法士

資格取得自体ももちろん目標にできますし、資格勉強をすることで日常業務に役立つ発見が多く得られます。

漠然とした目標をどう達成していけば良いか分からない人は、具体的な資格を1つ決めて、その取得に向けた努力をすることもおすすめです。

日々の振り返り

日々の業務を行う上では、失敗する日もあれば、嬉しいと思える日もあります。

毎日の業務終わりに、その日の自分の働きぶりを振り返ってみましょう。

「もっとこうすれば良かった」や「うまく行ったから次も同じやり方をしてみよう」の日々チェックを積み重ねていくことで、大きな目標の達成に近づきます。

まとめ

キャリアの階段を上るイメージ

仕事をする上では、常に目標を掲げて向上の努力をすることが大切です。

それは介護の仕事であっても、他の仕事であっても変わりません。

職場から提出を要求された目標管理シートは自分の向上をうながすチャンスです。職場の決まりとして記入するだけでなく、自分自身のスキルアップとモチベーション維持のために役立てましょう。

ライター紹介 | 杉田 Sugita

認知症サポーター。父母の介護と看取りの経験を元にした、ナマの知識とノウハウを共有してまいります。


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