【Excel版】エンディングノート(終活ノート)

ウクライナに移住するメリットを紹介 物価が半分以下で美しい自然と街並みが魅力

この記事を書いた人
臼井 貴紀 Usui Kiki
臼井 貴紀 Usui Kiki

Hubbit株式会社 代表取締役社長。藤田医科大学客員教員。早稲田大学卒業後、ヤフー株式会社に新卒入社。営業、マーケティング、開発ディレクション、新規事業開発など幅広く担当。その後、ベンチャー企業に転職しAIを活用したMAツールの立ち上げを行った後、Hubbit設立。高齢者施設に3ヶ月住み込んだり、1日訪問看護ステーションに密着するなど、徹底的な現場主義タイプ。日本経済新聞、NHKおはよう日本、ABEMA PRIME等に出演。 ▼保有資格 終活カウンセラー FP エンドオブライフ・ケア援助者養成基礎講座修了

この記事のサマリ
  • 約1,100万円程度で永住可能
  • 東南アジアとは違った美しい自然と街並の中で東南アジアより安く暮らせる
  • ただ地域によっては治安が悪く、アジア人差別にあうことも

日本人の中にも海外移住者が増えつつありますが、ほとんどの人は移住先に東南アジアの国々を選びます。

しかし、「安くて馴染みやすい東南アジアも良いけど、ヨーロッパでの生活にも憧れがある」という方は多いはずです。

そこで、今回は最も安く移住できるヨーロッパの国であるウクライナへの移住のメリットとデメリットについて紹介します。

ウクライナに移住するメリット

海外移住先として人気なのは、東南アジアやハワイ、オーストラリア、ニュージーランドなどの観光地としても有名な国で、東欧は移住先としてはマイナーです。しかし、ウクライナに移住することにはメリットがあります

最も安く移住できるヨーロッパ圏の国である

ヨーロッパのイメージ

英語力や現地の言葉が堪能で、現地就職が可能な場合や、移住先の国籍を持つ配偶者が現地にいる場合などを除いて、ヨーロッパへの移住は困難です。
(例外的にオランダは日本とオランダが1912年に結んだ「日蘭通商航海条約」により、いくつかの条件を満たして、オランダでの企業を行えば、数十万円程度で移住することが可能です)

多くの場合、移住先の国への数千万円の事業投資などを行う必要があります。

しかし、ウクライナであれば10万ドルの投資を行うことで、永住権を獲得することができます。

約1,100万円ほどと決して安くはありませんが、不動産投資により比較的安く移住できると言われているギリシャですら、25万ユーロで約3,500万円の資金が必要です。ウクライナ移住であればその3分の1程度で済みます。

移住先を決めるポイントと注意点についても紹介しています。以下の記事も合わせて参考にして下さい。

クアラルンプール 老後の海外移住で失敗しないために|移住先を決めるポイントと注意点

東南アジアとは違った美しい自然と街並みがある

なるべく生活環境を変えたいという方は、東南アジアのアジアらしさに魅力を感じる方もいるかもしれません。

しかし、日本とは違う生活をしたいという方にとってはウクライナはピッタリの移住先です。

ウクライナは「ヨーロッパの真珠」とも呼ばれ、紅葉や歴史的教会や建造物、石畳の道などロマンティックな街並みです。また、都心部を出ると、豊かな自然が広がっており、さらにウクライナの南側には黒海に面したリゾート地のオデッサがあります。

中世にタイムスリップしたかのような雰囲気を持つ街並みと、豊かな自然にくわえて、リゾートまで楽しむことができるのは、ウクライナの大きな魅力です。

東南アジアと比較しても物価が安い

スーパー

ヨーロッパは移住先として人気の東南アジアの国々と比較して物価が高いというイメージがあるかもしれません。

しかし、ウクライナは東南アジアと比較しても物価が安いです。

それもそのはず、2020年時点でのウクライナの一人あたり名目GDPは3,425ドルで、タイの7,295ドルやマレーシアの10,192ドルよりも大幅に低い数値を示しています。

なお、日本の一人当たり名目GDPは39,048であり、ウクライナは日本の10分の1以下の名目GDPです。(なお名目GDPの大きさ=物価の高さではありませんが、非常に強い相関関係を持ちます)

物価の目安としていくつか紹介します。

商品値段目安水(1.5L)30〜50円

ビール(1L) 50〜100円
食パン(1斤) 30〜50円
肉(1kg) 200〜400円

このことからウクライナの物価が日本に比べてかなり安いことがわかりますね。

また、移住先の国の物価を考える際には、現在の物価だけでなく、移住先の国の経済発展を考えて、将来的に物価がどのように変動するのかを考える必要があります。

タイやマレーシアなど東南アジアの国の多くは現在経済成長を続けており、10年から30年の間に一人あたりGDPが2倍〜3倍になり、あわせて物価も上昇します。

しかし、ウクライナは経済成長が鈍化しており、2021年の世銀のGDP予想成長率も3.8%に留まっているため、移住後に物価が高くなってしまい生活が成り立たなくなることは考えにくいです。

ウクライナ女性は美人が多い

一人で海外に移住する場合、現地で恋人を作ることになりますが、男性移住者にとって嬉しいのはウクライナ女性は美人が多いということです。

中世の魔女狩りの影響を受けなかったため(魔女狩りは容姿の優れた女性を対象にすることが多いです)美女の遺伝子が受け継つがれているという説や、混血が進んだ結果だとする説など、様々な説があります。

多くの説の中で有力なのは、ウクライナ女性は身嗜みに非常に気を使うという説です。普段から身嗜みに気を使っており、家庭では男性を立てる女性が多いウクライナ女性は、日本人男性に合っています。

海外移住者の健康保険・年金について以下の記事でも紹介しています。合わせて参考にして下さい。

カクテル 海外移住者の健康保険・年金を丸ごと解説|外国で医療費を削減する方法とは

ウクライナに移住するデメリット

ウクライナに移住するメリットは多くありましたが、デメリットも存在します。

地域によっては治安が悪い

治安のイメージ

ウクライナは地域によっては、治安が悪いです。

観光地として有名なキエフや第二の都市リヴィウやオデッサなどのウクライナの西側の地域は治安が良いですが、ロシア語話者が増えてくる東側の地域は治安がよくありません。

また、度々ウクライナとロシアは武力衝突を起こしており、ウクライナのいくつかの地域は日本の外務省の「海外安全ホームページ」上で危険レベル3(渡航は止めてください。渡航中止勧告)となっています。

しばしばアジア人に対する差別がある

ウクライナには白人系の観光客は多いものの、アジア系の人間は非常に少ないです。

そのため、アジア人に差別的な対応を取る方や、腫れ物を扱うような対応を取るウクライナ人がいます。
ただ、ロシア語やウクライナ語を話すことができれば、差別を受けるのは非常に稀です。

医療事情が悪い

ウクライナの医療事情は日本はもちろん、タイやマレーシアの都市部ほど医療事情がよくありません。

高度な医療を受ける必要があれば、日本に一時帰国する必要があります。

また、ウクライナの薬局で処方される薬の20%ほどは偽役が混ざっていると言われており、注意が必要です。

なお、英語が通じない病院や薬局が多いため、ロシア語が話せない場合は英語が通じる病院を探すか、翻訳アプリなどを利用して、ロシア語やウクライナ語で話す必要があります。

ウクライナの移住におすすめの都市

ウクライナに移住する場合のおすすめの都市を紹介します。

キエフ

キエフの教会

ウクライナの首都であるキエフは、政治・経済・社会・学術・交通の中心地。美しい聖堂などの観光地があり、非常に綺麗な街並みです。ウクライナで便利な生活を送るのであれば、キエフをおすすめします。

リヴィウ

リヴィウのイメージ

ヨーロッパの埋もれた宝石と呼ばれるリヴィウは、世界遺産に登録されている歴史地区を持つ、伝統のある街です。リヴィウはウクライナの西端に位置しており、他の都市と比較して治安が良いという長所を持ちます。

オデッサ

オデッサ

黒海に面するウクライナのリゾート地のオデッサ。ウクライナは年間を通して、日本よりも気温が低い傾向があり、寒いと感じる時期が長いですが、オデッサはより日本と似た気候で、過ごしやすいです。

ウクライナの治安事情

ウクライナでは以下のような犯罪が起きることが多いため注意が必要です。

スリ

外国の観光地であれば珍しくありませんが、ウクライナでもスリが多発しています。特にウクライナにいるアジア人はほとんどが観光客のため、アジア人は狙われやすいです。

記念撮影詐欺

観光スポットに訪れた観光客に親切を装って、記念撮影をしてくれるものの、後でお金を請求させるという犯罪も多いです。着ぐるみを着ていたり、動物を連れていたりしていることが多いため、注意しましょう。

売春婦

ウクライナには「セックスツーリスト」と呼ばれる観光客が多いほど、売春行為が盛んです。大学生程度の若くて美人な売春婦も多いですが、ウクライナでは売春は違法のため、誘いに乗ってはいけません。美人局の被害にあう可能性もあります。

財布落とし

財布落としは財布をワザと落として拾わせた後で、財布の中身が減っていると主張し、弁償を求めるものです。日本人は目の前の人が財布を落とせば親切心で拾ってあげたくなるかもしれませんが、拾わずに無視しましょう。

まとめ

ウクライナ国旗

ウクライナは他のヨーロッパの国ほど馴染みがないかもしれませんが、知れば知るほど魅力的な国です。

安くヨーロッパの国に移住したい方は検討してみてください。

合わせて読みたい

マレーシア 老後に海外移住するメリットとデメリットは?後悔しないために知るべきこと 海外医療のイメージ 海外移住の際の医療費は?国民健康保険は安くなる?確認ポイント4選 海外移住後の年金の受け取り方と年金だけでも暮らせるおすすめの海外移住先

ending-note
GoldenYearsでは、充実したセカンドライフを送るためのサポートを行っております。

終活カウンセラーやエンドオブライフケアなど専門知識を持ったプロフェッショナルチームへの相談が可能です。少しでもわからないことがあれば、ご気軽に以下お問い合わせフォームよりご連絡ください(無料)。

▶︎お問い合わせフォームへ