- エンディングノートの選び方は「何に書くか」「誰が読むか」「書きやすく直しやすいか」がポイント
- パソコン・スマホ・自治体配布の無料エンディングノートもおすすめ
- 複数のエンディングノートを試して自分と相性の良いノートを探そう
エンディングノートは生前整理と並び、取り組む人の割合が非常に多い終活の手段です。
これから終活を始める人も最初にエンディングノートからやってみるとスムーズに取りかかれるでしょう。
しかし市販のエンディングノートは大変種類が多く、いったいどれを選べば良いのか困ってしまいますね。
また紙のノートではなく、スマートフォンやパソコンでエンディングノートを作成したい人はどうすれば良いのでしょうか。
今回はエンディングノートの選び方と、おすすめのエンディングノートをまとめてご紹介していきます。
エンディングノートの選び方のポイント
まずは、いろいろな種類のエンディングノートから自分に合うものを選ぶために、適切なエンディングノートの選び方をご説明します。
エンディングノートの選び方のポイントは以下の3点です。
- 何に書くか
- 誰が読むか
- 書きやすく直しやすいか
それぞれのポイントを詳しく見ていきましょう。
1.何に書くか
最初に考えるべきは「何に書くか」です。
エンディングノートには以下のような種類があります。
《アナログ(手書き)のエンディングノート》
・市販品のエンディングノート
・自治体が配布するエンディングノート
《デジタルのエンディングノート》
・スマートフォンのアプリ
・パソコンのソフト(エクセル等)
アナログとデジタル、どちらを選んでも記述する内容は変わりません。自分の好みに合わせて使い勝手の良いエンディングノートを選んでください。
デジタルのエンディングノートについては以下の記事をご参照ください。
2.誰が読むか
次に大切なのは、自分に万が一の事態が発生したときに「誰が読むか」を考えながら選ぶことです。
現役世代で配偶者や小さなお子さんがいる人は、自分がいなくなった後の生活費のために保険等の財産情報がすぐ確認できるようなエンディングノートを選ぶべきです。
すでに老後と呼ばれる年代になり医療や介護が身近になってきた人は、介護・延命の希望や葬儀・埋葬方法について具体的に指示できるエンディングノートを選びましょう。
また単身世帯で暮らすおひとりさまは、突発的な病気や突然死の際の緊急連絡先を明記しておかなければいけません。
自身の状況に合わせ、読む人がわかりやすいエンディングノートを選ぶ必要があります。
3.書きやすく直しやすいか
「書きやすい」とは実際に執筆や入力がしやすいかどうかです。
手書きの紙ノートであれば罫の太さや、大きく広げられる装丁になっているかどうかを考えて選びましょう。
スマートフォンやパソコンで入力する場合にも、入力項目のサイズや量が作成しやすさを左右します。
またエンディングノートには「これで完成」はありません。状況が変わって書き直しの必要が生じたときにも柔軟に対応できるものを選びましょう。
おすすめエンディングノート(紙ノート編)
ここからは当サイトがおすすめするエンディングノートを、市販品の紙ノートからご紹介していきます。
以下5種類のエンディングノートそれぞれのおすすめポイントを確認し、自分に合いそうなエンディングノートを見つけてください。
HKBTCH「エンディングノート」
Amazon価格(2020/10/21現在):300円(税込)
ご購入はこちら
おすすめポイント
アマゾンで最も安く販売されているエンディングノートです。
非常にシンプルで記述項目も他製品より少なめですが、最低限の内容だけ押さえておきたい人には必要かつ十分なボリュームとなっています。
リベラル社「一番わかりやすい エンディングノート」
Amazon価格(2020/10/21現在):1,078円(税込)
ご購入はこちら
おすすめポイント
「一番わかりやすい エンディングノート」のおすすめポイントは、重要事項を保護するためのマル秘カードとスクラッチシールが付属されている点です。
生前に見られては困る暗証番号などの秘密事項を隠すことができ、セキュリティに配慮できます。
コクヨ「もしもの時に役立つノート」
Amazon価格(2020/10/21現在):1,173円(税込)
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おすすめポイント
文具メーカーのコクヨが出したエンディングノートは、アマゾンランキングでも常に上位を獲得している人気の商品です。
それぞれの項目ごとに詳しい解説が載っているので、エンディングノートを初めて書く人でも書きやすいのが特徴です。
オフィス・シバタ「アクティブノート」
Amazon価格(2020/10/21現在):1,650円(税込)
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おすすめポイント
オフィス・シバタのアクティブノートは、緊急時に救急隊に伝える情報を記載する「赤ノート」と、家族に知っておいて欲しい情報を記載する「緑ノート」、そして財産情報など死後の確認事項を記載する「黄ノート」の3冊に分かれています。
同居家族がいる人はもちろん、同居人がいないおひとりさまにも便利なエンディングノートです。
レイメイ藤井「My Life Binderリフィル」
Amazon価格(2020/10/21現在):1,527円(税込)※レフィルのみ
ご購入はこちら
おすすめポイント
こちらのエンディングノートは冊子ではなくレフィルのみの販売です。
好きなファイルに入れて好みの外装にすることができます。
おすすめエンディングノート(スマホ編)
最近では若者だけでなくシニア層まで広くスマートフォンが普及していますので、スマホでエンディングノートを作成しようという人も増えています。
スマホでエンディングノートが作成できるアプリについては、以下の記事で詳しくご紹介しています。
なおGoogle PlayやApp Storeで他のエンディングノートアプリを探す際には、アプリの紹介文言だけでなく評価や総ダウンロード数など、さまざまな観点から検討してください。
おすすめエンディングノート(パソコン編)
日頃からパソコンに慣れ親しみ、エクセルやワードなどのビジネスソフトを扱っている人には、やはり慣れたエクセル版エンディングノートがおすすめです。
パソコンで作るエンディングノートは、手書きの紙ノートに比べて状況が変化した際にも簡単に修正できるのが利点です。
最近では年賀状の作成もパソコンを利用している人が増えています。年賀状ソフトの宛先リストをコピー&ペーストして「葬儀に呼びたい人リスト」を作成するなど、パソコンのエンディングノートなら面倒な入力も省略できます。
当サイトGoldenYearsでもエクセル版のエンディングノートを無料で提供していますので、是非ご活用ください。
おすすめエンディングノート(自治体編)
日本の高齢化を受け、自治体オリジナルのエンディングノートを無料で配布している市区町村も増えてきました。
市区町村が提供するエンディングノートは最低限の項目だけを記述できるように、シンプルな作りになっていることが多いです。
できるだけ費用をかけずにエンディングノートを作成したい人におすすめです。
参考
わたしの覚え書き ~希望のわだち~(茅ヶ崎版エンディングノート)神奈川県茅ケ崎市ホームページ
自治体が配布するエンディングノートは各自治体の公式サイトからダウンロードするか、市区町村役場の福祉課や地域包括支援センターの窓口でもらえます。
各自治体により異なりますので、お住まいの地域でエンディングノートの配布をしているか、入手方法などをご確認ください。
自分に合うエンディングノートをいろいろ試そう
ここまでいろいろな種類のエンディングノートをご紹介してきましたが、どのエンディングノートが自分にしっくり合うのかは自分で試してみなければわかりません。
複数の手段を試して、相性の良いエンディングノートを探しましょう。
終活イベントなどでもらえる無料のエンディングノートやパソコン・スマホの無料アプリを活用して、コストをかけずに「お試し書き」するのもおすすめです。
まとめ
今回はエンディングノートの選び方と、おすすめのエンディングノートについて解説しました。
どのエンディングノートがいいか迷っている間にも時間はどんどん過ぎてしまいます。今回のおすすめを参考に、興味を引かれたものから“まず1つ”書き始めてみましょう。