「高齢者」「シニア」と呼ばれることが多い60歳以上の男女。ただ、昔のイメージとは違って、平均寿命も健康寿命も長くなった現在のシニアは非常に積極的です。
活動的なシニアを指す言葉として「アクティブシニア」という言葉も生まれており、現役時代と変わらない活躍を見せるシニア世代も少なくありません。
そのような活動的な生き方に憧れている方もいるのではないでしょうか。
本記事では「アクティブシニア」の定義や、アクティブシニアがどんなことを重視して生活しているのかを紹介します。
目次
アクティブシニアとは何か
アクティブシニアは今や一般的に使われるようになった言葉ですが、どのような意味を持っているのかおさらいしてみましょう。
アクティブシニアの定義・年齢
アクティブシニアは年齢に関係なく、さまざまなことに意欲があるアクティブ(行動的)に活動するシニアのことです。
年齢について明確な定義はありませんが、一般的には65~75歳くらいの前期高齢者がアクティブシニアの定義に含まれています。
アクティブシニアのトレンド・意識の傾向
一般社団法人日本アクティブシニア協会」によれば、アクティブシニアには次のような特徴があるとされています。
- 仕事や趣味に対して意欲的
- 新しい価値観を取り入れる
- 健康意識が高い
- 自立意識が高い
仕事や趣味に対して積極的
アクティブシニアは、趣味に意欲的になる傾向が強いとされています。
シニアの趣味といえばゴルフや将棋などが思い浮かびますが、意外にも若者と同じような趣味を持つ人も少なくありません。
「ハルメク 生きかた上手研究所」によれば、2022-2023年のシニアトレンドをみると最近では「推し活」をするシニアも増えています。
参考 2022年のシニアマーケット“を総ざらい!2022-2023シニアトレンドを発表ハルメク 生きかた上手研究所推し活は、アイドルやキャラクターなどの「推し」を応援する活動のことです。昔で言う「ご贔屓」にお金を使うことが該当します。
推しの対象はアイドルやミュージシャンだけでなく、孫やペットなど、人によってさまざまです。
また、アクティブシニアは仕事に対しても貪欲です。他者のつながりや社会貢献を大事にしたいという意識の高さから現役時代の会社に再就職したり新しいアルバイト先を見つけたりして、積極的に働く方も多いようです。
新しい価値観を取り入れる
アクティブシニアは、新しい価値観を自分のなかに取り入れることにも積極的です。
たとえば「スマホ」「QRコード決済」など、若者が使っているツールや電子決済を積極的に利用しています。
キャッシュレスを中心とした新しいサービスを積極的に活用することが、アクティブシニアの「新しい価値観を受け入れる」という傾向性や志向にマッチした結果といえるでしょう。
流行に対応できていると会話の話題も若々しくなります。新しく覚えたことを周囲に伝えることで仲間うちでも人気の存在になれるでしょう。
QRコード決済に限らず、スマホアプリは様々な使い道があります。
たとえば最近では、スマホアプリを使うことでエンディングノートを作ることができます。
以下の記事で詳しくまとめているため、もしスマホアプリに興味があれば参考にしてみてください。

健康意識が高い
趣味を思い切り楽しむために、健康に対する意識が強いこともアクティブシニアの特徴です。
積極的に健康グッズを買ったり病気予防の健康法を取り入れたりといった身近で簡単な健康対策だけでなく、スポーツクラブや愛好会の活動にも積極的に参加する傾向にあります。
アクティブシニアを目指すなら、気軽にできることから健康への意識を高めると良いでしょう。
手軽に始められて健康にいいといえば、やはり「筋トレ」です。以下の記事では高齢者でも簡単にできる筋トレを紹介しているので、健康に気を遣いたい人はぜひ参考にしてみてください。

自立意識が高い
アクティブシニアは、「自立して生きていきたい」という欲求が強い傾向にあります。
代表的なのは「子どもに迷惑をかけたくない」という考え方でしょう。
アクティブシニアとして仲間に恵まれ、健康も金銭面も徹底して管理することで子どもに心配をかけたり介護負担を押しつけたりしない生活が可能になります。
アクティブシニアとして健康的に暮らすポイント
現在すでにシニアの方や、もうすぐ定年退職する方のなかには、「自分もアクティブシニアとして活き活きと暮らしたい」と考えている人もいるでしょう。
そこで、アクティブシニアとして生きていくために必要なポイントを紹介します。
心身の健康のための「自己管理」
アクティブシニアとして暮らしたいなら、何よりも健康でいることが重要です。身体の健康が保たれるように、常日頃から自己管理をきちんとすることが求められます。
年齢を重ねるほど病気になったりケガをしたりするリスクは高まりますし、仕事を退職して人とのかかわりが少なくなったことで精神的に病んでしまうこともあるかもしれません。
これらのケガ病気に立ち向かうには、体調を崩さないために日々の生活で気を付けることが1番です。
「バランスのいい食事」「適度な運動と休息」「質の良い睡眠」を心がけましょう。
ただ、ケガや病気になった方はアクティブシニアになれないということはありません。
病気から回復するために治療を受けたり、ケガを克服するために積極的にリハビリしたりするなど、その人なりに前向きな姿勢で生きることが大切です。
趣味や楽しみのための「金銭管理」
趣味にしてもバランスのいい食事にしても、実現するには先立つものとして「お金」がどうしても必要になります。
平均寿命が毎年のように伸びるなか、人生のなかでも長い期間をシニアとして過ごすことができるようになりました。
一方、年金以外の収入は限られているのが実情です。
経済的に困窮しないためにも、お金の管理はとても大切になります。
自分が生涯の収入から想定される支出を差し引き、趣味などを楽しむためにどれくらいのお金が必要かを把握して資金計画を立てることが重要です。
以下の記事では老後資金が少ないと感じている人向けの解決策を紹介しています。お金に不安がある人は、こちらも併せて読み進めてみてください。

アクティブシニアの生活を楽しむポイント
「これからアクティブシニアとして積極的に生きよう!」と決意した方に、アクティブシニアとして生活を楽しむためのポイントを紹介します。
生涯の趣味を持つ
アクティブシニアの定義はさまざまですが、特に多いのが「現役世代と同じように趣味を楽しむ」という方です。
お金が必要かは別にして、自分の好きなことに時間をかけて楽しむ姿はよく見られます。
現役時代は忙しく働いていて特に趣味がなかった方も、シニアになってから新しい趣味を見つけたという方も少なくありません。
金銭的に余裕があれば、習い事を始めるのも良いでしょう。水泳や習字、ゴルフなど、初心者向けのレッスンに参加したことがきっかけで、趣味に昇華されることもあるかもしれません。
共通の趣味を持つ友人や仲間が増えることがあればセカンドライフをより楽しいものにしてくれます。
仕事に打ち込む
趣味に打ち込むだけでなく、同時に仕事にも打ち込んでみるのもおすすめです。
仕事を通じて社会貢献ができるだけでなく、収入を得ることで趣味をより楽しめるようになります。
身体を動かしたり頭を働かせたりすることで、心身の健康にもつながるでしょう。
以下の記事ではシニア世代の仕事の探し方を紹介しているので、興味があれば読み進めてみて下さい。

ボランティアを楽しむ
アクティブシニアのなかには、社会貢献を重視する方もいるでしょう。
仕事以外にもボランティアという方法で社会貢献することもできます。
シニアボランティアという名称でシニア世代のボランティアをサポートする自治体も増えているので、積極的に活用してみてはいかがでしょうか。
流行にも目を向けてみる
さきほど紹介した「推し活」のように、若い人のブームやトレンドに目を向けてみるのもおすすめです。
時代の最先端の技術やサービスを利用することで自分にとっても楽しいだけでなく、仲間内での会話にも花が咲きます。
スマホやパソコンが苦手でも雑誌を読んで流行のランチ・スイーツを探すといった楽しみ方もできるでしょう。
まとめ
アクティブシニアとして生活するには、「健康管理」「金銭管理」が欠かせません。
平均寿命が長くなっている一方で金銭的には年金に頼っていることもあり、上手く支出をコントロールしないと趣味に打ち込めないことも考えられます。
健康や金銭管理に気を付けたうえで、趣味に没頭したり若者のトレンドを追ってみたりと、アクティブシニアを目指して毎日を楽しく過ごしてみて下さい。

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