【Excel版】エンディングノート(終活ノート)

認知症による徘徊防止対策は?自治体を巻き込んだ対策を

この記事のサマリ

  • 認知症になると徘徊してしまうことがあります
  • 本人は目的があって歩き回っているので優しく接しましょう
  • 日頃からの防止策ともし何かあった時の地域連携の準備をしておきましょう

外出中に一人で歩いている高齢者を見かけたことはないでしょうか?
もしかしたらその高齢者の方は認知症を患っている方で、行方不明になってしまう恐れがあるかもしれません。

内閣府は認知症高齢者数に対して以下のように発表しています。

認知症高齢者数の推計
平成24(2012)年は認知症高齢者数が462万人と、65歳以上の高齢者の約7人に1人(有病率15.0%)であったが、37(2025)年には約5人に1人になる

また、日本経済新聞によると、「2017年の認知症不明者の数が過去最多の1万5千人を超えた」と発表しています。 引用元

朝日新聞では、「横浜市の施設から行方不明になった認知症の男性(当時83)が2014年8月、東京都内の公園で死亡した。」という悲惨な事件を伝えています。引用元

高齢化社会が進行し、認知症高齢者数も増加していく世の中で、個々人でも対策を考えることが今後重要になっていきます。

そこで今回は徘徊の原因とその対象法をご紹介します。

徘徊の原因

認知症の症状である「記憶障害」や「見当識障害」によって起こるものとされており、本人は「徘徊している」という意識ではなく「やるべくしてやっている」のです。

例えば、以下のようなケースがあります。

  • メガネを置いた場所を忘れてしまって探し回る
  • なぜここにいるのかを忘れて現状を理解しようとして歩き回る
  • 過去の習慣で定刻になると帰宅しようとする

徘徊への正しい対応

そのため、徘徊しているからといってむやみやたらに怒ってしまうと、前述した通り本人はやるべくしてやっているので、ストレスになってしまいます。

認知症だからといって怒ったことも忘れるだろうと思って接してはいけません。怒られた内容は忘れることはあっても、場は人に対する恐怖や嫌な気持ちは残ると言われています。

「どうしたの?」「何か探しているの?」と理由を尋ねてあげるようにしましょう。

対策法のご紹介

そういった点を踏まえ、今回はいくつかの対策法をご紹介します。高齢者の徘徊に備えるためには以下の点が重要であると言われています。

  • 外出するタイミングを把握できるようにする
  • 早期発見のための備えをする
  • 地域との協力

自宅での対策

適度に運動する
ラジオ体操や軽いストレッチなど、普段から体を動かすことで脳に刺激を与えることもでき、睡眠が深くなり深夜の徘徊を防ぐことができます。

玄関に工夫する
内側から鍵をかけられるドアに交換することで、高齢者が知らぬ間に外出してしまうことを防げます。
しかし、これは高齢者の方の行動を制限することになります。
ドアが開いたことがわかるようなセンサーを設置するなど、高齢者に負担をかけない対策がオススメです。

外出時の対策

GPS端末を携帯する
人工衛星を利用して現在地を把握できるGPSはかなり有効な対策法です。
高齢者の方に携帯してもらうことで、知らぬ間に姿が消えたとしても、どこにいるかを家族がすぐに知ることができます。

デイサービスを利用する
普段、家族が家にいない場合などはデイサービスを利用するのがいいかもしれません。
日中はプロの介護者に対応してもらうことで、行方不明になる恐れがぐっと少なくなります。

靴に名前を書く
シンプルで簡単な対策法です。
外出の際は必ず靴を履くので、その靴に名前や連絡先を書いておくだけでも行方不明になった際に発見が早くなります。

近所の人や交番に伝えておく
あらかじめ徘徊の可能性があることを近所の住民や交番に伝えておくことで、万が一の際に対応してもらえるかもしれません。一人で歩いているのを見かけたときは連絡してほしいと頼むだけで十分対策になります。

自治体が提供する無料サービスをご紹介

企業や施設のサービスを利用するには多少なりとも費用がかかるため、利用までにハードルがあります。
そこで、都内で提供されている無料公共サービスをご紹介します。
まずは無料の公共サービスを利用して対策をはじめてみてはいかかでしょうか?

【東京新宿区】高齢者見守り登録事業 〜広げよう 支え合いの輪〜

新宿区が事業者向けに行っている事業です。
高齢者に身近な登録事業者が、業務中に気づいた高齢者の異変を高齢者総合相談センター等へ連絡し、関係機関と連携して高齢者を見守ります。

普段から見守り事業に登録されているお店を利用することを心がけることで、万が一の場合も安心ですね!

詳細(新宿区HP)

【東京都板橋区】高齢者見守りキーホルダー

高齢者見守りキーホルダーとは
識別番号を記載したキーホルダー
キーホルダーを常に身につけることで、外出先で突然倒れたときなどに、見守りキーホルダーの識別番号により、おとしより相談センター(地域包括支援センター)・警察署・消防署が素早く身元を確認し、緊急連絡先(親族等)につなげることができます。(※板橋区HPより引用)

板橋区で実施されているサービスです。
板橋区内に住所を有する65歳以上の方なら誰でも無料で貰うことのできるキーホルダーです。
このキーホルダーを付けることで、周りの人が身元確認や親族への緊急連絡を行えるようになります。

詳細(板橋区HP)

【東京都渋谷区】渋谷区おかえりサポートメール

おかえりサポートメールとは
おかえりサポートメール(通称:おかサポメール)は、認知症により行方不明になる恐れがある方の情報を事前に登録し、万が一行方不明になったときに、協力者(おかえりサポーター)にメールで情報提供し、いち早く発見・保護へ繋げるものです。(※渋谷区HPより引用)

渋谷区では行方不明になった場合に協力者(おかえりサポーター)にメールで情報提供を行うサービスを行っています。
こちらのサービスも事前の登録が必要です。
「まだ元気だから」と後回しにせず、早い段階で登録しておきましょう!

おかサポメール詳細(PDF)

詳細(渋谷区HP)

最後に

いかがでしたでしょうか?

どのサービスも事前に準備をしなければ、いざ高齢者が行方不明になった場合に役立ちません。万が一に備えしっかりと対策を整えておきましょう!

ライター紹介 | 高井 浩平 Takai Kohei
千葉大学大学院に在学中。研究室では主に自然言語処理をテーマに研究しており、在学中から多数の民間企業のデータ分析に取り組んでいる。2019年3月にインターン生として参画。

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