【Excel版】エンディングノート(終活ノート)

遺品整理を依頼する4つのメリット!安心・安全な業者選びのポイントは?

遺品整理

この記事を書いた人
杉田 Sugita
ライター

IT企業に勤務しながら、ライターとしても活躍中。実父の認知症発症と義母の看取り経験から、介護と終活の重要性に気付き、GoldenYears、その他メディアにて啓蒙活動を行い、幅広い読者に終活の知識を提供している。中小企業の経理や社会保険事務全般に習熟しているため、保険や年金などの分野を得意とする。1969年生まれ。 ▼保有資格 認知症サポーター 終活カウンセラー2級

この記事のサマリ
  • 生前整理されている場合の遺品整理は不必要なものを撤去するだけ
  • 生前整理されていない場合は、大切な書類が出てくる可能性があるので、遺品整理業者に頼むべし
  • 悪徳業者によるトラブルも多発しているので業者選びは慎重に

親や兄弟、配偶者などの親しい家族が他界した際の、遺された遺族の悲しみはとても大きなものです。

しかしお葬儀が終わった後、遺族はいつまでも悲しんでばかりはいられません。

状況によっては故人の思い出にひたる暇もなく、すぐに遺品整理を行わなくてはならないこともあります。あわただしく思い出の品を処分するのでは、ゆっくり故人を偲ぶこともできません。

整理作業は専門業者にお願いし、遺族は大切なものの整理のみに注力するため、今回は遺品整理を業者に依頼するポイントと、安全な遺品整理業者の選び方について解説します。

遺品整理でやるべきことは?

台所

まずは、遺品整理とは具体的に何をするかについてご説明しましょう。

近しい親族が亡くなった後で、故人(亡くなった人のこと)が使用していた所有物を処分するのが遺品整理です。故人が一人暮らしだった場合には、空き家・空き部屋の家財道具一切を処分する必要もあります。

人間が生活する上で使っている品物は、改めて処分しようと思うと、想像しているよりはるかに膨大です。遺された家族が高齢者や女性の場合には、とても処分しきれるものではありません。大人の男性で実施しても時間をかなり要するものになります。

また、遺品の種類によってはゴミとして廃棄するのではなく、リサイクルしたり供養した方が良いものもあります。

生前整理をしている場合

故人が生前整理をしている場合は、故人として大切だと思うものや必要書類がまとまっていたり、どこに保存されているか記載されているので、それにしたがって遺族が整理をします。

荷物の量によっては遺族がそのまま整理・処分をしてもいいですし、業者さんに依頼をしてリサイクルや処分を依頼してもいいでしょう。もちろん、故人が不要と言っても遺族が不要かは別問題ですので、不安な場合は細かく整理することをオススメします。

生前整理をしていない場合

故人が生前整理をしていない場合は、遺書や銀行口座情報など必要書類を探す必要があります。なので、生前整理をされている時とは異なって、重要書類がないかを1つずつ確認しながら遺品整理をする必要があります

公証人を付けていない場合、ご家族は遺言書があるかどうかも把握できないので、遺品整理の際に出てくる場合もあります。あとあとに発見されると厄介になるので、できる限り迅速に遺品整理は行いましょう

専門業者さんに依頼をするメリット

蓮の花 イメージ

遺品整理を遺族が行わず、業者さんに依頼すると、以下のようなメリットが考えられます。

1.ゆっくりと故人を偲ぶことができる

業者依頼の一番わかりやすいメリットです。そもそも大切な人が亡くなったという心身ともに疲れ切っている中、遺品整理という大変な作業を行う余力がない場合も多いです。

専門業者にお願いすることで時間も体力も浪費せずに済むため、遺族にかかる負担は大きく軽減されます。

2. 重要書類や大切な思い出の品を誤って処分しないで済む

前述した遺言書や資産に関連する重要書類や、骨董品や希少価値のある古本など、その道に詳しくない人にとっては価値がわからない貴重品が遺品として残されている可能性もあり得ます。

わからないままゴミとして廃棄してしまったら、思わぬ損になるかもしれません。古物商の認可を受けた専門家の査定を受けることで、損失のリスクを低くできます。

3.供養をしてくれる業者さんも

ただゴミとして処分するのは少し憚れる場合もありますよね。
その場合、お焚き上げ供養をしてくれる業者さんに依頼をすることもできます。お経をあげることで、遺品から魂を抜くことができると言われています

4.遠方の遺品整理が可能になる

例えば、実家の老親が亡くなり空き家になったとしたら、別世帯に住む子供たちが遺品整理をしなければなりません。結婚や転勤により遠方に移住していると、なかなか実家にも帰りにくいでしょう。

業者にもよりますが、カギを預ければ立ち会い不要で遺品整理を代行してくれるところもあります。

どんな人が遺品整理をしてくれるの?

空き家片付け

遺品整理を依頼できる業者は、一般的なゴミや不用品の回収を行う回収業者が中心です。

リサイクル業も営んでいる業者の場合には、リサイクルできる品物を同時に査定し、買取金額を回収代金と相殺してくれます。また、遺品の処理にともない相続問題が発生する場合にそなえて、相続診断士を在籍させている企業もあります。

相続トラブルにつながらないような処分方法を相談できるので、貴重品などを多く所有していた個人の遺族にはありがたい存在です。

故人と遺された家族の状況に応じて、適切な業者を選びましょう。

遺品整理の相場費用は?

一般的な遺品整理の場合

費用はお部屋の広さに伴う人員数で決まります。業者さんや遺品の種類にもよりますが、1Kの場合は3万円程度、4LDKで25万円程度の幅があります。

ただ、お部屋の広さが大きいと家財も多くなるため、物によってはリサイクル費用で相殺されるパターンもあるそうです。

タイトル
お焚き上げ供養などのオプション料金は含まれている業者さんとそうでない業者さんがいるので、十分注意しましょう。

孤独死などで特殊な清掃を必要とする場合

特殊な清掃を必要とする場合、そもそも受け入れ可能な業者さんが減ってしまいます

ご存知の通り、少し時間が掛かっていると体液の匂いがこびりついてしまったり、場合によっては害虫が蔓延してしまうため、腐敗体液・汚物撤去、害虫駆除、消臭消毒などの作業が必要となり、一般的な遺品整理の場合に加えて、5万〜50万円ほど必要となってきます

遺品整理を依頼する際の実施まで流れ

電話問い合わせ

業者に遺品整理をお願いする際には、おおむね以下のような流れで依頼します。

実施内容 概要
1 お問い合わせ 電話やメールなどで問い合わせを行います。住所とおおまかな物量、どのような遺品を整理したいのか、現地調査の希望日程などを伝えましょう。
2 現地調査 担当者が遺品整理をする場所に出向いて現地調査を行い、量や内容を確認した後、見積価格が提示されます。ほとんどの業者では、現地調査費用や見積費用は無料となっているところが多いですが、お見積もりも無料であるかはきちんと確認しましょう。
3 契約 見積費用に納得できたら、契約を結びます。契約完了後、作業日程の調整を行います。
4 作業 業者が再び現地に出向き、実際に契約内容に沿った作業を行います。
所要時間は業者さんや依頼内容によりますが、1Kで1〜2時間程度、3DKで5,6時間程度です。
5 支払 無事に遺品整理作業が終了したら、作業内容を最終確認した上で、代金を支払って完了です。現地での現金支払いが多いですが、事前に確認しておきましょう。

遺品整理を依頼する際の注意点

悪徳業者イメージ

悪質な専門業者にご注意を

ここ数年、遺品整理業者とのトラブルが大変多くなっています。遺族の悲しみにつけこむように詐欺まがいのことをする悪徳業者も存在するのは、悲しいだけでなく怖い話ですね。

独立行政法人国民生活センターの相談事例では、以下のようなトラブルが報告されています。

【事例1】見積もりの際にせかされて契約したが、作業が始まらないので解約したい

【事例2】解約を申し出たら高額なキャンセル料を請求された

【事例3】作業時に予定外の料金を請求され、最終的に見積金額の2倍の費用を請求された

【事例4】処分しないようにと頼んだ物を勝手に処分された


参考
こんなはずじゃなかった!遺品整理サービスでの契約トラブル独立行政法人 国民生活センター

多くの遺品整理業者は誠意を持って遺品整理作業にあたっていると思いますが、中には悪徳業者が存在するのも、残念ながら事実です。

宣伝文句や格安料金につられて選び方を間違えると、望ましくない結果となってしまいますので注意しましょう。

遺品整理士のいる会社に依頼すれば安心

遺品整理士 イメージ

悪徳業者にだまされるリスクを軽減させるために、遺品整理士が在籍している業者を選ぶのも良い案です。

遺品整理士とは一般社団法人遺品整理士認定協会が認定した遺品整理のプロフェッショナルです。

単なるゴミ片付けと整理だけでなく、遺品を「廃棄処分」「リサイクル」「供養」に振り分け、供養の品はお焚き上げも依頼できます。

面倒な行政とのやり取りなど、他にもさまざまなサービスが期待できるので、丸ごとおまかせができます。

故人への最期の「ありがとう」を

遺品イメージ

遺品整理を業者に依頼するのは、遺族の負担を軽くするためだけではありません。故人が心残りなく、安らかに眠れるようにするためでもあります。

スムーズに遺品整理を終わらせるのが、故人への感謝の気持ちにもつながるのではないでしょうか。

スムーズに遺品整理を行い、故人へ最期の「ありがとう」を伝えましょう。