【Excel版】エンディングノート(終活ノート)

高齢者マーク(高齢運転者標章)表示はシニアドライバーの努力義務

高齢者が乗る車の人形と四葉マーク

この記事を書いた人
杉田 Sugita
杉田 Sugita
ライター

IT企業に勤務しながら、ライターとしても活躍中。実父の認知症発症と義母の看取り経験から、介護と終活の重要性に気付き、GoldenYears、その他メディアにて啓蒙活動を行い、幅広い読者に終活の知識を提供している。中小企業の経理や社会保険事務全般に習熟しているため、保険や年金などの分野を得意とする。1969年生まれ。 ▼保有資格 認知症サポーター 終活カウンセラー2級

この記事のサマリ
  • 高齢者マーク(高齢運転者標章)は高齢者が運転中と周囲に教えるマーク
  • 高齢者マークは75歳以上のすべてのドライバーの努力義務
  • 道路交通法改正により「義務」→「努力義務」となった
  • 高齢者マークの表示は高齢ドライバー自身の安全につながる

車の免許を取得して最初の1年間は、運転する車に初心者マークを付ける義務があります。

高齢者が運転する車にはよく四葉や紅葉のマークが付けられていますが、四葉や紅葉の高齢者マークは初心者マークと同じように表示が義務なのでしょうか。

今回は高齢者マークについて解説し、おしゃれでかわいい高齢者マークが欲しい方におすすめの高齢者マークを6種類ご紹介します。

高齢者マークとは

地図の上に置かれた車のミニチュア

高齢者マークとは、車を運転しているドライバーが高齢者であることを周囲に知らせるためのマークです。正式な名称は「高齢運転者標章」といいます。

高齢になると身体的能力が低下し、車の運転に必要な判断力や運転技術も少しずつ衰えていきます。

近年では高齢ドライバーが引き起こす痛ましい事故も増えているため、高齢者マークを車外に表示して周囲に注意をうながすことは、高齢者を被害者にも加害者にもしないための必要な対策のひとつです。

高齢者マークの種類

2023年現在、日本の道路を走行している車が付けている高齢者マークは「四葉マーク」と「もみじ(紅葉)マーク」の2種類があります。

四葉マーク

2011年に採用され、2023年現在で主に使われている高齢者マークは「四葉マーク」です。

四葉マークは、四葉のクローバーの葉と高齢者(Senior)のSを組み合わせたデザインが特徴です。クローバーの葉は4色に塗り分けられ、下にご紹介するもみじマークよりも明るいイメージになっています。

四葉マーク

画像引用:警察庁|高齢運転者標識を活用しましょう!

もみじ(紅葉)マーク

高齢運転者標識が誕生した1997年には、以下のもみじマークが使われていました。

もみじマーク

画像引用:警察庁|高齢運転者標識を活用しましょう!

もみじマークは黄色とオレンジの2色に塗り分けられた、水滴のようなデザインが特徴です。

通称「若葉マーク」と称される初心者マークになぞらえて「もみじ(紅葉)マーク」と名付けられましたが、見た目のイメージから「枯れ葉マーク」とも揶揄されることが多く、当時の高齢ドライバーには不評でした。

そのため2011年にデザインを一新し現在の四葉マークに変更されましたが、もみじマーク自体は現在でも使用が可能です。

何歳から高齢者マークを使用するか

パイプをくわえた老人の横顔

道路交通法では、運転する際に高齢者マークを表示するように努めるべき方の年齢は以下のように定められています。

75歳以上

満年齢75歳以上のすべてのドライバーは、車を運転する際に高齢者マークを付けることが求められています。

70歳~74歳

満年齢70歳から74歳までのドライバーは、「加齢に伴って生ずる身体の機能の低下が自動車の運転に影響を及ぼすおそれがある人」のみ、高齢者マークの表示が求められています。

70歳以下

満年齢70歳以下のドライバーには高齢者マークの表示が求められていません。

ただし70歳に達しない方が運転するときに高齢者マークを表示していても、交通違反にはなりません。

高齢者マークの表示は努力義務

車のハンドルを握る男性の手

高齢ドライバーが高齢者マークを表示する行動は、本来は義務でした。

道路交通法では以下のように定められています。

第71条の5(初心運転者標識等の表示義務)
3 普通自動車を運転することができる免許(以下「普通自動車対応免許」という。)を受けた者で七十五歳以上のものは、内閣府令で定めるところにより普通自動車の前面及び後面に内閣府令で定める様式の標識を付けないで普通自動車を運転してはならない。

引用:e-Gov法令検索|道路交通法(部分)

上記の引用は75歳以上のドライバーに対する法律ですが、70歳~74歳のドライバーに対しても同じく法律の定めがあります。

しかし、2023年現在では高齢者マークの表示は「義務」ではなく「努力義務」の範囲にとどまっています。

なぜ「努力義務」なのか

2009年の道路交通法改正により、上記で説明した高齢者マークの表示義務は当面の間適用しないこととなり、高齢ドライバーが高齢者マークを表示しなくても運転者義務の放棄にはあたらなくなりました。

そのため2023年現在においても、高齢者マークの表示は「努力義務」として、高齢ドライバー各自の判断にゆだねられています。

参考 道路交通法の一部を改正する法律衆議院

高齢者マークをつけない人でも違反点数なし

上記で説明したように高齢者マークの表示は「義務」ではなく「努力義務」のため、高齢者マークを表示しなくても違反点数がついたり反則金が科せられるなどの罰則はありません。

なお初心者マークを表示せずに初心者ドライバーが車を運転した場合には、違反点数1点、反則金4,000円の罰則があります。

高齢者マークをつけるメリット

Meritと書かれた水色の積み木

高齢者マークの表示が「義務」ではなく「努力義務」だからといって、表示しなくても良いということにはつながりません。

高齢者マークは、高齢ドライバー自身を守るためのマークです。

危険防止のためやむを得ない場合を除き、高齢者マークを表示した車に無理な割り込みや幅寄せなどの「あおり運転」をした車のドライバーは処罰の対象になり、違反点数1点と5万円以下の罰金、5,000円~7,000円の反則金が科せられます。

高齢者マークの表示により、周りのドライバーたちには高齢者が安全に走行できるように配慮する義務が生まれるため、高齢ドライバーにとってのメリットがあるのです。

高齢者マークの入手方法

インターネット通販のイメージ

高齢者マークは運転免許試験場・免許更新センター・免許更新指定警察署で販売しています。

またカー用品店やホームセンター、100円ショップでも購入が可能です。インターネットの通販サイトでも購入できます。

価格は販売している場所や高齢者マークのタイプによって異なりますが、おおむね100円~1,000円(税抜)程度です。

高齢者マークはどこにつけるか

高齢者マークをつけた車と老人の人形

高齢者マークの表示位置は、車の前面と後面の両方、地上0.4メートル以上1.2メートル以下の見やすい位置です。

国土交通省が定める道路運送車両の保安基準の規定により、車の前面ガラスに取り付けることはできません。

高齢者マークのつけかた

一般的な高齢者マークはマグネットタイプ・吸盤タイプ・貼り剥がしが可能なフィルムタイプの3種類です。

いずれも車体を傷つけることなく貼り付けが可能ですが、プリウスなど車体にアルミニウムが含まれている車は磁石がくっつかないため、マグネットタイプは不向きです。

また車体デザインが曲線的な車には吸盤タイプがつけられない、フィルムタイプは熱に弱いなど、それぞれのタイプにメリット・デメリットがあります。

自分の車に合ったタイプの高齢者マークを選択しましょう。

オシャレでかわいい高齢者マークを紹介

以下からは、普通の高齢者マークでは満足できない方のために、アマゾンで購入できるオシャレでかわいい高齢者マークを6種類ご紹介します。

なお高齢運転者標識(高齢者マーク)をアレンジしたデザインのステッカー以外にも、高齢者が乗車していることをあらわすステッカーが販売されていますが、今回は現行の四葉マークをアレンジしたデザインのステッカーのみをご紹介します。

スタイリッシュな英文入り高齢者マーク

四葉マークの周りに「DRIVE SAFE THANK YOU」のメッセージをあしらったステッカーです。

黒・白・グリーンの3色展開で、マイカーのカラーリングに合わせて選択できます。

WISE SEED 高齢者マーク ステッカー 円形 (マグネット タイプ) 高齢運転者標識 もみじマーク シルバーマーク

9色選べるメッセージ付高齢者マーク

四葉マークの横に英語と日本語のメッセージを添えた高齢運転者用のステッカーです。

ニュアンスのあるカラーバリエーションが豊富で、どんな色の車にも合う色が見つかります。

NEW【マグネット】高齢者マーク マグネットステッカー /シルバーマーク もみじマーク 高齢者ステッカー 安全運転 敬老の日

子犬がかわいい高齢者マーク

犬好きな方、柴犬を飼っている方におすすめの高齢運転者用ステッカーです。

四葉マークを枕にして、かわいい茶芝もしくは黒柴が眠っています。小さめサイズなので自転車用のステッカーとしても使えます。

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KOKOPELLIあしらいの高齢者マーク

KOKOPELLI(ココペリ) とはネイティブアメリカンの幸運のシンボルです。

四葉マークのそれぞれの葉に、KOKOPELLIのデザインがあしらわれています。標識としての視認性はそのままに、他とは違うちょっとおしゃれな高齢者マークとして使用できます。

貼れる 剥がせる ココペリ 高齢者マーク オリジナル ステッカー 通常タイプ 【 2枚入 】【 ODeKO 】

エンブレム型高齢者マーク

エンブレムの中に四葉マークを配置したデザインの高齢運転者用ステッカーです。

Lサイズは横12cm幅と大きめなため、大型車に貼り付けてもしっかり目立ちます。

色は白・黒・オレンジが選択できます。

WISE SEED エンブレム カーステッカー 高齢者マーク (マグネット タイプ) もみじマーク シルバーマーク

のんびりカメさんの高齢者マーク

甲羅がヘルメットになっているカメの形をしたかわいらしいステッカーです。高齢者マーク以外に初心者マークタイプ、ノーマルタイプが選択できます。

四葉マーク自体のサイズは小さめですが、高齢者マークを表示する高齢者の心理的抵抗が薄まるため、最初の高齢者マークとしておすすめできます。

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高齢者マークを付けて安全に旅しよう

車が運転できると、旅の可能性は大きく広がります。

高齢者マークを付けて、安全なドライブを楽しみましょう。

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まとめ

今回は高齢者マークについて解説しました。

高齢者マークは、高齢ドライバー自身と周囲の方を守るためのマークです。

きちんと高齢者マークを表示し、常日頃から安全運転を心がけましょう。


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