- 旅行先のTPOに合わせたファッションを心がける
- 60代男性は体型を隠しづらいTシャツに注意
- 60代女性はモノクロアイテムに注意
- 着回し用アイテムを活用して少ない荷物でエレガントな旅行を
60代になると会社を定年退職したり子育ても一段落したりと、比較的自分の時間が取れるようになります。
これまで忙しくて行けなかった旅行にも行けるようになり、どこに行こうか、何を楽しもうかとワクワクしながら計画している人も多いでしょう。
若い頃のチープな旅行とは違い、60代ならではのオトナな旅行を楽しみたいものです。そのためには旅行ファッションも、大人のお洒落を感じさせるスタイルをチョイスして、さらに旅行を楽しみましょう。
今回は60代の旅行ファッションについて、目的別コーディネートの注意点やおすすめアイテムなどをご紹介します。
旅行先でもTPOに合わせたファッションを
60代でもそれ以外の年代でも、基本的な旅行の支度は変わりません。パッキングする洋服も以下の3点は押さえておきましょう。
- 動きやすく、窮屈でないデザイン
- シワにならない素材
- かさばらないもの
しかし、ひとくちに旅行と言っても、どこに行くかで求められるファッションは変わります。名所や旧跡を観光しに行くか、高級ホテルやクルージングでラグジュアリーな非日常感を楽しむか、それとも自然を満喫しに行くかなどです。
それぞれの旅行の目的に応じて、TPOに合わせたファッションを選びましょう。
観光・ショッピング
60代の旅行ともなると、観光地で食事をするときやショッピングの際は、若い人よりも比較的高級な店に入るケースが多いです。
旅先とはいえ、ミドルクラス以上をターゲットにしているお店にTシャツとジーンズ姿で入店するのは感心しません。特に海外の高級ブランドショップでは、カジュアルな服装の人は入店をお断りされるケースもあります。
観光地めぐりや街歩きの際には、カジュアル過ぎない服装で出歩くようにしましょう。
高級ホテル・レストラン
ハイグレードなホテルに宿泊したり、日頃はなかなか行けないような高級レストランに行くことを目的とした旅行であれば、その場にふさわしいドレスアップが必要です。
男性はジャケット着用、女性もそれに応じたスマートカジュアル~セミフォーマルな服装で行きましょう。
また日本料理のお店ではお座敷に通される場合もあります。脱いだ靴も見られる可能性があるので、靴の汚れやニオイにも注意しましょう。さらに女性の場合、和室では柔らかい素材のパンツを選んだ方が座ったときに足が見えないのでおすすめです。
美術館・博物館
美術館や博物館に行くときは、ガサガサ音を立てる素材の服装や足音が響くヒール靴は避けましょう。これは旅行には関係なく、美術鑑賞をするときの共通マナーです。原色や光り物のアイテムも避けた方が良いでしょう。
また、美術館や博物館の館内をすべて回ると想像以上に歩き回ることになるので、足に合わない靴では疲れてしまいます。きれいめスニーカーやコンフォートシューズなど、長時間の立ち歩きでも足が疲れない靴がおすすめです。
アウトドア
最近ではアウトドア用品ブランドのファッションアイテムも、60代以上の人が着て違和感がないシックなデザインが販売されています。
保温性や通気性などもアウトドア専門店のアイテムは機能性に優れているものが多いので、旅先で体調を崩さないためにも積極的に活用することをおすすめします。
山歩きやハイキング、マリンスポーツなど、アウトドアの目的に合った服装を選びましょう。
60代の旅行ファッションはエレガントを基調に
旅行の支度というと、ついカジュアルなアイテムを選びがちです。
10代や20代のときの旅行でしたら動きやすさ重視のカジュアルなファッションで何ら問題はありませんでしたが、60代のオトナ旅行はエレガントを基調としたファッションスタイルに進化しましょう。
ここからは、60代の男性と60代の女性が旅行に出かける支度をするときに注意したいポイントを説明します。
60代男性のファッション
60代男性は、荷物にジャケットと衿付きシャツを入れておきましょう。グレードの高い場所では男性のジャケットは必須アイテムです。ニットジャケットであればシワにもなりにくいのでおすすめです。
Tシャツのみだと体型を隠しづらいので、ジャケットやカーディガンなどの羽織ものがあると便利です。
ジェントルな60代男性は、旅行先でもシックなファッションでパートナー女性をエスコートしましょう。
60代女性のファッション
バブル期直前のDCブランド全盛期にファッションスタイルを構築した現代の60代女性は、他の年代層に比べて黒を基調としたアイテムを選択する傾向があります。
女性もミドルエイジを迎えると、肌の色味が変わって黒色の服を着るとくすんで見えてしまいます。
旅行先だからこそ明るい色合いの服にチャレンジして、自分に似合う新しい色を探してみましょう。
OKアイテムとNGアイテム
男性・女性に関係なく、旅行に持っていくアイテムでは以下の点に注意しましょう。
帽子
以前に比べて海外でも室内の帽子着用はマナー違反とは見なされないようになってきましたが、依然として高級ホテルや格式の高い場所では帽子着用はマナー違反です。また帽子の種類もキャップなどのカジュアルなものはNGです。
靴
高級なレストランやホテルではカジュアルすぎるサンダルはNGです。
歩きやすさを考えてスニーカーで旅行に行く人は多いですが、レザー素材のスニーカーであれば、比較的いろいろな場所にも行きやすくなります。その場合には本革よりも合成皮革の方が、足が疲れず汚れもつきにくいのでおすすめです。
飛行機旅行はリラックスできるファッションで
飛行機で旅行に行く場合には身体を締め付けないファッションで行くのがポイントです。
女性の場合はワンピースがおすすめ、男性も腰回りがゆったりとしたパンツを選びましょう。飛行機に乗る前に空港でゆるやかな服装に着替えてしまうのも快適な空の旅のためには良い方法です。
また冷房で身体が冷えないように羽織り物も必ず持って行きましょう。
旅行の荷物を減らすアイテム活用法
旅行先のTPOに合わせたエレガントなファッションをしようとして、あれもこれも荷物に入れてしまうと持ち運びができなくなってしまいます。60代の旅行はできるだけ荷物を少なくして、移動中の疲労も最小限に抑えたいものです。
身軽な旅行をするためには、アイテムを駆使して1枚の服を着回しできるようにするのがおすすめです。
スカーフ・チーフ
スカーフやストールは、60代女性の冷え対策としてマストなアイテムです。またスカーフなどを活用すれば1枚のワンピースもイメージが大きく変わりますから、旅先でずっと同じ服を着ているようなイメージも和らぎます。
男性がジャケットにチーフを差しているのはフォーマルシーン以外にはほとんど見かけませんが、チーフひとつでファッションの格は格段に上がりますのでこちらもおすすめです。
眼鏡・サングラス
旅行先では屋外にいることが多いため、目を紫外線から守るためにサングラスを積極的に活用するようにしましょう。
ファッションのイメージを変える手段として、少し派手目のフレームの伊達眼鏡をアクセサリー代わりにかけるのも一案です。
アクセサリー
スカーフと同様、アクセサリーは洋服の着回しをするための重要なアイテムです。またアクセサリーによって洋服のグレードを変えることもできますので、1枚の服でカジュアル~セミフォーマルまで対応も可能です。
服装はシンプルなものを選びながら、大ぶりのアクセサリーを活用して着回しを楽しみましょう。
まとめ
今回は60代の男性と女性が旅行を楽しむために必要なファッションアイテムの選び方について解説しました。
時間とお金に比較的余裕があり、なおかつ体力的にもまだまだ元気な60代は、旅行をするのにベストな年代層と言えます。
それぞれの旅行先にふさわしいファッションを選択して、大人ならではのレジャーを満喫しましょう。