仕事や子育てから解放され、お金と時間に余裕ができた60代の皆様!
これからは、旅先で忙しく歩き回る必要はありません。普段の生活では足りない刺激を受けられる、大人のための「ゆったり旅」を計画しましょう。
今回は、60代のシニア世代におすすめする旅行先を、国内・海外から3か所ずつ紹介します。
- 60代の旅は「利便性」と「豪華さ」に注目
- 国内はアクセスしやすく、食べ物が美味しい地域を選ぶ
- 海外は飛行機のフライト時間で快適さが大きく変わる
60代におすすめできる旅行先の条件
気候が安定して過ごしやすい
「テルモ体温調節研究所」によると、年齢を重ねるごとに体温調節機能が低下することで、寒さや暑さに苦手意識を感じる人が増加すると言われています。
特に女性は冷え性の方も多いですから、寒い時期の旅行はできるだけ避けるほうが良いでしょう。
ハワイやグアムのような常夏の島や、熱帯地域の国であれば寒さとは無縁でいられます。
日本であれば夏に北海道、冬に沖縄など快適な温度帯の季節に旅行するのがおすすめです。
自然を満喫できる
普段、家の周りでみる景色に「狭さ」を感じることはありませんか?
・上を見えば空は電線だらけ
・アスファルトで固められた河川
・ビルで一杯の街並み
特に都市部にお住まいの方は、これらの風景から逃れるのは難しいでしょう。
そんな時は、大自然を満喫できる場所への旅行をおすすめします。アメリカやオーストラリア等の遠い国までいかなくても、国内でも自然を満喫できるスポットはたくさんあります。
歴史遺産が多く残されている
または、京都のような世界文化遺産の街を歩くのも良いでしょう。
このような街では歴史遺産と街並みの調和を重視し、景観の保護に力を入れているため、歩きながら歴史をじっくり味わうことができます。
また、神社仏閣は山や森と隣接しているため、歴史と同時に自然も堪能できることでしょう。
古都と言えば、鎌倉や京都が思い浮かぶと思いますが、それ以外にも「伊豆の小京都」と呼ばれる静岡県の修善寺など、東京から電車で簡単にアクセスできる古都もあります。
公共交通機関でのアクセスが楽
例えば海外旅行などの場合、直行便に乗るか、経由地で乗り換えを行うかで疲労度がかなり異なります。
乗り換えの空港で長い時間待つことは、体力的に大変です。また、経由地から現地に向かうまでの飛行機は日本人のCAがいないことがあります。英語が話せない方は、コミュニケーションでも疲れてしまうでしょう。
日本からの直行便であれば、基本的に日本語を話せるCAが同乗しているので、移動の手間や快適さを考えると、直行便のほうが無難と言えます。
豪華な旅ができる
仕事や子育てを頑張った自分へのご褒美という意味でも、旅行くらい贅沢はしたいものです。
そこで、思い切ってビジネスクラスやグリーン車で旅行をしてみてはいかがでしょう。
また、新幹線や特急、飛行機ではなく、リゾート列車や豪華客船を利用するなど、移動手段自体を楽しみながら、ゆったりとした旅をするのもおすすめです。
日々の忙しさから解放され、時間がゆっくり流れる60代だからこその楽しみ方と言えるでしょう。
60代におすすめの国内旅行先
海外に出かけずとも、国内の近場で十分に非日常を味わうことができます。日本は新幹線でのアクセスがしやすい地域が多く、旅行先での時間を長く持てるのがメリットです。
国内でおすすめの旅行先は以下の3か所です。
1.北海道
日本で大自然を満喫するなら、北海道は欠かせないでしょう。
全国の都道府県で最も面積の大きい北海道には、短期間の旅行では味わい切れないほどたくさんの魅力があります。
ゆとりを持って色々なものをじっくりと味わう、大人のための「ゆったり旅」にうってつけと言えるでしょう。
大自然の中でゆっくり過ごせる
北海道には、数々の自然豊かな風景を味わうことができる場所があります。
- 富良野の「ラベンダー畑」
- 美瑛町の「パッチワークの丘」
- 川上郡弟子屈町の「摩周湖」
このような絶景が、いくらでも見つかるのが北海道の魅力です。
地域ごとに有名な特産物を食べられる
自然豊かな北海道は、各地で美味しい特産品が採れる「食の宝庫」でもあります。和牛は道内全域で飼育されているほか、牛乳などの酪農製品の生産量も日本トップクラスです。
以下のような「地域の特産品」を楽しむのも、北海道旅行の醍醐味でしょう。
- 石狩地方の「鮭・いくら」
- 利尻・礼文の「ウニ」
- 旭川や函館の「ラーメン」
2.伊豆
伊豆は静岡県東部にある伊豆半島一帯のことを指します。もともと本州の南にある浅い海だった場所が、地殻変動により隆起・移動し本州と衝突したものが今日の伊豆半島と言われています。
金目鯛などの海産物が美味しい
伊豆は日本一の深さを誇る駿河湾に面しており、海産物の宝庫として知られています。
水深の深い海域を擁することから、伊豆では深海魚が網にかかることが珍しくありません。煮つけが美味しい金目鯛も、実は深海魚の仲間です。
伊豆の港近くの飲食店では、このような深海魚を気軽に食べることができます。金目鯛や世界最大級の甲殻類であるタカアシガニ、ノドグロや手長エビなど、地域によって様々な海産物を堪能できます。
深海魚については、深海魚水族館がある沼津港が有名ですが、近くの戸田(へだ)港でも観光協会が率先して深海魚をPRしています。
都心から電車で簡単にアクセスできる
伊豆は東部・中部・西部と3つに分けられますが、東部については熱海や伊東などの主要都市と東京や品川を結ぶ特急・踊り子号が出ているので、都内から簡単にアクセスできます。
3.京都
日本人になじみの深い京都は、2014年から2015年にかけて「世界の人気観光都市ランキング」で2年連続の1位を獲得した、日本を代表する古都です。
寺院・仏閣の宝庫である
京都は言わずと知れた、神社や仏閣の宝庫です。清水寺や金閣寺等の有名どころから、陰陽師の安倍晴明を祀った晴明神社のようなマイナーどころまで枚挙に暇がありません。
京都駅周辺は未来的な建築が立ち並ぶものの、世界遺産の中は過去にタイムスリップしたような和の風景を存分に楽しめます。
嵐山や天橋立などの自然も充実している
京都といえば神社・仏閣巡りを想像される方も多いですが、自然の豊かさも負けてはいません。特に秋の行楽シーズンは、嵐山や天橋立といった観光地に人が集まります。
また、近年では北部の丹後半島が絶景を見られるサイクリングポイントとして人気を集めています。「TANTANロングライド」という自転車レースが毎年開催されており、京都府観光連盟の公式サイトでも特集が組まれています。
お気に入りの自転車を持って行って、夫婦でゆっくりとサイクリングを楽しむのも素敵ですね。
60代におすすめの海外旅行先
国内より、もっと非日常を味わうなら、海外旅行に出かけましょう。
数ある旅行先の中でも「直行便でアクセスできる」「温暖な気候」「食べ物がおいしい」をテーマにチョイスしてみました。
海外でおすすめの旅行先は以下の3か所です。
1.ハワイ
昔から日本人にもっとも馴染み深い旅行先がハワイです。60代のシニア世代の方はハネムーン先がハワイだったという方も多いのではないでしょうか。
常夏の島らしい温暖な気候
ハワイは常夏の島と言われているように、年間平均気温が24~25℃の過ごしやすい気候です。年間を通じて気温が安定しており、湿度が低いため日本のようなジメジメした感じはありません。
12~3月に関しては冬ですが、一番寒い1~2月にかけても平均気温は23℃と非常に温暖です。にわか雨によって虹ができやすいなど、冬ならではの楽しみもあります。
ビジネスクラスの利用で快適な旅になる
どんな旅行でもビジネスクラスの旅行は素晴らしいものですが、特にハワイ旅行との相性は抜群です。理由はフライト時間にあります。
成田空港・羽田空港から出発するハワイ行きの便は、全て夕方18時以降に出発します。そして、ハワイに到着するのは時差の関係で朝から昼の明るい時間帯です。
ゆっくり身体を休めることができるビジネスクラスで離陸直後に睡眠を取れば、現地到着時にはスッキリ目覚め、時差ボケなどに悩まされずにすぐ行動できるためビジネスクラスが最適と言えます。
2.台湾
台湾は、非常に短いフライト時間で着けるのが魅力です。独自の屋台グルメもあり、海外は初めてという方でも気軽に楽しめる旅行先です。
フライト時間が短くアクセスしやすい
台湾は日本からのフライト時間が非常に短い国の1つで、首都の台北には4時間程度で行くことができます。そのため、短い旅行日程でも効率的に旅行を楽しむことができるでしょう。
また、日本に近いことから日本語の表記が充実しているのも特徴です。「海外が初めてで英語が分からない」という方にとっても、気軽に楽しめる旅行先としておすすめできます。
台湾ならではの屋台グルメが楽しめる
台湾ではあらゆる中華料理に加えて、台湾独自のグルメを楽しめる美食家の方におすすめの土地です。
首都の台北でも「夜市」と呼ばれる屋台街が立ち並んでおり、リーズナブルに現地グルメを楽しめます。中でも最大の規模を誇る「士林観光夜市」では、Bグルメ以外にも服や雑貨、ゲームなどあらゆる屋台が集まります。
中でも地下のフードコートは「美食区」とも呼ばれ、名物屋台がズラッと並んでいます。
3.タイ
タイは東南アジアの中でも旅行先として日本人に人気です。首都のバンコク周辺に観光スポットが充実しており、旅先での時間を有効に使えるのが魅力です。
魅力的なビーチの宝庫
南国でも特にリゾートとして名を馳せるタイでは、青い海と白い砂浜を持つビーチが数えきれないほどあります。
- バンコクから車で2時間の「パタヤビーチ」
- タイ人も週末に旅行する「サメット島」
- バンコクから飛行機で1時間の「プーケット島」
そのほか、サムイ島やピピ諸島など、枚挙に暇がありません。
いずれもバンコクから数時間圏内の距離にあるため、旅行の日程に組み込みやすいのが魅力です。
人気のタイ料理が楽しめる
和食にも洋食にも飽きた時は、タイ料理に舌鼓を打つのはどうでしょうか。
- 赤や緑が鮮やかな「タイカレー」
- 豚の串焼き「ムーピン」
- 世界三大スープの1つ「トムヤムクン」
味付けのベースに「ナンプラー」と呼ばれる魚醤が使われており、辛味、甘み、酸味など様々な味が複雑に絡み合った独自の風味が特徴です。
タイ米に苦手意識がある人は、カレー風味のヌードル「カオ・ソーイ」もおすすめです。
地域性があって味も千差万別のため、様々な味覚を味わうことができます。
まとめ
今回は、60代のシニア世代に向けて「おすすめの国内旅行先」「おすすめの海外旅行先」を紹介しました。
子育てや仕事から解放され、時間にゆとりができ始める時期ですから、思い切って長期の旅行に出かけることをおすすめします。
旅慣れていない方は移動で疲れが出てしまわないように、時間に余裕を持ったスケジュールを組むようにしましょう。