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老後の趣味はコロナ禍でどう変わった?シニア向け無料サービス・アプリ16選

孫とゲーム

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杉田 Sugita
杉田 Sugita
ライター

IT企業に勤務しながら、ライターとしても活躍中。実父の認知症発症と義母の看取り経験から、介護と終活の重要性に気付き、GoldenYears、その他メディアにて啓蒙活動を行い、幅広い読者に終活の知識を提供している。中小企業の経理や社会保険事務全般に習熟しているため、保険や年金などの分野を得意とする。1969年生まれ。 ▼保有資格 認知症サポーター 終活カウンセラー2級

この記事のサマリ
  • かつて老後の趣味トップ3は「パソコン」「旅行」「読書」だった
  • コロナ禍のいま、家でひとりで楽しめる趣味に注目が集まっている
  • 無料オンラインサービス・無料アプリの利用がおすすめ
  • 老後の趣味を満喫する上では「課金」「疲れ目」「デジタル遺品」に注意

老後になったら思いきり趣味を楽しもうと考えている人は多いでしょう。

趣味は単なる暇つぶしだけでなく、ストレス解消にも生きがい作りにも役立ちます。

しかし最近のコロナ禍により旅行などの遠出や外出など、これまで主流だった老後の趣味が難しくなってきています。

ウィズコロナ時代のシニアは、どう老後の趣味を見つければ良いでしょうか。

今回は、これからの老後の趣味について解説します。

老後の趣味ランキング

新型コロナウィルス感染症が流行する以前のシニア層は、どのように老後の趣味を楽しんでいたのでしょうか。

株式会社ネオマーケティングが2016年に全国の60歳以上の男女1,000名を対象に行ったアンケートでは、回答者が老後の趣味として挙げた結果は以下のとおりでした。

老後の趣味に関するアンケート

画像引用:ネオマーケティング|シニアの趣味に関する調査

ランキング1位:パソコン・インターネット

パソコン・インターネットは男性・女性ともに利用者が多く、回答者の6割以上がインターネット等を楽しんでいます。

具体的な用途としてはブログや動画の閲覧、オンラインゲーム、またWordによる自分史の作成やプログラミングにチャレンジするなど、さまざまな用途が考えられます。

ランキング2位:旅行(宿泊・日帰り)

アンケート結果では2位となりましたが、旅行は仕事や子育てから解放された多くのシニア世代がやりたいと希望している趣味のひとつです。

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お金と時間に余裕があるシニア世代のために、全国各地のレジャー施設・宿泊施設でもシニア向け優待制度を設けています。

GoToキャンペーンも併用できる旅行先であれば、趣味にかかるコストも大きく節約することができるでしょう。

シニア向け優待がある施設は当サイトの「お金」一覧からも探すことができます。

▶参考:シニア割引・優待一覧|Golden Years

ランキング3位:読書

読書は今も昔も変わらず趣味の筆頭に挙げられ、アンケートでも男女ともに4割近くが読書を趣味と回答しています。

しかし年齢を重ねると老眼が進んで細かい字が読みづらくなり、若い頃のように本を気軽に読めなくなるようです。

最近では画面が拡大できる電子書籍リーダーで読書を楽しんでいる人も多く、ランキング1位のパソコン・スマホを趣味に挙げた人の中にも、利用用途を読書としている人が一定数いると考えられます。

老後の趣味も自宅で楽しめる趣味が人気

上記のデータは2016年実施のアンケート結果でしたが、2020年の新型コロナウィルス感染症の流行により、老後の趣味にも変化が起こっています。

外出制限およびステイホームの要請をきっかけとして、家でひとりで楽しめる趣味に注目が集まるようになりました。

また最近では一般家庭にもインターネットが広く普及しているため、自宅でできる趣味の選択肢が以前よりも増えています。

無料オンラインサービスは老後の趣味の注目株

スマホを持つ手

趣味を楽しむのは素晴らしいですが、お金がかかりすぎる趣味では将来的な老後資金や年金が目減りしてしまう危険性があります。

趣味にかかるお金を上手に節約するために、無料で提供されているサービスは積極的に利用しましょう。

最近ではインターネット上で楽しめるオンラインサービスやアプリが多数提供されていますので、これからの老後の趣味としては注目株です。

シニアには画面の大きいタブレットがおすすめ

各キャリアからはシニア専用のスマートフォンが発売されていますので、自分も高齢者になったら「らくらくスマホ」を利用するのだろうと予想している人がいます。

しかしシニア向けスマートフォンはメニュー画面やアプリのインストール方法が特殊な機種が多く、既存のスマートフォンユーザーは違和感を感じてしまうかもしれません。

docomoらくらくスマートフォン

画像引用:NTT docomo|らくらくスマートフォン F-42A

スマートフォンを趣味に使う際に画面のサイズが気になる人は、シニア向けスマートフォンに移行するよりタブレット使用へ切り替える方がおすすめです。

老後におすすめ!無料のオンラインサービス&アプリ16選

世の中には数多の無料のオンラインサービスや無料アプリがあり、すべてをチェックするのは大変です。

そこで今回は、特にシニアにおすすめの無料オンラインサービス・無料アプリを16種ご紹介します。

以下の16種から、自分の老後にふさわしい趣味はどれかを探してみてください。

趣味と実益を兼ねたい人に「株アプリ」

お金 イメージ

株式投資は頭の体操にもなり、老後資金を増やせば趣味と実益を兼ねられます。

しかし、必要な老後資金まで溶かしてしまっては本末転倒です。投資初心者は先に株取引デモアプリを使って、ノーリスクで株式投資の練習をすることをおすすめします。

マネーゲームに慣れたところで、老後資金に支障のない範囲で実際の投資にチャレンジしてみても良いでしょう。

参考 株たす -株取引のデモトレード&漫画付きの株入門アプリApp Store

フレイル予防したい人に「ポケモンGO」

散歩は体力作りにも、フレイル予防にも役立ちます。

社会現象にもなった「ポケモンGO」はゲームをしながら楽しく散歩ができるので、老後の趣味として今でも多くのシニアが利用しています。

参考 Pokemon GO公式サイトNiantic

認知症予防したい人に「脳トレアプリ」

頭を活性化して認知症を予防したい人におすすめなのが脳トレアプリです。
現在、謎解きアプリや数独、または将棋ゲームなど多くの無料でゲームができるサイトやアプリが存在しています。

【大人のなぞなぞ】
全100問のなぞなぞを楽しむことができるアプリです。
簡単な問題から難しい問題までバリエーションが豊富で、年齢問わず楽しんでいただける内容になっています。
参考 大人のなぞなぞ~脳トレIQ謎解きアプリ~App Store

【ナンプレ館】
「ナンプレ館」は無料の数独ゲームアプリです。
初心者から上級者まで楽しめるパズル作家オリジナルの問題が5700問用意されています。
参考 ナンプレ館ナンプレ館

【ぴよ将棋 – 本格派対局将棋】
「ぴよ将棋」は無料の大人気対局将棋アプリです。
WEB版とアプリ版があり、棋譜解析などの検討機能も充実しています。
参考 無料将棋アプリ【ぴよ将棋】ぴよ将棋 - 本格派対局将棋

【ゲームのつぼ】
「ゲームのつぼ」はシンプルで面白い30種類以上のゲームがいろいろと楽しめるサイトです。
パズルや戦略ゲーム、トランプゲームなど全て無料でプレイできます。
まずは色々やってみたい!という方におすすめです。
参考 ゲームのつぼゲームのつぼ

写真が趣味の人に「ストックフォトサービス」

「ストックフォトサービス」とは、写真やイラストなどの画像素材を提供するサービスです。
ストックフォトサービスに写真を投稿すると、誰かに購入してもらえる可能性があります。趣味の写真で報酬を得られるかもしれないのです。

【Shutterstock】
「Shutterstock」は、写真や動画、ベクター、イラストを販売できるサービスです。1枚利用されるあたりの報酬は約25円〜とされています。
参考 Shutterstockshutterstock.com

【ピクスタ(PIXTA)】
「ピクスタ(PIXTA)」は日本のフォトストック最大手のサービスです。ほとんど日本語のみのサイトでシニアの方でも使いやすいです。
報酬は1枚あたり27円となっています。
参考 ピクスタ(PIXTA)pixta.jp

読書が趣味の人に「青空文庫」

「青空文庫」は著作権の切れた古典作品が無料で読めるWebサイトです。

以下アプリを利用するとスマホやタブレットにお気に入りの古典作品を保存することができ、青春時代の愛読書を拡大画面で楽に再読できます。

参考 i読書 - 青空文庫リーダーApp Store

仲間を作りたい人に「趣味人倶楽部」

仲間 イメージ

ネット上で交流ができるSNSにはインスタグラムやツイッターなどがありますが、大人の会話を楽しみたい人には「趣味人倶楽部(しゅみーとくらぶ)」がおすすめです。

会員同士の日記やフォト・コミュニティを通して新しい仲間と趣味でつながれる、大人世代のSNSとして人気が高まっています。

参考 趣味人倶楽部(しゅみーとくらぶ)公式サイト趣味人倶楽部

孫と遊びたい人に「ほしの島のにゃんこ」

「あつまれどうぶつの森」の人気は高まっているものの、遊ぶにはNintendo Switchの購入が必要です。

以下の無料オンラインゲームは「あつまれどうぶつの森」のように島を育成することができ、ユーザー同士の島の行き来もできるので疑似あつもり感が楽しめます。

もともと知育アプリ開発元が作ったアプリなので、孫と遊んでも安心です。

参考 ほしの島のにゃんこApp Store

コミュニケーションが好きな人に「SNS」

SNSは「ソーシャルネットワークサービス」の略称で、ユーザー同士がコミュニケーションを行えるサービスです。
SNSを通じて家族や友人とつながることで気軽に交流することができます。
また、昔の同級生や同僚、同じ趣味の人など、繋がりが増える楽しみもあります。
さらに日々の出来事を書き起こして発信することで、認知症やうつ病の予防にもつながるとされています。

【らくらくコミュニティ】
「らくらくコミュニティ」はシニア利用率の高いSNSであり、無料でご利用いただけます。
参考 らくらくコミュニティらくらくコミュニティ

【Twitter、Facebook、Instagram】
「Twitter」「Facebook」「Instagram」はSNSの中でも特に人気であり、圧倒的なユーザー数を誇ります。
ご家族や友人も利用している可能性が高く、つながりやすいと言えます。
参考 Twittertwitter.com 参考 Facebookfacebook.com 参考 Instagraminstagram.com

スマホ・タブレット初心者に「Let’s Create! Pottery HD Lite」

そもそもスマホやタブレットを使い始めたばかりで、操作が不慣れな人におすすめできるのが以下の「Let’s Create! Pottery HD Lite」です。

ろくろと窯で陶器を作れるシミュレーションゲームは、難しい操作が必要なく直感的に使えます。

楽しみながらスマホのタップ(一度押し)やスワイプ(左右にスライド)が学べるのが利点です。

参考 Let's Create! Pottery HD LiteApp Store

老後の趣味を楽しむための注意点

ポイント

楽しい趣味もそれがトラブルの元となってしまっては、何の楽しみでもなくなってしまいます。

安心して老後の趣味を満喫するためにも、以下の3つに注意しておきましょう。

課金はできるだけ控える

上記でご紹介した16種のオンラインサービス・アプリはいずれも無料の範囲で十分に楽しめますが、課金するとより面白くゲームができる要素がある場合もあります。

無理のない課金は自己判断とはいえ、夢中になるあまりに歯止めが効かず必要な老後資金までをも失ってしまってはいけません。

できるだけ課金は控え、無料の範囲内にとどめておくことをおすすめします。

疲れ目防止の対策をとる

長時間のスマホ・タブレット使用は眼精疲労の原因にもなり、老眼の進行スピードが速まる可能性があります。

定期的に目を休め、眼に良いサプリを摂取するなど疲れ目対策をとりましょう。

老眼防止だけでなく老化防止にも効果が期待できる栄養素にアスタキサンチンがあります。アスタキサンチンについては、以下の記事でも詳しく解説しています。

アスタキサンチンが老眼予防に最適?実際に毎日摂っているお医者さんに聞いてみた

デジタル遺品を増やさない

デジタル遺品とは故人のパソコンやスマートフォン、クラウド上に保存されたデータのことです。

趣味を楽しむために作った各種アカウントやデータも、遺族がその存在に気付かないと放置されてしまいます。

登録したオンラインサービスのアカウントとパスワードはエンディングノートや紙に控えておき、いざというときに遺族がアクセスできるようにしておきましょう。

まとめ

タブレットを見るシニア女性

今回は、これからおすすめしたい老後の趣味について解説しました。

新型コロナウィルス感染症の終息が見えない今、重篤になりやすいシニア層はできるだけ外出を控えて感染防止に努めるのが望ましいとされています。

家でひとりでできる趣味を見つけて、ステイホームのストレス解消に努めましょう。


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