定年退職して、晴れて自分の時間を持てるようになった60代シニアの皆様。奥様、旦那様、御友人と、ゆっくり旅行に出かけてみてはいかがでしょうか?
時間をたっぷり使えるシニア世代の旅行先として、北海道がおすすめです。
今回は北海道旅行のおすすめ観光地と、北海道を存分に楽しむためのポイント・注意点を解説します。
目次
旅行の前に知っておきたい北海道の地域ごとの特徴
よく「北海道はでっかいどう」と呼ばれるように、本州の都府県と比較して圧倒的に広いのが北海道の特徴です。
これだけ広いと、エリアごとの特徴も全く異なります。ここでは北海道の主要な4つのエリアの特徴について解説します。
道央エリア
道央は北海道総面積の約30%を占める広大な中央エリアで、経済の中心である札幌市を擁するエリアです。JR札幌駅や苫小牧港、新千歳空港など、北海道の玄関口と呼ばれる施設が集中している交通の要所でもあります。
経済的に栄えた地域でありながら石狩川近辺では米作が盛んなど、エリアによって異なる表情が見られるのも特徴です。
札幌や小樽、洞爺湖、ニセコなど、初めての北海道観光で行ってみたい定番の観光スポットが多くあるため、北海道旅行のデビューに向いています。
道北エリア
日本海とオホーツク海に挟まれた、北海道でも北側に位置するエリアです。
「大雪山国立公園」「利尻礼文サロベツ国立公園」のような国立公園のほか、富良野や旭川に代表されるようなフォトジェニックで自然豊かな観光地が多くあります。学生旅行やカップルの旅行先の定番としても人気です。
道東エリア
世界遺産の知床を始め、十勝、帯広、網走、釧路湿原など大自然を感じられるエリアです。
たとえば知床は「知床五胡」をはじめ、多くの場所で北海道の原風景が楽しめます。観光船から野生のヒグマが見られるなど、野生動物を間近で見たい人にもおすすめです。
道南エリア
函館を擁する、本州に近いエリアです。北海道開拓時代の歴史ある建物が多く、北海道の昔の街並みを求める人におすすめできます。魚介をはじめとする北海道グルメも堪能でき、本州からのアクセスも比較的容易です。
シニアにおすすめの北海道観光スポット5選
ひとくちに北海道と言っても非常に広大で、多くの観光スポットがあります。今回はそのなかでも「アクセスがしやすい」「ゆったりとした時間が過ごせる」などシニアにおすすめの特徴を持った観光地を5ヶ所ご紹介します。
洞爺湖
洞爺湖は、火山の噴火で作られた「カルデラ湖」としては日本最大の湖です。青く輝く湖面は洞爺湖ブルーとも呼ばれ、日本はもとより世界中の観光客から愛されています。
春は桜、夏は緑、秋は紅葉、冬には雪化粧と、どの季節に訪れても圧倒的な絶景が楽しめるのも特徴です。
展望台や遊覧船で洞爺湖をめぐることもできるため、シニアでも歩き回ることなく絶景を楽しめます。
カヌーやレンタサイクル、ハーブの蒸留体験などアクティブに過ごしたいシニア向けの施設も多く、2~3日ゆっくり滞在したいエリアです。
小樽運河
明治時代には北海道の上陸地として栄えた歴史を持つエリアです。内陸を掘り込んだ運河と違って海岸の沖合いを埋立てて造られたことで、直線ではなく緩やかに湾曲している造形に特徴があります。
夕方には運河と石造りのレンガがガス灯に照らされ、当時を思い起こさせるノスタルジックな風景が楽しめます。
写真撮影の代表的なスポットである浅草橋街園、運河クルーズ乗船場所に近い中央橋街園、当時の面影が残る北運河など、写真好きにはたまらない撮影スポットも多くあります。
知床
知床半島はユネスコの世界自然遺産に登録されているとおり、自然を中心にした見どころが多いエリアです。
日本離れした知床連山のビュースポットとして知られる知床五胡のほか、知床半島を横断する羅臼岳の絶景を望む峠では美しい紅葉が見られるなど、北海道の自然を満喫するにはうってつけのスポットといえます。
函館山
日本三大夜景として知られている夜景が見られるのが函館山です。展望台からは市街と函館港が一望でき、港と市街全体を視界にとらえることができます。
125名が乗れる大型ロープウェイで3分もあれば山頂に登れるので、体力に不安があるシニアでもアクセスしやすいのも特徴です。
ファーム富田
ドラマ「北の国から」で一躍有名になった富良野で、特に人気のスポットがファーム富田です。
特に有名なのが夏に咲き誇るラベンダーで、「トラディショナルラベンダー畑」は必見です。
カメラが趣味のシニアなら、ずっといても飽きないスポットといえます。
シニアの北海道旅行を満喫するためのポイント
観光名所が多い北海道を楽しむためのポイントや注意点について解説します。
体力温存できるプランニングを心がける
体力に自信があるシニア世代の場合、若い頃と同じようなプランにしてしまうこともありますが、やはり体力的には若かった時代と同じように動き回るのは厳しいです。
夫婦や友人と行く旅行なら、自分だけでなく同行する人の体力に合わせたプランを練りたいものです。
訪れる箇所はできるだけ絞り込む
移動だけで疲れてしまうと、旅行を楽しむことは難しくなります。
飛行機や車での移動はできるだけ避ける、徒歩での移動距離はできるだけ短くできるようなプランニングを心がけましょう。
特に北海道は移動距離も長くなりがちです。「あれもこれも行きたい」と詰め込んでしまうと、移動ばかりで楽しめない旅行になってしまうでしょう。
参考までに、北海道の道路総合情報サイト「北の道ナビ」で公表されている、札幌から各主要都市への移動時間をまとめてみました。
- 札幌→小樽:39km(47分)
- 札幌→富良野:115km(2時間1分)
- 札幌→旭川:140km(1時間48分)
- 札幌→帯広:195km(3時間0分)
- 札幌→函館:309km(4時間17分)
いずれも本州で言えば隣県への旅行か、それ以上の移動時間がかかります。移動ばかりに時間を取られない、ポイントを押さえたルートづくりを心がけましょう。
夏場でも朝晩は冷え込むので厚着の準備を
日本の北端に位置する北海道は、他の地域に比べて日中でも気温が低いときがあります。夏場の日中でも気温が20度を下回ることも珍しくなく、昼間と夜間の寒暖差も大きいです。
東京の蒸し暑さを意識した服装だけでは、北海道の寒さに耐えられないかもしれません。季節に関係なく、普段より1枚多く厚めの衣服を準備しておくことをおすすめします。
レンタカーを使う場合は本州との違いに注意
バスや電車と違って小回りが利き、旅行で活躍する移動手段であるレンタカー。
ただし、北海道でレンタカーを使う場合は本州とは違った注意点があります。
動物の飛び出しに注意
山道や峠の道を走る際、キツネやシカなどの動物が飛び出してくる場合があります。大型動物に接触すると、大事故につながる危険性があるため注意が必要です。
万が一動物と接触してしまった場合は生死の確認を行い、まだ生きている小動物であれば軍手や厚手のタオルで手を守ったうえで段ボールに入れるなどして保護しましょう。
動かせないような大型動物や死んでしまった小動物の場合は警察に連絡し、動物の処理を依頼します。
動物との接触事故によって車が破損した場合は、警察へ届けることで交通事故証明が発行できます。
スピードの出しすぎに注意
自然のなかを走り続ける直線道路も多く、快適なドライブが可能な北海道。逆に、気がつくとスピードを出しすぎていたということも考えられます。
速度標識があれば指定された制限速度を守り、速度標識がなくても法定速度を守ったドライブを心がけましょう。
予算が合えば「観光タクシー」という方法も
予算に余裕があれば、レンタカーではなく観光タクシーを利用する方法もあります。全席が独立したキャプテンシートで快適に移動でき、運転疲れの心配もありません。
タクシー会社によってはシニアのために乗り降りが楽になる昇降台や車いすがセットされている場合もあり、足腰に自信がなくても北海道旅行を満喫できるでしょう。
まとめ
北海道は本州の都府県とは比較にならないくらい広く、各観光地へのアクセスに時間がかかる特徴があります。シニア世代が北海道を訪れるなら、時間に余裕をもった無理のないプランニングが大切です。
札幌を起点にレンタカーを使うのも良いですが、体力と予算を考えたうえで「観光タクシー」の選択肢もあります。
せっかくのご旅行ですから、できるだけゆっくりと観光スポットに滞在できるプランを練ってみてはいかがでしょうか。
その他の旅行先やお得な情報については以下の記事を参考にしてください。




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