【Excel版】エンディングノート(終活ノート)

老犬に介護が必要になった時の対処法や便利グッズ

老犬介護 獣医

この記事のサマリ
  • 介護の症状は老犬によってさまざま
  • 平均寿命の延びから認知症になる犬も見つかっている
  • 便利グッズを利用することで効率的な介護ができる

介護が必要になるのは、人間だけではありません。

犬も平均寿命が延びていることで認知症の症状がみられるようになるなど、人間と同様に介護の重要性が増しています。

ひとくちに「介護」といっても、老犬の症状によって対処法は異なります。

今回は老犬介護で利用したい便利グッズや介護の基本的な考え方を、老犬の病状ごとに紹介します。

どんな症状の愛犬に介護が必要?

エサ 注射器

認知症の症状がみられる

シニア犬でも高齢になってくると、認知症の症状がみられることがあります。犬の認知症でみられる典型的な症状を見てみましょう。

  • 夜中に鳴きだす
  • 後ずさりができない
  • 今までできたことができない
  • ご飯をしょっちゅう欲しがる など

これらは認知症の代表的な症状です。しかし、本当に認知症かどうかの判断は難しいため、獣医師に診断をしてもらうのがおすすめです。

足腰が弱る

加齢が進むにつれて足腰が弱くなります。特に後ろ足から弱り始めるといわれており、踏ん張りが効かずに自分で歩けなくなってしまうこともあります。

歩行機能を維持するためには、無理のない範囲での散歩は欠かせません。

寝たきりになる

老犬のなかには、自力では移動できない「寝たきり」の状態になってしまう犬もいます。

自力で水を飲めないため、留守にする時間は極力短くするのが鉄則です。こまめに水分補給をしてあげる必要があるため、やむなく長時間にわたって出かける場合は直前に水分をたっぷり補給させてあげましょう。

また、老犬は体温調節がしにくい問題も抱えています。熱中症にもなりやすいといわれているため、真夏の空調には要注意です。冬も同様で、冷えすぎないような工夫が求められます。

平均寿命の延びと疾病の関係性とは

老犬 散歩

人間の寿命が延びているように、飼い犬の寿命も伸びています。アニコムが毎年発表している「家庭動物白書」の2019年度版によれば、犬種ごとの平均寿命の延びは以下のようになっています。

画像引用:アニコム|家庭動物白書2019

要因としては獣医学の発達や食環境、飼育環境の変化が考えられます。

ただし、良いことばかりではありません。寿命が延びた代わりに、犬にも人間に似た認知症の症状があらわれることが分かってきています。

老犬の介護を楽にする「便利グッズ」の存在

えさやり 老犬

老犬の介護では、市販されている便利グッズを賢く使いましょう。

「楽な介護」に罪悪感を覚えている人もいるかもしれませんが、全て自分で抱え込むと介護疲れで体調不良になってしまうかもしれません。

そうなると結局、老犬の負担が増えてしまうでしょう。

便利グッズは自分が楽になるだけでなく、老犬もケガなく快適に過ごせるようになるのです。

症状別の愛犬の介護方法

老犬 介護

認知症で後ずさりできないなら「円形のサークル」を用意

典型的な認知症の症状として「後ずさりできない」というものがあります。若いときから四角のサークルを使っていると、隅っこに入り込んでしまって出てこれなくなる可能性が考えられます。

そこで「円形のサークル」がおすすめです。後ずさりせず、前に進むことで出入り口まで移動できます。

夜鳴きの対応はさまざま

もう1つ、認知症の典型的な症状として考えられるのが「夜鳴き」です。これは認知症の影響で昼夜が逆転してしまっていることなどで発生する可能性があります。

ただし、老犬が夜鳴きをする目的は1つとは限りません。様子次第で対処法を切り替える必要があります。粘り強く付き合ってあげることが大切になってくるでしょう。

お腹がすくなら夜も食事を用意

夜鳴きの原因として「何かを要求している」という可能性が考えられます。その場合は何が欲しいかを見極めることで対処法が変わってきます。

たとえばエサが欲しくて鳴いているのなら、自動給餌器を設置することで症状が改善されることがあるかもしれません。

動き回るならスキマをふさぐ

もし夜中に動き回る場合、家具に入り込んでしまうこともあります。認知症の影響で後ずさりができない犬では、バックできずに動けなくなって鳴いているかも知れません。

その場合、あらかじめ塞いでおく対応で夜泣きを減らすことも可能です。

足腰が弱ったときは補助器具を用意

足腰が弱くなっても、毎日の散歩はできるだけ行ってあげたいものです。

足腰が弱い老犬の場合はそのまま歩かせることが難しいですから、補助器具を上手に使いましょう。

例えばある程度筋力が残っていて飼い主が支えれば散歩もできるのなら、歩行補助用ハーネスの利用がおすすめです。飼い主が吊り下げるように歩くことで、犬の足腰にかかる負担を軽減できます。

また、後ろ足を動かせなくなってしまった老犬は犬用の車いすを使う方法もあります。

画像引用:工房スイーピー

完成品が市販されているほか、オーダーメイドで専用品を作ることも可能です。

寝たきりになった場合の対処法

寝たきりになった場合、もはや愛犬の力だけでは水を飲むこともできません。その時の対処法のうち、代表的なものをご紹介します。

おむつを用意する

寝たきりの場合、排泄の片づけが飼い主の負担になります。おしっこなどの際に毎回抱き上げるのは大変な作業です。

人間の介護と同様おむつを使ってあげることで介護の負担を大幅に減らすことができます。

ただし、おむつの下の部分は排泄物で汚れてしまうため、定期的に清潔にしてあげる必要があります。丁寧に拭いてあげることはもちろんですが、お尻まわりの毛をカットしておくこともおすすめです。

肛門の周辺の毛を内側から外側に向かってバリカンで剃ることで、排泄物が絡まりにくくなって清潔を保てるようになります。

床ズレ防止品を使う

床ずれとは、犬の身体がマットや床に長時間接して圧迫されることで血流が悪くなり、皮膚や筋肉が死んでしまう状態です。

一度床ズレができてしまうと治すまでに時間がかかりますが、身体の同じ場所がマットや床などで圧迫されることを防げれば予防が可能です。

老犬の身体で床ずれが起こりやすいのは、主に以下のような部位です。

  • 前足の肘
  • 後ろ足の膝

これらの「骨が出っ張った」ような場所で床ずれが発生しやすいとされています。そこに床ずれ防止用のマットを使うだけでも、予防には効果的です。

マットはさまざまなサイズが販売されているため、老犬の体格に合わせて選んであげましょう。

アシスタントベルトは寝返りに便利

床ずれは専用マットでも100%防げるわけではありません。人の手で寝返りをうたせてあげることで床ズレ予防につながります。

大型犬ともなると向きを変えるのは重労働です。

寝たままつけられるアシスタントベルトがあれば、寝返りのときに重宝するでしょう。

ペットシーツは「ずれないタイプ」を使う

寝たきりになった老犬の身体の下には、ずれないタイプのペットシーツを敷いておきます。おむつも履かせていたとしても、何かの拍子に漏れてしまうことも考えられるためです。

テープ付きのペットシーツなら、老犬が動いてもズレることがありません。

食事が食べられなくなった場合

持ち手つきの食器を使う

食器に持ち手がついているだけでも、食べさせやすさに差が出ます。老犬の身体を支えながら食べさせるときに特に便利です。

持ち手がついていない場合でも、材質にこだわることで片手でも食べさせることができます。材質はシリコン性がおすすめです。

食事にとろみをつける

市販されている「とろみがついたスープ」を、ふやかしたドライフードに混ぜてエサを与えることで食事が楽になります。

人間と同じで、とろみがついた食べ物は老犬でも飲み込みやすいメリットがあるためです。

家族で抱え込まずに老犬向けの介護サービスも利用しよう

老犬 介護サービス

老犬の介護は飼い主の精神的・肉体的な負担も大きくなります。自分や家族だけで抱え込むことなく、ときには犬の専門家に知恵を借りてみることも検討しましょう。

たとえば犬専門の「老犬介護士」を利用することで介護を任せることができるようになり、わずかな時間でも介護から離れてリフレッシュすることができます。また、専門家のアドバイスによって正しく効率的な介護の方法が分かります。

1人・家族での介護に限界を感じたら、プロへの相談を検討してみてください。

まとめ

今回は老犬介護の対処法と使える便利グッズをご紹介しました。

便利で楽な介護というと愛犬への罪悪感を抱える人もいるかもしれませんが、自分だけで抱え込んで体調を悪化させてしまっては意味がありません。

愛犬の症状に合わせて便利グッズを買い揃え、効率的に介護をすることで愛犬のストレスも軽減されますよ。

3つライター紹介 | 高柳政道 Takayanagi Masamichi
1級ファイナンシャル・プランニング技能士。老後に安心して暮らすための知識とノウハウを紹介いたします。

ending-note
GoldenYearsでは、充実したセカンドライフを送るためのサポートを行っております。

終活カウンセラーやエンドオブライフケアなど専門知識を持ったプロフェッショナルチームへの相談が可能です。少しでもわからないことがあれば、ご気軽に以下お問い合わせフォームよりご連絡ください(無料)。

▶︎お問い合わせフォームへ