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エイジテック(Age Tech)とは?高齢者DXで超高齢社会の課題を解決

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臼井 貴紀 Usui Kiki
臼井 貴紀 Usui Kiki

Hubbit株式会社 代表取締役社長。藤田医科大学客員教員。早稲田大学卒業後、ヤフー株式会社に新卒入社。営業、マーケティング、開発ディレクション、新規事業開発など幅広く担当。その後、ベンチャー企業に転職しAIを活用したMAツールの立ち上げを行った後、Hubbit設立。高齢者施設に3ヶ月住み込んだり、1日訪問看護ステーションに密着するなど、徹底的な現場主義タイプ。日本経済新聞、NHKおはよう日本、ABEMA PRIME等に出演。 ▼保有資格 終活カウンセラー FP エンドオブライフ・ケア援助者養成基礎講座修了

この記事のサマリ
  • エイジテックとは高齢者向けのテクノロジーサービス
  • 世界的に見ると2025年には300兆円の市場あり
  • デジタル庁発足により熱くなる?!

エイジテックとは?

2021年11月8日のNHK『おはよう日本』で特集されたエイジテック

年齢のAgeにテクノロジーのTechを付けてエイジテック(Age Tech)と呼ばれ、高齢者向けのテクノロジーサービスの総称とされています。

Fobes(※)の記事によると来る2025年には世界で300兆円の市場規模となることが予想されており、海外では以下のように多くのスタートアップが勃興しています。(※)Forbes「’Age-Tech’: The Next Frontier Market For Technology Disruption

2021-AgeTech-Market-Map

2021-AgeTech-Market-Map:https://www.thegerontechnologist.com/wp-content/uploads/2021/03/2021-AgeTech-Market-Map-3.pdf

なぜ今、エイジテックが注目されるのか?

デジタル庁HP:https://www.digital.go.jp/

2021年9月に発足したデジタル庁。

「No one left behined.(誰一人取り残さない)」を掲げ、誰もがアクセスしやすいシステムを目指すとしており、その中で、デジタルと一番疎遠に見える高齢者層に注目が当たっている背景があります。

高齢者のデジタルデバイドについては、新型コロナの影響で高齢者のIT利用率は上がったとされていますが、それでも使いこなせるのは全高齢者のうち3割程度と言われています。

そんな中で、「誰一人取り残さない」を実現するために高齢者自身のデジタル化、つまり”高齢者DX”の必要性が高まっているのです。

AgeTech企業をわかりやすくしたカオスマップを以下の記事でわかりやすく紹介しています。

AgeTechカオスマップ_モザイク2023 【AgeTech カオスマップ 2023】最新版を公開します

エイジテックの4つのカテゴリー

一言にエイジテックと言っても、その種類はさまざまです。

以下、Age Techのビッグウェーブがやってくる! 世界が注目する急成長市場 より引用となりますが、4つの分類をご紹介します。

1. 高齢者自身が購入する商品・サービス

  • 【ターゲット】
    自分自身で購入・利用する高齢者
  • 【商品・サービス例】
    スマホ、タブレット、歩数計測などの運動アプリ、食事管理アプリ、血圧測定ができるスマートウォッチなどのウェアラブル、ビデオチャット、オンライン診療、家電製品の遠隔操作、ホームアシスタント、ホームセキュリティ、AI健康住宅、など

2. 高齢者のために社会や企業が購入する商品・サービス

  • 【ターゲット】
    自分自身で購入・利用する高齢者
  • 【商品・サービス例】
    スマホ、タブレット、歩数計測などの運動アプリ、食事管理アプリ、血圧測定ができるスマートウォッチなどのウェアラブル、ビデオチャット、オンライン診療、家電製品の遠隔操作、ホームアシスタント、ホームセキュリティ、AI健康住宅、など

3. 高齢者と若年層の間で利用される商品・サービス

  • 【ターゲット】
    高齢者と、子・孫世代などの若年層
  • 【商品・サービス例】
    ソーシャルギフト、ビデオチャット、ホームアシスタント、など

4. 将来の高齢者(現時点での若年層)が購入する商品・サービス

  • 【ターゲット】
    若年層
  • 【商品・サービス例】
    将来の健康リスクに備えた健康管理デバイス、遺伝子検査、など

エイジテックの対象者である高齢者自身がいろんな分野を跨ぐため、ヘルスケア分野とも、介護分野、医療分野とも言えそうです。”高齢者”という対象をキーに分野としては横断的なものという理解ができるかと思います。

エイジテックのサービス事例5選

その中でも、今回はNHKで取り上げられていたエイジテック企業を中心に、いくつかエイジテックのサービス事例をご紹介します。

1.高齢者の孤独防止「まごチャンネル」

まごチャンネル

株式会社チカクさんのプロダクトである「まごチャンネル」は撮れたてのまごの動画をスマホから実家のテレビへ送れるサービスです。お持ちのTVに繋ぐだけで、3世代が簡単に繋がることができます。

項目 内容
初期費用(税込) 19,800円〜
月額費用(税込) 1,628円(年額プランの場合は1,375円)
サービスページ https://www.mago-ch.com/

2.高齢者のデジタルデバイド解消ツール「Carebee(ケアビー)」

デジタルデバイド解消ツール「Carebee(ケアビー)」

弊社Hubbit株式会社のプロダクトである「Carebee(ケアビー)」はインターネットに詳しくない高齢者の方でも、高齢期による身体老化に寄り添った誰でもインターネット利用ができるコンシェルジュ付きのタブレット端末を販売しています。その人に合わせたインターネットコンテンツを遠隔操作にて個別サポートできるからご家族さんも安心です。

項目 内容
初期費用(税込) 19,800円〜
月額費用(税込) 3,300円〜(年額プラン、法人プランは要問い合わせ)
サービスページ https://carebee.io/

3.排泄予測デバイス「DFREE」

排泄予測デバイス「DFREE」

トリプル・ダブリュー・ジャパン株式会社さんのプロダクトである排泄予測デバイス「DFREE」は尿の溜まり具合に応じて、排尿前(そろそろ通知)と排尿後(でたかも通知)のお知らせを送ってくれます。最適なタイミングでトイレに行くことが可能になるため、利用者のQOLを向上させます。

項目 内容
初期費用(税込) 49,500円(法人の場合はなし)
月額費用(税込) なし(法人の場合は要問い合わせ)
サービスページ https://dfree.biz/

4.、顔認識機能搭載のコミュニケーション人形「あみちゃん」

顔認識機能搭載のコミュニケーション人形「あみちゃん」

株式会社タカラトミーさんのプロダクトである「あみちゃん」は、AI活用の「画像認識チップ」で顔を認識し、登録した方にあったコミュニケーションがとれるシニア向けの人形です。日時やセンサー、抱っこする頻度で会話が変化するので、コミュニケーションを通じて脳の活性化につながります。

項目 内容
初期費用(税込) 27,500円
月額費用(税込) なし(電池の買い替えのみ、単2形アルカリ乾電池×4(別売)
サービスページ https://www.takaratomy.co.jp/products/amichan/

5.シニア就労支援サービス「GBER(ジーバー)」

シニア就労支援サービス「GBER(ジーバー)」

東京大学「高齢者クラウド」プロジェクトの1つである「GBER(ジーバー)」は元気高齢者の地域活動をサポートするウェブプラットフォームです。「GBER(ジーバー)」では、仕事、ボランティア、趣味や生涯学習などのあらゆる地域活動とそれに参加したいおじいちゃんおばあちゃんとの社会参加を促進します。

項目 内容
初期費用(税込) 記載なし
月額費用(税込) 記載なし
サービスページ http://gber.jp/

まとめ

一言に「エイジテック」と言っても、いろんな種類のサービスがあることがご理解いただけましたでしょうか。
2040年までは高齢者数は増加の一途をたどりますので、今後どんなサービスが出てくるかも楽しみです。

尚、本GoldenYearsを運営するHubbitでは、前述したデジタルデバイド解消ツール「Carebee(ケアビー)」をローンチしております。

どんな方でもご利用いただける自負はございますので、ご興味ある方はお問い合わせください!
目がみえないだけでなく、耳が聞こえにくい・はっきりお話しできないような場合でもご利用いただけます。

お気軽にお問い合わせくださいませ。

>>デジタルデバイド解消ツール「Carebee(ケアビー)」のサービス紹介はこちら

Hubbit,incは「より良い最期をITで実現する」をミッションにエイジテック企業No.1となるべく、邁進してまいります。


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